スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
iPadで「原寸大」の製品写真を表示!
マスキングテープの定規を貼る実用的ハックを紹介
2017年4月24日 06:00
iPadで「原寸大」の製品写真を表示!
先日、コンピュータマニアでアナログ時計マニアでスマートウォッチマニアでありかつ文具マニアの友人こと船田氏(公式サイト)が、単純明快だけどヒッジョーに実用的なコトを、iPad上でやってました。ソレ見て「あーっ、便利!」とビックリ。船田氏がやっていたのは、これです。
あら~便利♪ 原寸大。WYSIWYG表示、みたいな。なるほどね~画面端に定規のマスキングテープをね! 有りそうで無かったというか、やりそうで誰もやってなかった、非常に手軽で実用的なハック! コレ、実際にいろいろな場面で便利です。とくに小物のサイズ感をリアルに感じられて実用的。
メーカーのウェブサイトや通販サイトなどで、小物の写真は自由に見られますが、サイズ感がイマイチわからないことが多かったりします。サイトには製品のサイズが示されていますが、「ん~と、143mmって……こんなもん?」と指を広げてだいたいのサイズしかわかりません。実物を見たら「意外に大きかった」「思ったより短かった」みたいなことが少なくありません。
ですが、上のように定規タイプのマスキングテープなどを貼り、写真の製品が原寸大表示になるように拡大縮小すれば、あ~ら無問題♪ いつでも手軽に製品の原寸大表示が可能。リアルなサイズ感を手っ取り早く理解することができます。とてもイイ感じで使えるので、この「iPadでの原寸大表示ハック」をイロイロと試してみました。
使うテープと原寸大表示の方法
これ、「定規タイプのマスキングテープを使う」というのが大きなポイントかもしれません。船田氏、最初は定規で測りつつ原寸大表示にさせていたそうですが、「定規を携帯したりいちいち画面に当てたりするのが面倒」ということで定規タイプのマスキングテープを貼るようになったそうです。「マスキングテープなら貼るだけで携帯や取り出しの面倒がないし、汚れたりくたびれたりしたら捨てて新たに貼れるし、製品写真を画面端に寄せられない場合ならテープを画面上に貼ったりもできる」とのこと。なるほど、マスキングテープ、便利かも!
船田氏が使っていたマスキングテープは和風っていうか、竹の定規風。なかなかの視認性でした。iPadの額縁はマスキングテープ幅より狭いですが、はみ出したフチを折り返せば大した問題はありません。
探してみると、ほかにも定規タイプのマスキングテープがありました。いくつか購入し、貼り比べてみました。なお、この記事で登場する端末は、前出のものも、これ以降に出てくるものも、iPad Pro 9.7インチです。
使い方は単純明快。写真のようにiPadなどタブレット端末の額縁に貼り、ネットで閲覧できる製品写真を「原寸大に拡大・縮小して表示」するだけです。メーカーの製品紹介ページなどに製品サイズの情報があれば、製品写真をまあだいたい原寸大で表示可能。ちょっとやってみましょう。
多くのメーカー製品情報ページで製品画像と製品サイズが得られますので、貼ったテープを目安に画像を拡大などすれば、原寸大表示を見られます。ただ、製品画像やWebブラウザなどによっては、うまく拡大・縮小できないこともあります。そういう場合はスクリーンショットを取り、それを画像の拡大・縮小が可能な画像編集アプリで扱えば、原寸大表示ができます。
まあ、原寸大表示にしても「ふぅ~ん、こんなサイズなんだね~」くらいなモンではありますが、「実物を見たらサイズ感が全然違った!」的な勘違いをなくせます。ですので、ネット通販などで小物を買うときにも役立つと思います。
定規や下敷きもちょっと便利
イロイロ試している途中、そう言えば船田氏が「最初は定規を使っていた」と言っていたのを思い出しました。どんな感じなのか、透明定規で試してみました。
画面上に定規があると、原寸大に合わせるときの拡大縮小がより行いやすいです。ならばアレも便利かも! と思って、手持ちの方眼入りの下敷きを使ってみました。製品としては、ミドリの「CL セクション下敷」シリーズ(公式ページ)です。
下敷きもなかなか実用的。iPadより大きい下敷きですが、必要に応じてカットして使うと携帯感もスッキリするように思います。ただ、やはりマスキングテープを貼ったスタイルよりも、携帯性や手っ取り早さに劣るかもしれません。画像を原寸大に合わせるには、透明定規や半透明下敷き、使いやすいんですけどね~。
透明ラベルでメジャー自作
結局、iPadで製品写真を原寸大表示にするには、マスキングテープのような「定規テープ」を貼る方法がいちばん適するかな、と。でもマスキングテープだとかなり目立ちます。人前でiPadを使うと「あれ、そのテープって何ですか?」とか質問されまくり。
もうちょっと目立たない方法は……と考えて、ラベルプリンターでの定規テープ自作を思いつきました。透明ラベルを使い、そこそこ視認性の良い色で定規的なものをプリントすれば、耐久性の面でも、実用性の面でも、それからマスキングテープほどは目立たないという点でも、良さそうだと思ったわけです。そして早速自作。
透明のテープを使い、目盛り色もいろいろ選べ、目立たない定規にもできます。耐久性も十分あり、再作成も容易。なので、やはり自作が有利かも。
ただ、比較的に正確な目盛りの定規を自作するのは、思ったよりずっと大変です。正確に作ったつもりでも、ほんの少しズレたりして、長い定規ほど精度が下がる傾向に。まだまだ発展途上です……というか、ラベル定規自作技術を高める必要ってあるのか? どこかのメーカーさん、タブレット端末用の「原寸大表示のための透明定規テープ」をぜひ製品化してください! 最低限、船田氏とワタクシが2~3個ずつくらいは買いますので!