北朝鮮 軍創設記念日を前に中央報告大会

北朝鮮 軍創設記念日を前に中央報告大会
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北朝鮮は、25日に朝鮮人民軍の創設から85年となる節目を迎えるのを前に、首都ピョンヤンで記念の中央報告大会を開き、「アメリカと追従勢力を粉砕する、わが軍の超精密化された威力ある攻撃手段は、すでに実戦配備されている」などと威嚇し、アメリカとの対決姿勢を強調しました。
北朝鮮では25日が朝鮮人民軍の創設から85年の節目で、これを前にピョンヤンでは24日、記念の中央報告大会が開かれました。

大会の様子は日本時間午後6時半から国営の朝鮮中央テレビが放送し、軍の最高司令官であるキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は出席しませんでしたが、パク・ヨンシク人民武力相が演説を行いました。

演説では、「アメリカと追従勢力を粉砕する、わが軍の超精密化された威力ある攻撃手段は、すでに実戦配備されている」としたうえで、「アジア太平洋地域のアメリカ軍基地とアメリカ本土を狙うわれわれの核攻撃手段は、今、この時刻も、発射待機の状態にある」と威嚇しました。
そして、「敵がわれわれの警告にもかかわらず、軍事的に無謀な道を選ぶのであれば、わが軍は核の先制攻撃で、侵略者の牙城を地球から完全に消し去り、統一の偉業を成し遂げる。勝利はわれわれのものだ」と述べて、アメリカとの対決姿勢を強調しました。

指導部としては、核ミサイルの脅威をあおって、アメリカのトランプ政権を強くけん制し、圧力には屈しない姿勢をアピールした形で、関係国は、北朝鮮が25日の記念日に合わせて、6回目の核実験やさらなる弾道ミサイルの発射を強行する可能性があるとして、警戒と監視を続けています。