ニュース7 2017.04.23

日米の艦艇が合流。
共同訓練が始まりました。
アメリカ軍の空母カール・ビンソンと、海上自衛隊のイージス艦。
訓練は、北朝鮮の行動を抑止するねらいもあると見られます。
現金3億8000万円余りが奪われた事件。
犯人は、被害者が1人で現金を運ぶところを狙った可能性があると見られています。
こんばんは。
ニュース7です。
北朝鮮の軍の創設記念日をあさってに控え、アメリカ軍はさらなる軍事挑発への警戒を強めています。
こうした中、朝鮮半島周辺に向け航行しているアメリカの空母と、海上自衛隊の護衛艦2隻が、きょう、フィリピン沖の太平洋で合流しました。
きょうから数日間の予定で、日米共同訓練を始め、防衛省関係者によりますと、今後、東シナ海に入り、北上する方向で調整しているということです。
きょうのピョンヤン市内です。
綱引きをする人たちがいました。
アメリカの空母について聞いてみると。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、空軍の養豚場を視察したと伝えました。
兵士の待遇改善に努めていると、アピールするねらいがあると見られます。
一方、国営の朝鮮中央通信は、今月21日付の論評で、周辺国において、われわれの自衛的措置について、公然と威嚇する発言が飛び出している。
彼らが誰かに踊らされて、経済制裁に執着するなら、われわれとの関係に及ぼす破局的な結果も、覚悟すべきだと伝えました。
北朝鮮の核・ミサイル開発を巡って、北朝鮮からの石炭の輸入をことしいっぱい停止すると発表するなど、国連安全保障理事会の制裁措置を着実に履行する姿勢を示している中国を暗に非難したものと受け止められています。
こうした中、朝鮮半島の周辺海域に向けて航行している、アメリカの空母と、海上自衛隊の護衛艦あしがらとさみだれの2隻がフィリピン沖で合流し、共同訓練を開始しました。
あしがらは、海上自衛隊のイージス艦の中で、最も新しい艦艇です。
弾道ミサイルを迎撃する能力は、今後整備されますが、艦橋にある高性能レーダーで、周辺の複数の軍用機を同時に探知するなど、防空能力が高いのが特徴です。
さみだれは、潜水艦を探知して追尾できるヘリコプターを搭載するなど、水中の動きに対する監視能力にも優れています。
訓練では、日米の艦艇が一緒に北上しながら、さまざまな状況を想定した、互いの艦艇の動きや、艦艇どうしの情報共有を確認する予定だということです。
防衛省関係者によりますと、訓練は数日間の予定で、今後、東シナ海に入り、北上する方向で調整しているということです。
海上自衛隊の幹部は、どのような情勢であっても、これまで重ねてきた共同訓練をいつものように行い、それによって、日米の緊密な連携を示すことが重要だと考えていると話しています。
今回の共同訓練について、専門家は、北朝鮮が挑発的な行動を取らないよう、抑止するねらいがあると指摘しています。
岸田外務大臣は、今月下旬にロシアで行われる日ロ首脳会談で、北朝鮮についてロシアに責任ある対応を求めることになるという見通しを示しました。
北朝鮮の核とミサイル開発の問題に注目が集まる中、拉致被害者の家族が東京で大規模な集会を開き、拉致問題の解決に向けて、強い危機感を示しました。
これに対し、安倍総理大臣は、拉致問題は、安倍内閣の最重要・最優先課題だと強調しました。
横田めぐみさんの母親の早紀江さんは。
次は、現金3億8000万円余りが奪われた事件です。
犯行が周到に計画されていたことを裏付けることが、また一つ分かりました。
被害者の男性は、事件の前の日にも、銀行から多額の現金を引き出し、このときは2人で運んでいたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は、犯人が翌日、被害者が1人で現金を運ぶところを狙った可能性があると見ています。
今月20日、福岡市の駐車場で貴金属販売会社の男性社員が、銀行から引き出したばかりの現金3億8000万円余りを2人組の男に奪われました。
逃走に使われたのは白いワゴン車。
現場から南東に1キロほど離れた防犯カメラが捉えていました。
そのワゴン車は、ほかのカメラにも。
これまで、およそ7キロ先まで逃走していたことが確認されていましたが、さらに離れた場所の防犯カメラなどに映っていることが、捜査関係者への取材で分かりました。
事件の発生から3日がたちましたが、いまだにワゴン車は見つかっていません。
今回の犯行、周到に計画されたものだとする見方が、さらに強まっています。
被害者の男性が、福岡市を訪れたのは、金塊を買い付けるためでした。
実は、事件の前日も男性は銀行を訪れ、多額の現金を引き出し、2人で運んでいたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
また男性は警察に、ふだん、多額の現金を運ぶ際には、2人で対応するようにしていたと説明していました。
しかし、事件当日は。
現金を引き出して運んだのは、男性1人でした。
警察は、犯人らがなんらかの方法で、取り引きに関する情報を入手し、男性が1人で現金を運ぶところを狙った可能性があると見て調べています。
計画の周到さは、犯行に使われた白いワゴン車にも。
ナンバープレートは、別の車のものが付けられていたのです。
その後の調べで、このナンバープレートは、隣接する博多区内で盗まれたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
車の所有者は、事件の当日もナンバーを盗まれたことに気付いておらず、被害届が出ていなかったということです。
警察は、ナンバーが盗まれた場所の周辺で、不審な人物が目撃されていなかったか調べています。
次は、EU・ヨーロッパ連合の行方に大きな影響を与えかねない、フランスの大統領選挙です。
日本時間の午後3時から、投票が始まりました。
事前の世論調査の支持率で接戦となっているのがこちらの4人。
このうち、反EUの主張を掲げる極右政党と急進左派の2人が決選投票に進めば、その時点で、反EUの大統領の誕生が確定することになるだけに、注目されています。
投票日を迎えたフランス。
パリ市内の投票所です。
午前8時の投票開始から、市民が次々と投票に訪れています。
直前の世論調査で、支持率トップのマクロン氏は、地元で投票。
支持率2位のルペン氏も、支援者と共に投票所に現れました。
フランスでは20日、警察官が殺傷される銃撃事件が起きたことから、5万人の警察官や兵士が警戒する中で、投票が続いています。
選挙戦は、4人が支持率20%前後で競り合っていて、今回の投票で過半数を獲得する候補がいなければ、来月7日に、上位2人による決選投票が行われます。
ここからは国際部の鴨志田デスクに聞きます。
鴨志田さん、今回の選挙、極めて異例の展開だといわれていますが、どのあたりが異例なんでしょうか。
フランスでは、長引く経済の低迷ですとか、相次ぐテロによって、現在の社会党のオランド大統領が、早々と立候補を見送って、その後継者に当たるアモン前教育相も支持率が伸び悩んできたんですね。
フランスは、左派と右派の二大政党で政権を争ってきた印象がありますが、野党はどうなんでしょうか。
当初はこちらの中道右派の最大野党・共和党のフィヨン元首相が最有力といわれてきたんですけれども、こちらも選挙戦の前半に公金の不正受給のスキャンダルが発覚して、支持率が落ち込んでしまったんです。
そこで、既存の政党には属さない、右派でも左派でもないと主張している中道のマクロン氏に、支持が集まってきたんです。
左派も右派もだめということなら、中道にいるマクロン氏がかなり支持を固めそうですが?
そこで問題になっているのが、今回の大きな争点になっている、EUとの関係です。
このマクロン氏は、これまで以上にフランスはEUとの関係を強めるべきだと訴えています。
これに対しまして、反EUの立場を取っているのが、こちらの極右と急進左派の2人の候補です。
こちらのルペン氏は、フランスが主権を取り戻して、国境の管理を回復して移民を制限するといった立場から、EUを批判しています。
EU離脱を問う国民投票を実施すると訴えて、マクロン氏と首位を争ってきたんですね。
これに対して、メランション氏は、国内の労働者のために雇用を守るという立場からEUを批判して、最終盤にきて、若者を中心に急速に支持を伸ばしてきたんです。
こちらの2人、アメリカ大統領選当時のトランプ大統領や民主党のサンダース氏に、似ているように見えますが?
そうですね。
もちろん、国の事情は異なりますし、選挙制度も違うんですけれども、フランス第一を掲げているルペン氏がアメリカのトランプ氏、そして格差の是正を掲げて若者の人気を集めているメランション氏がサンダース氏に重ねて見えるともいえます。
決選投票となる場合、2人に絞られるわけですが、これが反EUの2人となって、反EUの大統領誕生が確定する可能性もありうるということでしょうか。
その可能性は、まだ否定できません。
直前の世論調査では、メランション氏が、4人の候補の中でやや劣勢にはなっていますけれども、最後まで誰に投票するか分からないと答えている有権者も多く、最終的にこの2人が決選投票に勝ち進む可能性はまだ残っています。
反EUの候補が勝利して、フランスがEUを離脱するという事態はどのくらい、可能性があると見ればいいでしょうか?
仮にこちらのルペン氏かメランション氏が大統領になってもですね、すぐにフランスがEUから離脱するというのが、現実味を帯びるわけではありません。
フランスでは、大統領選挙の翌月に、議会選挙が行われて、その議会で多数派を占める勢力が内閣を作ることから、大統領の思いどおりの政権が発足するかどうかは分かりません。
加えて、実際にEUからの離脱を目指すということになりますと、国民投票を行ったり、憲法改正を行ったりしなければならなくて、ハードルは高いのが実情です。
ただ、EUの創設当初から、主要なメンバーで、EUの予算もドイツに続いて2番目に多く拠出しているフランスに、このEUに批判的な大統領が誕生する見通しとなりますと、情勢は一気に不安定化します。
とりわけ、イギリスの離脱によって混乱が続いているEUでですね、EUの先行きは一層不透明になってしまうといえます。
このため、市場関係者は、この1回目の投票の結果に重大な関心を寄せているんです。
ここまで国際部の鴨志田デスクとお伝えしました。
続いては、海外旅行の格安ツアーを手がける、旅行会社のてるみくらぶが経営破綻した問題です。
総額で99億円に上るとされるツアーの代金を取り戻そうと、利用者の一部が被害者の会を結成し、連携して活動していくことになりました。
きょう、都内に集まったのは、てるみくらぶでツアーを予約していた男女15人です。
代金を取り戻すため、被害者の会を結成しました。
てるみくらぶは、航空会社から、売れずに余った席などを安く仕入れて企画する、格安の海外ツアーで成長してきました。
しかし、広告費などの費用がかさんで、資金繰りが次第に悪化し、先月下旬、利用者の間で航空券が発券できないなどのトラブルが発覚。
結局、営業の継続が難しくなったとして、裁判所に破産を申請しました。
被害は最大で9万人。
代金の総額は99億円に上ると見られています。
旅行会社が経営破綻した場合、支払い済みの代金は、業界団体の日本旅行業協会が、旅行各社から預かっている保証金の仕組みを使って、返還を進めることになっています。
しかし、今回充てられる保証金は1億2000万円しかなく、ほとんどが戻ってこない見通しです。
被害者の会では、今後、会社側の過失が見つかった場合、社長に対する損害賠償の裁判を検討するとしていて、連携して活動していくことを確認しました。
この問題を巡っては、国土交通省が近く、今の保証金の制度の見直しや、再発防止策を検討することにしています。
ニュースを続けます。
きょう午前10時ごろ、山梨県と長野県にまたがる、南アルプスの甲斐駒ヶ岳の7合目にある山小屋の管理人から、けさ5時ごろ、山頂を目指して1人で出発した登山者の男性が戻ってこないと、警察に通報がありました。
警察がヘリコプターで捜索したところ、午前11時半ごろ、山梨県側の標高およそ2300メートルの8合目付近の沢で、心肺停止の状態で倒れている男性が見つかり、その後、死亡しました。
警察は、見つかったのは、山小屋を出発した登山者の男性と見て、身元の確認を勧めています。
IMFの加盟国の財務相や中央銀行総裁らが委員を務める、IMFC・国際通貨金融委員会。
2日間、会合を開き、22日、声明を発表しましたが、自由貿易を推進する立場からこれまで明記していた、保護主義に対抗という文言が盛り込まれませんでした。
先月開かれた、G20・主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議の声明でも、保護主義に対抗という文言が盛り込まれず、今回も保護主義的な主張を繰り広げる、アメリカのトランプ政権に配慮する形となりました。
福島県飯舘村の高橋義治さんが父親から受け継ぎ、60年にわたって続くうどん店。
肉うどん。
先月末に、原発事故による避難指示が解除されたのを受けて、きょうから村内の元の店舗で、営業を再開しました。
避難指示が解除されたあと、村内で飲食店が再開するのは初めてだということです。
フェリーが防波堤に衝突する様子が捉えられています。
北アフリカ沖の大西洋にあるスペイン領のカナリア諸島で、観光客など140人を乗せたフェリーが防波堤に衝突し、乗客13人がけがをしました。
フェリーを運航する会社は、近くの港を出港した直後に、電気系統の故障で、かじが利かなくなり、コントロールを失ったと説明しています。
地元メディアによりますと、この事故で20万リットルの重油が漏れ出しましたが、地元当局が除去作業を行い、大きな影響は出ていないということです。
スポーツ、まずはフィギュアスケートです。
日本は世界国別対抗戦で、3大会ぶりの優勝を果たしましたね。
そうですね。
きのうも羽生選手、宇野選手の活躍をお伝えしましたけれども、女子もフリーで三原舞依選手が、日本歴代最高得点をマークするなど、若手の活躍が光りました。
17歳の三原選手は、今シーズン、シニアデビュー。
きのうのフリーでは、安定感のあるスケーティングで、ステップは最高難度。
3回転を含む3連続ジャンプも成功させ、女子のフリーでは、宮原知子選手の記録を抜き、日本歴代最高得点をマークして、2位に入りました。
ピョンチャンオリンピックに向けて、手応えのあるシーズンとなりました。
16歳の樋口新葉選手も、同じく今シーズンからシニアに参戦。
持ち味は、スピードのある滑り。
演技の後半には3回転の連続ジャンプを決め、三原選手に続く、日本歴代2位の得点をマーク。
成長を実感したシーズンになりました。
男女ともに若い選手たちが活躍して、来年のピョンチャンオリンピックにますます期待が高まりますね。
そうですよね。
そしてその東京オリンピックに向けて期待が高まるのが、こちら、陸上短距離の桐生祥秀選手。
日本選手初の9秒台を目指す、100メートルの国内初戦です。
桐生は、先月の海外のレースで好記録を出し、いい感触で臨みました。
1回目。
一気にスピードを上げましたが、後半、体が反り上がったと、バランスを崩しました。
追い風のいい条件でしたが、9秒台は出ません。
2回目。
しっかり腕を振ることを意識したと、後半、向かい風の中でも崩れませんでした。
9秒台には届きませんでしたが、次につながるレース内容でした。
次は、若い人にも人気のこちらです。
スケートボードですね。
3年後の東京オリンピックの追加種目に選ばれたんですよね。
そうなんですね。
きょう、国内で初めて日本選手権が行われました。
大会には、10歳から21歳まで、男女合わせて63人の選手が参加しました。
街なかにある斜面や手すりなどの障害物を設置したコースで、技の難易度や成功率などが採点の対象です。
男子の優勝は、16歳の池田大亮。
ジャンプしながら板と体を1回転させる大技を決めました。
女子は15歳の西村碧莉。
去年の世界大会では5位に入っています。
西村は、持ち味の難しい技を決めて優勝。
3年後のオリンピックに向け、レベルアップを誓いました。
プロ野球の速報です。
きょうはデーゲーム5試合とナイトゲーム1試合。
日本ハムは4年ぶりの8連敗。
オリックスは今シーズン初の完封負けで、連勝が5で止まりました。
ヤクルト対広島は、序盤から点の取り合いとなっています。
気象情報は菊池さんです。
こんばんは。
青空の中、披露されました。
快晴の空に描かれたのは、ハート。
見事ですね。
一連の熊本地震からの復興を願って、航空自衛隊のブルーインパルスが、熊本城の上空で披露しました。
きょうの熊本市は、強い日ざしが届いて、初夏の陽気となったんですが、会場に来た人たちを見てください。
なんでしょうか。
帽子をかぶっている人が目立ちますよね。
日ざしが強そうですね。
すでに紫外線対策が必要な時期になっているんです。
こちらは東京の月ごとの紫外線の強さです。
4月、5月といいますのが、9月、残暑厳しいころと同じくらいなんですね。
井上さんは対策されていますか?
私も日傘を使っています。
もう、必要ですよね。
熱中症の予防にもなりますから、帽子や日傘を使うようにしてください。
あすも紫外線は強そうです。
あすの天気図です。
高気圧に覆われて、晴れる所が多くなりそうです。
高気圧周辺の湿った空気の流れ込む四国や九州は、午後は雨の降る所があるでしょう。
そして火曜日も、高気圧の圏内で、晴れる所が多くなりそうです。
紫外線対策は万全にしてください。
あれ?しかも人を全く気にしていません。
家の庭にも。
2017/04/23(日) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]

夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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