アウトランダーという名前の通り、そもそもアウトドア用途を中心として登場したこのクルマも、より幅広いユーザー層をカバーするためにデザインが一新されて再登場してきました。
もともと悪路での走破性能に優れたクルマとして定評のあるこのクルマのコンセプトは保ちながら、三菱のパジェロやデリカとはまた違ったユーザー層向けのSUVとして位置付けられています。
同一モデルでガソリン車とハイブリッド車のバリエーションがあるのが一般的な中で、5人乗り専用のPHEV車に対し、レジャー用途に有効になる7人乗りとなるガソリン車というラインアップ。最近では7人乗りの選択肢がない中で、有り難い仕様にもなっています。
4.6mというコンパクトなサイズながら、1810mmの車幅がもたらす横方向への余裕によってユッタリとした着座感が得られることでユーザー評価も高く、クラストップレベルの静粛性とソフトな印象の乗り心地で快適な長距離ドライブも楽々。
エンジンラインアップの2000CCエンジン搭載のFF車と2400CCエンジンを積む4WD車の2種類。価格も250万円からの廉価版であるグレード「G」に、各種安全機構を追加した「safety Package」、さらにナビまで加えた「Navi package」で約320万円と、用途に沿った選択が可能であるのと、装備に比べて求めやすい価格に設定されているのも特徴です。
足回りは三菱が誇る走破性に優れた4WD。オプションで用意された「S-AWC」と呼ばれる統合制御システムを加えることによって、あらゆる路面に自動的に対応する走行性が得られるような設定も用意されています。
パジェロという強力なオフローダーを持つ三菱としては、アウトランダーに期待するのはいわば街乗りも十分意識した新しいクロスオーバーSUVとしてのマーケット。いわばマイルドな味付けをしたことが様々な部分に見て取れます。
ここからは実車を見ての印象と共に、カタログからは分からない点についてお店の担当者から聞いたことを併せて書き留めてみます。
ディーラーへ行ってきました
クルマにとってその印象を左右するほど大きな影響を与えるフロントグリル。
最新のモデルチェンジによって従来のイメージを一新し、アウトランダーの印象も随分と精悍な印象に変わりました。
PHEVモデルとの差別化のためにフロントのグリルがメッキだけの仕様に変更され、裾まわりを黒くすることで外見上の差がつけられています。
センターのブラック部を左右から包み込むバンパーサイドの造形により、人とクルマを守る機能をダイナミックで力強い形として表現。外見から受けるインパクトの強さから受けるこんな質実剛健さが三菱の魅力でもあるのでしょう。
ヘッドライト・ポジションランプ・リアコンビランプもすべてLEDタイプで統一されています。
サイドを後方に向かって走る1本の直線的なラインと、サイドシルガーニッシュ。
それを上下から挟み込む曲線によって構成されるシンプルなデザインにより、派手さはないものの飽きが来ないメリットがあります。
3列目まで確保されているウインドウのお陰で、ステーションワゴン的なイメージが感じられるデザインです。アウトランダーにとっては、自らの主戦場ともなる欧州のBMWやアウディのSUV車と競うためのデザインと言った方が適切かもしれません。
最近のSUVとしては小振りなリアスタビライザーによってバックの印象もスッキリしたもの。これも実用性を重視するクルマのコンセプトによるのでしょうか。
サイドから伸びるラインがリア部にまで回り込むように続き、クルマ全体として統一されたデザイン構成になっていると共に、デザイン上の特徴をアピールするポイントになっているようです。
開口部が広いため、運転席への乗り込みも楽なもの。
地上から710mmという座面の高さはSUVらしさを感じさせるものの、乗り込む時の面倒さは感じさせません。
サイドサポートのしっかり効いたシートのおかげで、座っているだけでスポーティさを感じる印象になっています。
PHEV車とほぼ同じメーター配置。唯一中央部のマルチインフォメーションディスプレイの表示が違っている程度です。ステアリングホイールの本革巻き仕様はシフトノブにも。
表皮レザーやグリップシェイプを採用し、メッキされた三菱のシンボルマーク「スリーダイヤ」が中央に配置されて印象的。メーターフードの上面にもブラックステッチが追加されています。
ナビとエアコンスイッチ類がまとまったセンターコンソール部はピアノブラック調塗装で質感も高く、落ち着いた雰囲気を与えるもの。
ナビ画面サイズは7インチになっており、最近増えてきた大型液晶画面に対応できないのは残念なところです。見せてもらったグレードが「ナビパッケージ」だったこともあり、ナビはメーカー純正のものが付いていました。
インパネ上部とフロントドアトリム上部にはソフトパッドが付加されていて質感も十分。ワイドボディのお陰で隣の席とも十分に離れているため、十分にユッタリ感を味わえます。
最新のマイナーチェンジによってファブリックシートの表皮デザインが変更され、運転席・助手席のサイド部にステッチが追加されて質感がアップ。
こんな小さな部分でも視覚効果は十分です。
合成皮革も併用されたシートは表面温度を抑える素材が使われていることもあり、エアコンによる室内温度の影響も受けにくいタイプになっています
オプションで本革仕様のシート選択も可能ですが、25万円もの価格アップを考えればこのままの質感でも満足度は十分に高いものと思います。
後席も前列同様に広い開口部で乗り降りが非常に楽。
床から座面までの高さも十分確保されており、太腿全体が座面に触れることで、包まれるような気分に浸れます。ボディサイズのおかげで、横方向への余裕も十分です。
ただ3列目への乗降はちょっと大変。2列目を前傾させて出入りする必要があり、緊急用として考えた方が良さそうです。
ラゲッジルームのサイズは約1000mm (奥行き:3列目使用時)、1700mm(奥行き:最大時)、1000mm(室内幅)、810mm(床面高さ)と十分なスペースが確保されています。
3列目シートを前傾させると広いスペースが作り出され、SUVとしての機能も十分。さらに2列目は6:4に、3列目は5:5に分割して折り畳めるので、荷物と乗員数に応じて様々なシートアレンジが可能です。
長物を積んでも3列目まで使うことも可能であり、更に床面がほぼフラットになるので、簡単なマットがあれば、おとな1人+こども1人であれば車中泊も難なく可能。
クルマの使い勝手が上がります。
セールスマンとの会話
その他、カタログや外見からは分からないことをセールス担当者に聞いてみました。
その上に吸音材やや遮音材、ダイナミックバンパーなどの改良が行われて、エンジン音やドードノイズ、風切り音を大幅に少なくして、走行時だけでなく停車時の遮音性も向上しているんですね。ドアシールの構造にまで手を加えて閉まり音を改良しています。
車体幅が1810mm、室内幅でも1495mmもあるので、ゆったりと座れますし、それでいて荷物スペースも広くなっていますから、レジャー用途としても使い勝手が良くなっています。
こうした機能のおかげで競合するSUV車と比べても遜色のない仕上がりになっていると思います。
見積書公開
ナビまで標準装備で値引きが20万円とは少ない気がしますが、今回は初回の訪問でもあったので、こんなものでしょうか。
【ご希望車種】
アウトランダー 24G ナビ PKG 7ニンノリ 4WD
2400CC 6速CVT
【型式番号】
減税取 40% 重25%
DBA-GF8WXTXXZ(C00)
コード 30 外色 OPT 000
お支払い現金合計 | 車両販売価格① | 付帯費用⑥ |
---|---|---|
3,660,605円 | 3,427,337円 | 233,268円 |
【現金販売価格(消費税込)】
車両本体価格 | 3,211,920円 |
---|---|
車両店頭引渡価格 | 3,211,920円 |
付属品価格 | 215,417円 |
計① | 3,427,337円 |
付帯費用 | 233,268円 |
合計 | 3,660,605円 |
【付帯費用明細】
税金 | 円 |
---|---|
自動車税(09月登録) | 22,500円 |
自動車取得税 | 49,600円 |
自動車重量税 | 22,500円 |
計 | 94,600円 |
保険料 | |
自賠責保険料(37ヶ月) | 40,040円 |
自動車保険料 | |
計 | 40,040円 |
課税(消費税込) | |
(手続き代行費用)車庫証明手続 | 15,120円 |
検査登録手続 | 20,520円 |
下取車諸手続 | 10,800円 |
納車費用 | 9,720円 |
下取車査定料 | 5,400円 |
リサイクル資金管理料金③ | 380円 |
つくつく保証 | 13,068円 |
課税分小計④ | 75,008円 |
非課税 | |
(預り法定費用)車庫証明 | 2,500円 |
検査・登録 | 3,320円 |
下取車諸手続 | 500円 |
リサイクル預託金額合計⑤ | 11,100円 |
公正証書作成費用 | 6,000円 |
印紙 | 200円 |
非課税部小計 | 23,620円 |
諸費用計 | 98,628円 |
付帯費用合計⑥ | 233,268円 |
【消費税率8%】
消費税等合計(①+④)x 税率/(100+税率) |
259,432円 |
---|
【付属品明細】
付属品明細 | 数 | 金額(消費税込) |
---|---|---|
ハーティシッカリシャケンツキ | 1 | 80,980円 |
*フロアマット | 1 | 35,985円 |
*エクシードバイ | 1 | 23,932円 |
*グラスコーティング | 1 | 74,520円 |
付属品合計 | 1 | 215,417円 |
【リサイクル法関連費用明細】
シュレッダーダスト料金 | 6,520円 |
---|---|
エアバッグ類料金 | 2,500円 |
フロン類料金 | 1,950円 |
情報管理料金 | 130円 |
リサイクル預託料金合計⑤ | 11,100円 |
資金管理料金(消費税込)③ | 380円 |
合計 | 11,480円 |
【お支払方法】
お支払いプラン | プラン1 |
---|---|
頭金 | |
割賦元金 | 3,660,605円 |
割賦手数料 | 451,992円 |
支払回数 | 60回 |
初回(12月) | 53,797円 |
第2回目以降 | 54,600円 |
ボーナス月 | 月 日 |
ボーナス額 | |
最終回支払額 | 892,000円 |
実質年率 3.90% マイカープランご利用:プラン1
地味な存在ながら、クルマとしての完成度の高さでは折り紙付きのアウトランダー。
燃費偽装問題でケチが付いた不運はあったものの、様々な用途に対応できる優れた多様性と、車体重量の割には優れた燃費の良さも誇るべきものでしょう。
街乗り用として十分なFF車、そしてアウドドアレジャーに便利さが生きる4WD、7人乗車も可能とするなどラインアップも広げることによって、多くのユーザーを販売対象とするマーケッティング戦略と共に、真にクルマ好きを歓ばせる一台として、アウトランダーは格好の選択肢となるのではないでしょうか。
 
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