沖縄 うるま市長選 自公推薦の現職が知事支援の新人を破る

沖縄 うるま市長選 自公推薦の現職が知事支援の新人を破る
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沖縄県うるま市の市長選挙で、自民党と公明党が推薦する現職が、翁長知事が支援する新人を抑えて当選しました。これにより、沖縄県内でことしに入って行われた3つの市長選挙のいずれも、自民党が支援した候補が翁長知事が支援した候補を破る結果となり、自民党は、来年予定される県知事選挙などに向けて弾みにしたい考えです。
任期満了に伴う、うるま市長選挙の開票結果です。

▽島袋俊夫(無所属・現)当選、3万1369票
▽山内末子(無所属・新)2万5616票

自民党と公明党が推薦する現職の島袋俊夫氏が、翁長知事が支援し、民進党、共産党、自由党、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が推薦する新人の山内末子氏を抑えて、3回目の当選を果たしました。

投票率は60.7%でした。

島袋氏は64歳。うるま市議会議員などを経て、8年前の市長選挙で初当選しました。

島袋氏は「今回の選挙は、市民のニーズを的確に把握し、それをいかに政策に反映していくかが問われたが、市民は良識ある判断を示してくれた。翁長知事を支える『オール沖縄』の考え方を、それぞれ特性のある市町村に持ち込むことは間違っている」と話しています。

沖縄県内では、ことし1月の宮古島市長選挙と2月の浦添市長選挙に続いて、自民党が支援した候補が、翁長知事が支援した候補を破る結果となりました。

沖縄県では、来年、アメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市の市長選挙や、県知事選挙が予定されていて、自民党幹部は「態勢を整える一環として、3つの市長選挙で勝利できたことは非常に意義が大きく、弾みがつく」と述べています。