前田朱莉亜
2017年4月23日15時41分
心の病で外に出られない。体に不自由があり遠出は難しい。様々な事情を抱えた人たちのぬいぐるみを預かって国内外の旅行に連れて行き、旅の様子を写真に収めて持ち主に渡す。そんな横浜市中区のNPO法人の活動に、少しずつ共感が集まっている。
横浜市都筑区の小塚晴美さん(48)は、趣味でテディベアを作るなど、もともと大のぬいぐるみ好きだった。2002年に、飼い犬を模した手製のぬいぐるみを旅行に連れて行ってくれる人を、自身のウェブサイトで募集し始めた。
きっかけは犬連れでカフェに出かけたり、旅行を楽しんだりする人が周囲で増えていたことだった。飼い犬のチョコとビルは不仲で一緒には出かけられず、教育関係の仕事は多忙で、遠出をする余裕もなかった。
そこで、2匹のぬいぐるみを作り、旅に連れて行ってもらうことを思いついた。募集すると、すぐに申し込みがあったという。
初めて預けた女性は、「ドライ…
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朝日新聞社会部