朝から夕食のカレーを仕込むために台所に立っていたら、ふと人参が目に入ったので、根菜を下茹している間に「より人参」を作ってみました。
昔は仕事でよくやっていたけど、4年ぶりです。
より人参というのは、こういうやつです。クルクルって。
少し真面目にやってる和食屋などに入れば、刺身のつまとして出てくることがあるのですが、一般家庭で作る人はまずいないですね。どうみても面倒くさい…
誰も参考にしないと思いますが、せっかく作ったので過程を残しておきます。
スーパーとかには売っていないので、自宅でお客さんに食事を振る舞うときなんかにさりげなく出すと素敵です。
より人参の作り方
より人参をつくるには、まず人参を桂剥きします。そこから細く切ってクルクルと巻くだけです。
言葉では簡単そうですが、キレイ剥けるようになるには、それなりに時間がかかります。
にんじんの桂剥き
にんじんの桂剥きは難しいです。キュウリや大根より格段に。
理由は、にんじんが硬いから。もちろん包丁が最高の状態ならばチカラは最小限でいいですが、大根のようにスルスルっていきません。これは想像しやすいですかね。
また、より人参をキレイに作るには、剥いた人参の厚さが最初から最後まで均一でないと、うまくヨレないので一瞬も気を抜けません。
(今日は4年研いでない包丁だったので、いっそう苦労しました…)
包丁は和包丁
より人参のような繊細な剥きものは和包丁の仕事です。
薄刃(または菜切)という包丁を使います。一般家庭では使わない包丁ですね。ちなみにコレを使っています。
この作業は、三徳や牛刀ではほぼ無理です。こういう風にクッと刃が入らないですからね。
いくら研ぎ澄まされていても、両刃で刃にRがついている三徳や牛刀では、さすがにキビシイ。
人参をよる
きれいに均一に剥ければ、あとはクルクルする(よる)だけです。
剥いた人参を芯側を下に置いて斜めに切ります。その後、細い棒で巻きます。
キレイによれるかどうかは、すでに剥きの工程で決まっています。
薄すぎると弾力がなくヨレヨレで巻けませんし、厚すぎるとヨリがすぐ戻ったり折れたりします。(硬さは人参にもよるので、色々見極め大事です。)
うまくできるとこんな感じになります。
(※写真からお気づきの方がいるかもしれませんが、色々と失敗してますね…)
刺身のつまやサラダに!
本来は刺身のつまなので、刺身にあしらった写真を見せられればよかったのですが、今夜はカレーでしたのでサラダに乗せました。
より人参があるとオシャレですかね。どうでしょ?涼しげです。
包丁の修行をしたい人には、より人参、おすすめです!