【記者コラム】賛否両論の新生.jp 改善か、改悪かは今後の運営次第

 keirin.jpがリニューアルされてまだ半月も経過してないが、ユーザーの反応は賛否両論。「改善ではなく改悪」とか「元に戻してくれ」という声も少なくはない。では何が改悪と感じる部分なのか。実際に使ってみて思ったことをピックアップしたい。
 まず、以前は三つまで開けていたライブ画面が、基本的には一つ。「映像を別ウインドウで表示」をクリックして他場を選択しても、二つまでしか同時観戦はできない。投票モード画面では写真やデータが大きすぎて、画面をいちいち下にスクロールしなければ投票できない。意外と手間である。また車券の買い方、とくにBOX車券の購入方法など、細かい注釈がなかった。データ面では直近10場所が簡単に表記されるようになった半面、以前は見ることができた対戦成績などの項目が削除された。実際に使ってみてストレスを感じたのはこのあたりか。
 もちろん良くなったと感じる点も多々ある。まずは何と言っても、スマホからの購入利便性が飛躍的にアップしたこと。これなら通勤時や帰宅時に、つり革を持ちながらでも手軽に車券を購入できる。新時代の定番ツールへの対応が、将来的な売り上げアップにつながるはずだ。
 個人的に1番気に入っているのはイチ押し選手登録機能。このサービスはお目当ての選手を事前に登録しておけば、探す手間なく出走レースまで行ける。PC版では直近4カ月の的中率と回収率が表示されるのも面白い。ポイントサービスも開始されたが、物品だけでなく、車券購入ポイントとしてキャッシュバックする選択肢もあった方がいいと思う。現段階ではポイント会員になるための手続きの面倒くささが勝ってしまい、登録を見送っている。
 今回のリニューアルが改善になるか、改悪になるかは、今後の運営次第だ。(岡田光広)
※4月19日付・大阪版掲載