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ヤフオクも禁止に メルカリと同じく

24日午後、「ヤフオク!」に出品されていた現金。額面を上回る高額出品が目立つ。現在は削除されている(画像の一部を加工しています)

 スマホを使って不要品の売り買いができるフリーマーケットアプリ「メルカリ」を運営する「株式会社メルカリ」(本社・東京都港区)は22日、1万円札など現在発行されている紙幣や貨幣の出品を禁止した。現金を額面以上の価格で出品するケースが相次いでいることを利用者などから指摘されたため。メルカリ広報は毎日新聞に対し「広義のマネーロンダリングにつながる恐れもある。現在24時間体制で監視し、出品されたら削除している」と説明している。

 一方、インターネット最大手のポータルサイト「ヤフー」(東京都千代田区)が運営するオークションサイト「ヤフオク!」も24日、現行の紙幣が額面より高値で出品されていることを認めた上で、今後は見つけ次第、削除する運用を開始した。ヤフー広報室は「現金の出品が先週末、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で騒がれ、世論の反応を受け削除対応を決めた」と話している。サイトのお知らせ欄に「紙幣および硬貨の出品について」と題した告知文を掲載した。

 メルカリでの出品例としては、現金2万円が2万7000円(送料込み)、現金1万円が1万3500円(着払い)など。メルカリ広報によると今月下旬、「メルカリ上で現金が出品されている」「落札金額をクレジットカードで決済することで、カード利用枠の現金化に利用されているのでは」などの指摘がツイッター上で拡散され、それまで数件だった現金の出品例が急増したという。模倣する利用者が増えたと見られるが、メルカリは具体的な出品総額は「非公表」(広報)としている。

 メルカリは出品者個人が価格を決める方式で2013年にサービスを開始し、日本国内でのダウンロード数は4000万を超える。現在は米国や英国にもサービスを展開する。2000円札や穴の位置がずれた5円玉など、希少価値の高い現在のお金を出品したいというユーザーの声に応え、現行の硬貨や紙幣の出品を2月中旬に認めたばかりだった。

 ヤフオク!では、現金30万円が33万5000円、20万円が22万8000円(いずれも即日発送、値下げ交渉あり)などの出品例が見られた。広報室は「貨幣にはコレクション性が高いものがあり、一律に削除はせず、不適切なものを目視で削除する」と話している。

 ヤフオク!は国内最大のオークションサイトで、常時約5000万個の品物が出品されている。【中村美奈子/統合デジタル取材センター】

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