先週はグラフィックスカード売り場のラインアップが大きく変化した。AMDの新世代GPU「Radeon RX 580/570/550」を搭載したグラフィックスカードが各社から一斉に登場したためだ。RX 580カードは税込み3万円強〜5万円強、RX 570カードは同2万5000円弱〜3万2000円強、RX 550カードは同1万2000円前後〜1万8000円前後となる。
RX 580/570は旧世代のRX 480/470の仕様を踏襲してクロック数やバンド幅を強化した作りになっており、マイナーバージョンアップの様相が大きい。そのため大きな買い換え需要が発生しているショップはない代わりに、様子見の動きも見られなかった。
某ショップは「ほとんどリネームですから新鮮味はないですよね。ただ、それは旧世代のノウハウが多分に生かせるということもでもあるので、AMDの新顔でよくあるドライバーの未熟さなどは感じません。各社のクーラーも作り込めていますしね。良くも悪くもRX 400世代に取って代わる存在ですよね」とそっけない。
ただし、エントリークラスのRX 550は、前世代が2013年デビューのR7 250までさかのぼるため進化幅が大きく、別の売れ方も期待されている。TSUKUMO eX.は「ライトなゲーミングマシンのGPU載せ替え需要はあるかもしれませんね。R7 250から最大2倍の性能アップをしているといいますし、新たにAMD FreeSync 2をサポートしていますから。消費電力も50Wで済むので、使い勝手もいいですし」と評価していた。
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