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「シャバーニ」人気で入園者数高水準 昨年度の東山動植物園

根強い人気を集めるシャバーニ=名古屋市千種区の東山動植物園で

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 東山動植物園(名古屋市千種区)を二〇一六年度に訪れた入園者数は、二百四十万八千四百人だったことが園のまとめで分かった。鳥インフルエンザ発生の影響で前年度を7%下回ったが、過去二十年で二番目に多い高水準を維持。苦しい状況で、あの人気者の存在が光った。

 鳥インフルでは、動物園エリアが十二月十一日〜一月十二日の約一カ月にわたって休園となり、この間は植物園しか入ることができなかった。これに伴い十二月の入園者数は前年同期比63%減、一月は42%減と大幅に落ち込んだ。

 ただ鳥インフルの影響前は好調に推移し、四〜十一月に前年同期を上回る入園者数を記録。前年度から続いてきたイケメンゴリラ「シャバーニ」の根強い人気が後押ししたとみられる。園の広報担当者は「鳥インフルによる休園の落ち込みを最終的にシャバーニが和らげてくれた」と感謝する。

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 一方、開園八十周年を迎えた三月は記念イベントも催されたが、前年同期比15%減と伸び悩んだ。

 東山動植物園は名古屋市屈指の誘客施設として知られ、日本動物園水族館協会の加盟園では近年、上野動物園(東京)に次いで国内で二番目に多い入園者数を誇っている。一五年度はシャバーニ人気に暖冬が重なった効果で十九年ぶりに二百五十万人を突破し、二百五十八万三千九百人が入園した。

 (河北彬光)

 <東山動植物園の鳥インフルエンザ禍> 国内外で流行した2016年11月末以降、園のコクチョウなど10羽から高病原性ウイルスが検出され、8羽が死んで2羽が安楽死となった。園は感染源となる野鳥が集まるのを防ぐため、屋外の池の水を抜く対策を休園期間中の12月下旬に実施。鳥と同じ空間で観察できた施設「バードホール」と「小鳥とリスの森」は、鳥と観覧通路を網で仕切ったり、窓越しでの観覧に制限したりする対策を続けている。

 

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