メルカリに現金の出品相次ぐ 運営会社が禁止の措置

メルカリに現金の出品相次ぐ 運営会社が禁止の措置
フリーマーケットのように手軽にさまざまな物を売買できるとして、若い世代を中心に人気のスマートフォンアプリの「メルカリ」に、「1万円札」などの現金が出品されるケースが相次ぎ、運営会社は「規約で禁止しているマネーロンダリング行為にあたるおそれがある」として、現行貨幣の出品を禁止するとともに監視を強化することにしています。
「メルカリ」は、要らなくなったものなどを登録して、利用者どうしで売り買いできるスマートフォンのアプリで、ネットオークションと違ってフリーマーケットのように品物をすぐに購入できる手軽さから、若い世代を中心に人気が集まり、運営会社「メルカリ」によると、アプリのダウンロード件数は4000万件を超え、掲載されている出品は100万点を超えるということです。

この「メルカリ」への出品物に最近、1万円札などの現金が出品され、しかも「1万円札5枚で5万9000円」といった額面以上の金額がつけられるケースが相次いでいました。

メルカリでは品物の代金はクレジットカードなどで支払うことができ、ソーシャルメディアなどでは、「すぐに現金がほしい人や何らかの理由でクレジットカードのキャッシングを利用できない人に向けた、新手の現金化ビジネスでは」といった指摘が出ていました。

運営会社では希少価値の高いコインなどの出品の要望があったことから、規約では現金の出品は禁止していませんでしたが、最近相次いでいるケースは、「規約で禁止しているマネーロンダリングを目的とした行為にあたるおそれがある」として、22日付けで現行貨幣の出品を禁止したということです。

運営会社によると、すでに売買が成立したケースもあるということで、今後は監視を強化して、規約に反する出品は見つけしだい削除していくということです。