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【芸能・社会】

「女優になりたい」久住小春 夢かなえ奮闘中

2017年4月23日 紙面から

ドラマ「女囚セブン」に出演し、意気込みを語った久住小春(稲岡悟撮影)

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 女優久住小春(24)が、剛力彩芽(24)主演のテレビ朝日系ドラマ「女囚セブン」(金曜午後11時15分)に出演している。久住は12歳でモーニング娘。に合格、圧倒的な人気を誇りながら、発言を誤解され自らアイドルの階段を下りた。ファッション誌の専属モデルという子どものころからの夢を実現すると、燃え尽きたようにこれも卒業。「女優になりたい」と本当の夢を見つけ、今回のドラマで新たな挑戦を繰り広げている。

 日本一のコメどころ新潟、良寛さまで有名な和島村。田んぼの中の農道を歩きながら、少女は違和感を感じていた。大好きなテレビドラマの舞台、東京に行きたい。地方の少女たちが一度は見る夢を12歳で実現した。モーニング娘。のオーディションで、つんく♂に「ミラクル」と言わしめ、2万1611人から一人選ばれた。番組企画ですぐさま上京しデビュー。「歌もダンスもできない。芸能人になったって自覚もない。それは今もそうですけど」と笑う。

 転機は2006年に取り組んだアニメ声優だ。歌がうまくなく、おっちょこちょいで自分と同い年のアイドル。役名で初のソロシングルも出し、アフレコも変えてみた。スタッフの「いいね」が自信となり、さらなる工夫へ。いつかグループでは歌もダンスも負けないようになっていた。

 11年1月、ラジオ番組で将来のことを問われ、ファッション誌「CanCam」の専属モデルになる夢を語ったが、モー娘。を踏み台にしたかのような悪意あるバッシングに遭った。それでも何も言い訳はしなかった。

 同年「CanCam」の専属契約を勝ち取った。慣例の“定年”で15年に契約を終了。翌年には事務所も出た。モデルやラジオの仕事を続けながら、これからやるべきことを、自身に問い続けた。原点に返って「女優になりたい。私はやっぱりドラマが好きなんだって気付いた」。

 新たに事務所と契約。女優として再出発となった初仕事はドラマ「女囚セブン」。塀の中の7人ではなく、主人公の無実を証明しようと奮闘する後輩の舞妓(まいこ)を演じる。ドラマのジョーカーで、脚本家の胸ひとつで活躍の場は広がりそうだ。コンビを組むのは梶芽衣子(70)。初めての師匠となってくれるかもしれない。「恐れ多くて、演技のことなど聞けませんけど…これから」。思い出した夢へ、ちょっと大人になった「ミラクル」が動きだす。 (中林康彦)

 <「女囚セブン」> 花園女子刑務所に、「仲間の芸妓(げいこ)を殺した芸妓」として収監された神渡琴音(剛力)。個性的な6人の受刑者と同房となる。しかし、琴音は冤罪(えんざい)だった。それを知る後輩舞妓の小春(久住)は、置き屋の女将・一条涼(梶)とともに無実を証明しようと塀の外で奮闘する。しかし、琴音は何かを探るためにあえて罪を着て収監されたようで…。

<久住小春(くすみ・こはる)> 1992(平成4)年7月25日生まれ、新潟県出身。166センチ、B83W59H85。2005年から09年までモーニング娘。のメンバーとして活躍。アニメ「きらりん☆レボリューション」の主人公・月島きらり名義でソロ活動も。11年にドリームモーニング娘。参加。現在はラジオ、CMでも活躍。

 

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