フランスで大統領選挙の投票が始まったけれども、なんとなくルペンとマクロンというつまらない組み合わせになりそうだ。
ルペンは多分決選投票に進むと思う。
国民戦線は主張が他の政党と重複していないので、安定した得票が予想される。
今回の選挙で右翼的な主張を打ち出しているのは国民戦線だけで、他の候補者は本質的には全員リベラル派だから、右翼的な問題意識を持つ人は国民戦線に投票するしかない。
それに去年のアメリカ大統領選挙で見られたように国民戦線の隠れ支持者は少なからずいるはずだから、投票になると世論調査よりも大きく得票するはずだ。
それではルペンが決選投票に進むとすれば、残りの一人は誰になるだろうか。
まず共和党のフィヨンだが、いかんせん政策があまりにも古すぎる。
自由主義のもたらす様々な困難が次々と明らかなってきているというのが今の時代なのに、今頃になってサッチャーみたいな政治を打ち出すというのは、あまりにも問題意識が欠如していると言わざるをえない。
それだけでも問題なのに、フィヨンは現時点で公金を数千万円ほど横領した容疑で捜査の対象になっている。
ネオリベ的な政策を進めようとしている人間が公金を横領したと疑われているというのはいかにも不快で、最近支持率が回復してきたとは言え本戦に進むのはちょっと難しいのではないだろうか。
それではメランションはどうであろうか。
メランションは立ち位置からいうとサンダースのようなもので、熱心な支持者はいるものの支持者の範囲は限定される。
リベラル派というのは基本的にはグローバリズムに賛成なわけで、グローバリズムに反対な左翼となると支持者の数が頭打ちになる。
しかも極左のメランションは宗教マイノリティーの権利に熱心なのだから、選挙の数日前に凱旋門付近で警察官がイスラム教徒に殺されるという時代からはやはりずれているのだ。
そうなると、決選投票に進む可能性が高そうなのはマクロンということになる。
結局、ここ最近の世の中の流れを見ていると、今の時点で世の中の大多数の人間が求めているのは世の中の方向を少し変えることであって、それ以上の大きな変化を求める人というのはまだそれほどいない。
それはアメリカの政治情勢をみても、先ほどのオランダの選挙をみてもそうである。
AfDは内紛状態で、国民戦線にも路線の対立がある。
世界的に右翼的なムーブメントは停滞をしている状態だと思う。
良くも悪くも、大半の人間は不満はあっても、まだ基本的には現状に満足しているわけである。
そして、そういう少し現状に不満がある層から広く支持を集めることができるのがマクロンの立ち位置なのだ。
というわけで、第一回目の投票はルペンとマクロンになりそうな感じがする。
もちろん、これは普通に考えれば、という話で、選挙ではあらゆることが起こりうる。
メランションやフィヨンが本戦に進むということも十分にあり得ると思う。
正直言って、今回の大統領選挙はアメリカ大統領選挙よりもわからない。
しかし、世の中の雰囲気というか、流れからすると今回のフランスの大統領選は何となく退屈な結果になるんじゃないかと思う。
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