ベトナム 産業廃棄物を燃やし発電する初の発電所

ベトナム 産業廃棄物を燃やし発電する初の発電所
経済成長が続くベトナムで、産業廃棄物を燃やして発電する初めての発電所が、日本の協力で本格的に稼働し、電力不足だけでなく、ゴミの不法投棄の問題も併せて解決できる取り組みとして注目されています。
この発電所は、工場などから出る産業廃棄物を焼却する際の熱を利用して発電するもので、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構の事業として、日立造船がベトナムの首都ハノイ郊外に建設しました。

24日は日本側の関係者のほか、ハノイ市でゴミ処理を担当している都市環境公社などから、およそ200人が集まって、記念の式典が開かれました。

発電所は今月からすでに送電を開始していて、1日に75トンの産業廃棄物を処理することができ、4000世帯から5000世帯分の電力を供給できるということです。

ベトナムでは経済成長に伴って電力不足が課題となっているほか、工業団地などから出る産業廃棄物の不法投棄も問題となっています。

発電所では今後、工業団地に進出している企業などに働きかけ、より多くの産業廃棄物を回収したいとしていて、電力不足だけでなく、ゴミの不法投棄などの問題も併せて解決できる取り組みとして注目されています。