マイナビは4月24日、2018年卒の学生の就職意識や就職活動全体の動向をまとめた調査結果を発表した。18年卒学生の大手企業志向は、52.8%と8年ぶりに過半数となり、それに伴って企業を選ぶポイントや就職観にも変化が見られた。
大手企業志向の傾向は、文理男女別、地域別、国公立・私立別に見ても、ほぼ全ての属性において上昇している。マイナビは「ここ数年の就職環境の好転を受けて、学生がより大きな規模の企業を目指して活動をはじめたようだ」と分析する。
また、学生の「安定」や「給料」への注目度も上がっているという。企業を選択するポイントでは、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(38.1%/前年比0.3ポイント減)「働きがいのある会社」(15.1%/0.9ポイント減)がそれぞれ、わずかではあるが減少傾向に。それに対し「安定している会社」(30.7%)および「給料の良い会社」(15.1%)は2年連続で増加し、どちらも過去最高となった。
就職観の調査においては、仕事と私生活の両方を重視する学生が5年連続で増加。1位は16年調査と同様に「楽しく働きたい」(29.7%)だが、「個人の仕事と生活を両立させたい」(26.2%)の回答が上昇。理系女子だけで見ると、はじめて同項目が1位となった。「『ワークライフバランス』という言葉の浸透に伴い、仕事と私生活の両立が就職観としてより重視されるようになってきた」という。
調査期間は16年2月〜17年4月。2018年3月卒業見込みの大学3年生、大学院1年生を対象にWebで回答を募った。
Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.