ふぐの調理 国家資格創設に向けた研究会発足へ

ふぐの調理 国家資格創設に向けた研究会発足へ
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トラフグなど毒のあるふぐの調理に必要な資格は各都道府県が独自の基準で認めていますが、安全性を高めるため、山口県下関市の水産団体などが参加して国家資格の創設に向けた研究会が、今月、発足することになりました。
ふぐは肝臓などに猛毒があるため、調理して客に提供するには資格が必要ですが、各都道府県が条例など独自の基準で認定しているのが現状です。

これについて、山口県下関市の「協同組合下関ふく連盟」などは、「安全性の確保が不十分だ」などとして、国に対し、国家資格を創設するよう要望しています。

連盟の関係者によりますと、国家資格の創設に向けた調査を行う研究会が、今年度の厚生労働省の補助金を受けて、今月28日に発足するということです。

研究会には、下関市の水産業の団体のほか、東京海洋大学などの有識者が参加します。

そして、各都道府県の基準を調べて、国家資格としての方向性を今年度中にまとめて国に提言するということです。

協同組合下関ふく連盟の松村久理事は「全国の統一制度でふぐの安全性が確保され、消費拡大につながることを期待している」と話しています。