大阪 通天閣近くに星野リゾートが高級ホテル建設を発表
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全国で高級旅館などを展開する「星野リゾート」は、大阪市のシンボル、通天閣の近くに、地元ならではのおもてなしを提供する高級ホテルを、平成34年に開業する計画を発表しました。
発表によりますと、ホテルは、大阪市のシンボル、通天閣などに近い、大阪・浪速区のおよそ1万4000平方メートルの用地に建設され、20階建ての建物に600室程度の部屋を備える計画です。
最上階には夜景が一望できるバーやレストランが入るほか、宿泊者専用のスパやフィットネスクラブも完備し、平成34年に開業することにしていますが、宿泊料金は検討中だということです。
また、大阪ならではのおもてなしを提供するため、ホテルの中で上方落語やたこ焼き作りの体験教室を開くほか、ホテルの前の広場にはうどんやお好み焼きなど大阪の食を味わえるレストランを設けるということです。
ホテルの建設予定地は、大阪市が30年以上前に取得したあと、最終的な利用方法が決まらずにいましたが、関西空港へのアクセスのよさなどからホテルを誘致することになり、公募の結果、高級旅館などを全国に展開する長野県軽井沢町の星野リゾートの進出が決まっていました。
星野リゾートの星野佳路代表は、大阪市内で開いた記者会見で「観光客が大阪に来た喜びを感じられる、潜在能力が非常に高い場所だ。10年、20年後、町並みがどう変わっているか、大きな期待を持っている」と述べました。
最上階には夜景が一望できるバーやレストランが入るほか、宿泊者専用のスパやフィットネスクラブも完備し、平成34年に開業することにしていますが、宿泊料金は検討中だということです。
また、大阪ならではのおもてなしを提供するため、ホテルの中で上方落語やたこ焼き作りの体験教室を開くほか、ホテルの前の広場にはうどんやお好み焼きなど大阪の食を味わえるレストランを設けるということです。
ホテルの建設予定地は、大阪市が30年以上前に取得したあと、最終的な利用方法が決まらずにいましたが、関西空港へのアクセスのよさなどからホテルを誘致することになり、公募の結果、高級旅館などを全国に展開する長野県軽井沢町の星野リゾートの進出が決まっていました。
星野リゾートの星野佳路代表は、大阪市内で開いた記者会見で「観光客が大阪に来た喜びを感じられる、潜在能力が非常に高い場所だ。10年、20年後、町並みがどう変わっているか、大きな期待を持っている」と述べました。
進出する土地は
星野リゾートがホテルを建設する土地は、大阪市が公園を整備するため、およそ35年前に金属加工の工場などの跡地を買い取ったものです。
その後、公園は整備されることなく、最終的な利用方法が決まらないまま、大阪府警察本部や浪速警察署の仮庁舎、それにJR駅のエレベーター設置工事に伴う資材置き場として、暫定的に利用されてきました。
大阪市は一時、観光バスの駐車場を整備する方針を決めましたが、運行経路などに課題があったため整備できず、ホテルを誘致する方針に切り替えて、ことし、事業者の公募を行っていました。
その後、公園は整備されることなく、最終的な利用方法が決まらないまま、大阪府警察本部や浪速警察署の仮庁舎、それにJR駅のエレベーター設置工事に伴う資材置き場として、暫定的に利用されてきました。
大阪市は一時、観光バスの駐車場を整備する方針を決めましたが、運行経路などに課題があったため整備できず、ホテルを誘致する方針に切り替えて、ことし、事業者の公募を行っていました。
地元は驚きと期待
ホテルの建設予定地の近くには、大阪・西成区のあいりん地区もあります。
あいりん地区は、仕事や住まいを求めて全国から日雇い労働者が集まる地域として知られ、治安の改善や地域の活性化が長年の課題となっています。
星野リゾートの進出に、地元の人たちからは驚きと期待の声が聞かれました。このうち、70代の女性は「ニュースを聞いてびっくりしました。この辺りがきれいになって、下町という雰囲気が変わると思います。友達が来たときは1回泊まらせてあげたい」と話していました。
また、80代の男性は「今は中国や韓国などからの観光客がたくさん泊まりに来ていて、労働者の町というイメージがなくなってきています。ホテルができたら、さらによくなると思います」と話していました。
大阪市は、星野リゾートの誘致をきっかけに、この地域の活性化につなげていきたいとしています。
吉村市長は今月20日の記者会見で、「あのエリアは大阪の個性がものすごく発揮されているところだが、新しい層が入りにくい側面もあった。高級ホテルが来るというのは、大阪の人は想像できないことだが、その力があると思って誘致した」と述べました。
そのうえで、「今後、大阪の成長に大きく寄与する重要な拠点になると思う。非常に明るくなるし、多くの人が集まってくることで、地元の商業の需要も増えることになる。にぎわいのある町にしたい」と述べました。
あいりん地区は、仕事や住まいを求めて全国から日雇い労働者が集まる地域として知られ、治安の改善や地域の活性化が長年の課題となっています。
星野リゾートの進出に、地元の人たちからは驚きと期待の声が聞かれました。このうち、70代の女性は「ニュースを聞いてびっくりしました。この辺りがきれいになって、下町という雰囲気が変わると思います。友達が来たときは1回泊まらせてあげたい」と話していました。
また、80代の男性は「今は中国や韓国などからの観光客がたくさん泊まりに来ていて、労働者の町というイメージがなくなってきています。ホテルができたら、さらによくなると思います」と話していました。
大阪市は、星野リゾートの誘致をきっかけに、この地域の活性化につなげていきたいとしています。
吉村市長は今月20日の記者会見で、「あのエリアは大阪の個性がものすごく発揮されているところだが、新しい層が入りにくい側面もあった。高級ホテルが来るというのは、大阪の人は想像できないことだが、その力があると思って誘致した」と述べました。
そのうえで、「今後、大阪の成長に大きく寄与する重要な拠点になると思う。非常に明るくなるし、多くの人が集まってくることで、地元の商業の需要も増えることになる。にぎわいのある町にしたい」と述べました。