(cache) 妹様の愚行・本編 - Cocktail ＆ Petite Cuisine さと

先日の、たまちゃんの一周忌には、
たまちゃんの妹様とおばあちゃん、
たまちゃんと妹様の幼なじみで、たまちゃんの最期にも立ち会ったＣちゃん、
その他、
静岡の病院にいた頃の懐かしい顔ぶれが集まりました。

帰りには、やぱウチに寄りたいということなので、
ウチに上げて、着替えたりお茶を飲んだりしました。

雑談の中で妹様はこんなことをおっしゃいました。

うちさぁ、ロデオの機械買ったんだけど、
やった次の日腰がやたら痛くて、
整体に行ったら、骨が曲がってるって言われたよ。

単純にこれだけ聞いたら笑い話（謎）ですけど、
様々な伏線がからみ合って、
あたしは、
・・ああ、もうダメだ。この子とはまともに付き合えない・・
と思ってしまったのです。

☆

妹様。３９歳。独身。

一昨年に父親が亡くなってから、おばあちゃんと二人暮し。

障害者年金をもらっていたお父さんが亡くなってからは、
おばあちゃんの年金も僅かな額だし、
手取り１２～３万の給料で一軒の家を支えています。
猫も飼っている。

チョトおちゃらけた性格だけど、
仕事はまじめだし、
おばあちゃんが週一回のデイサービスをとても楽しんでいるのを見て、
週二回通うようにしてあげたりする優しさもあるし、
今回のようにしばらくぶりに会う人には必ず何か買ってくるし、
孫がいる人には「お孫さんに」っていうお菓子まで買ってくるほど、
良く気がつく子なんです。

ある意味エライと思う。

☆

でも、彼女には、大きな欠点がいくつかあるのです。

☆

第一に、人の意見をちゃんと聞かない。

雑談などの合間に耳が痛い意見を聞くと、
ヽ(´▽` )ノ　みたいに
変な顔をして笑って誤魔化す。

誤魔化せない状況だと、逆切れして怒り出す。

テキトーに相槌を打って聞いた振りをする。

などなど。

ハッキリ言って、まじめに話をする気がなくなります。

☆

第二に、何かするのに人に相談しない。

たぶん↑と根っこは一緒なのだろうけど、
ケッコー重大なことを自分ひとりで進めちゃって、
あとで非難されたりしている。

もっとも、
非難されたところで、↑のようにまともに受け止めないのだけど。

パソコンを買った時も、
会社の人とか友人に詳しい人がいるのに、
誰にも相談せずにワンセット購入し、
業者の言うがままに、
光ケーブルまで引っぱっちゃうし。

ウォシュレットを買って来て、
自分で取り付けしたのは良いけど（てか、フツーやらない）
トイレ内にコンセントがないため、
床板を彫刻刀で彫ってコードを通したりするし。
（普通はドアの隅を少し切り落として通すよ）

極めつけは、
架空請求の手紙を見てとりあえず手元にあるお金を振り込んでしまい、
アゲク、
折り返しかかってきた電話を受けて、
定期まで解約してさらに振り込んでしまった。
１４０万。
その間、誰にも相談してなくて、
全て終わってから、Ｃちゃんに話したそうです。
たまちゃんも、それからしばらくしてから知った。

☆

第三に、新らし物好き。

流行のものは、とりあえず手に入れないと気がすまない。

で、手に入れると、それで満足して使わない。

パソコンもそうだし、
今回のロデオマシーンもそうだし。

箱モノだけでなく、
パソコン教室にも通い（３０万。モノになってない）
ネイルアート教室にも通い（８０万＋。モノになってない）。

パソコンなんて、本人が使った時間よりも、
あたしがあっちにいた一月半くらいの間に借りた時間の方が長いんじゃないの（笑）

・・せっかく何十万も出して買ったんだし、教室にも通ったんだから、もっと使いなよ。
って言ったら、

ほら、あたしって、買ったらそれで満足しちゃうタイプだし。
会社で毎日入力とかしているから、ウチでいじる気にならないのよね。

などとおっしゃる。

☆

これだけ見ても、ソートーのバカ、ということが分ると思います。

整体なんて半分詐欺みたいなもので、
行けば、「身体が歪んでいる」って言われるのは分ってるし、
それに引っかかって、毎日何千円も取られたりしているわけですよ。
↑すみません、偏見です。
↑全ての整体師が悪いとは言いませんが、ボッタクリのような整体師が多いのも事実。
↑良い整体師と悪い整体師を見分けるのは不可能。
↑ということで、個人的には信用していないのです。

彼女の家には、
荷物置き場になっているけれど（猫の寝床でもある）
れっきとした「マッサージチェア」もあるの。

腰が痛かったら、
とりあえず、そのマッサージチェアで揉んでみる、つーのが普通の考えでしょう？

☆

最後にして、どうしようもない欠点。

金銭感覚が変

これが一番呆れるし、腹が立つのです。

☆

たまちゃんが静岡の病院に移った頃、妹様の家計は破綻寸前。

お父さんの年金がなくなった上、
おばあちゃんのデイサービス増、パソコン購入、ネイル教室通い・・などもあり、
赤字続きでお父さんの遺した貯金も底を付き（自分のは詐欺に払ってしまった）、
月末近くなると米を買うことさえ出来なくなっていた。

あたしと入れ替わりでたまちゃんに付いていたとき、泣きながら話したらしい。

あたしは、たまちゃんに頼まれて、たまちゃんの預金を下ろしに行った。
１００万。

妹様は泣きながら「ありがとう、ごめんね」と何度も言って受け取りました。