あなたの周りにもいませんか?
「行動力あるよね〜」といつも言われるけれど、イマイチ人生が前に進んでない人。
もしかしたらあなたがそうかもしれません。僕も大学3年くらいまでは頑張っているつもりでも、全く成果が出ていませんでした。
でも、色んな人の相談を受けていく中で行動力はあるけれど上手く行っていない人たちの共通点に気が付きました。
上手く行っていないのには明確な理由があります。そして具体的な対処法もあります。
この理由を意識しなければ、これからも無駄な行動を繰り返すことになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、今回は「行動力がある」と言われるけど、上手くいかない人の共通点とその具体的な対処法を説明します。
それではいきましょう。
実は行動力には2種類ある
これを区別して考えられている人は少ないですが、実は行動力には以下の2種類があります。
- インプット行動力
- アウトプット行動力
同じ行動でもこの2つは全く違います。
インプット行動力とは知識を得ることを目的として行動する力
具体例:本を読む、資格を取る、セミナーに参加する、イベントに参加する……
アウトプット行動力とは知識を出すことを目的として行動する力
具体例:勉強会を開く、ノウハウを教える、イベントを開く、読書した内容をブログに書く……
両者の違いが分かったでしょうか?
「行動力あるよね〜」と言われるけれど、人生が前に進まない人は前者のインプット行動力だけ鍛えすぎている人です。
本を読んだり、人と会ったり、イベントに参加したり、資格を取るために勉強したり……。
一見勉強熱心で素晴らしい人に思えます。ですが、それらの行動は誰かが作ったものを受け身で消費しているだけです。
インプットをしていても前には進まない
インプットをすること自体はとても良いことなのですが、それは目的になってはいけません。
本を読むことは素晴らしいことに思えるし、勉強会に参加すると満足感を得られるし、資格の為に必死に勉強している人は周りから褒められやすい。
インプットには失敗がないから、やっていて心地が良い。
だから多くの人がインプット過多の罠にハマって行き、インプットが目的になってしまいます。
具体例を挙げます。
誰しも一度は受験勉強を経験しているはず。
そこで成績が良かったのはどんな人だったでしょうか?
参考書を暗記することだけに必死になっている人は上手く行きません。
上手く行くのは、まず自分が点数を取らなければいけない試験の過去問題を問いてみて「どんな知識が必要か?」と理解することから始める人です。
参考書を読み始めるのはその後。
- 成績が悪い人(インプット型):参考書→参考書→参考書→参考書→本番
- 成績が良い人(アウトプット型):過去問→参考書→過去問→参考書→本番
知識欲が旺盛で学んでいること自体が好きという場合はもちろんそれで良いでしょう。けれど、何かしらの成果を出したい場合はインプットオンリーでは全く前に進みません。
「行動力がある」と他者から評価されるのに、思うように前に進めていない人の問題点はここにあります。
そのままでは一生誰かが作ったものを消費して、仕掛けられる側の受け身人生を生き続けることになります。
アウトプットして始めて必要な能力が分かる。インプットはその後だ
インプットは何も生み出しません。自分の脳内に情報が蓄積されていくだけです。
そもそもインプットは何か実現したいことに対して必要な情報や能力を補うために行うものです。そして、どんな能力が必要かは実際にやってみるまで分かりません。
以下の「イチローになってから打席に立とうとする人が多すぎる」という記事で紹介されていた例えが分かりやすいので紹介させてもらいます。
もちろん準備は重要だが、打席に立つチャンスがあるのに立たない理由はない。
どんなに頭が良くてどんなに情報をインプットしても、やってみなきゃわからない。
バッターボックスの外からどんなに雄弁に分析できても、実際バッターボックスに入って見える風景は別世界だ。
バッターボックスに入って体験する「カーブってこんな曲がるの!?!?!?」という衝撃は、相手がどのタイミングでカーブを投げてくるかより圧倒的に重要な情報なのだ。
空振りしまくって、ボール球に手を出してしまって、三振して、そういう中で経験を詰んではじめてイチローになる可能性が出てくる。
さらに目まぐるしく状況が変化していく今は間違いなくアウトプットファーストで行くべきです。
必要なものなんてその時その時で変わっていってしまうんだから。
だけど、アウトプットには失敗があるから怖い
こうやって説明してしまえばアウトプットの重要性は明らかで「何で皆アウトプットしないんだろう?」と思えてきますよね。
その理由は「怖い」からです。
先程書いたようにインプットには失敗がありません。インプットをしていれば勉強熱心だと褒めてもらえて、気持ちよくなれます。
しかし、アウトプットには嫌でも周りからの評価がついてきます。
- ブログを書けば何人に読まれたかはデータとして出る
- イベントを開けば自分の集客力があからさまになる
- 勉強会を開催すれば教える力の無さを気づかれる
その評価が自分の想定していたものよりも低いと「失敗した」と感じてしまい、傷つく。それが怖いからいつまでもインプット作業を繰り返してしまう。
僕も毎日のアウトプットが正直物凄く怖いので、気持ちが痛いほど分かります。
小さなアウトプットから始めて、自分の幅を広げていくしかない
そんな怖いアウトプットを始めるためには、自分の出来る一番小さなことから始めて行きましょう。
僕は今ではブログで食って、その指導も200人以上に行っていますが最初は本当に小さなことから始めました。
- ブログをやりたいという友達に大学でブログを教える
- 1時間1000円の相談で知らない人のブログ相談を受ける
- ブログ相談の料金を1時間3000円に上げる
- 大学生限定のブログ勉強コミュニティを2000円10人限定で始める
- ブロガーを70人集めた新年会を開く
- 大学生限定でないコミュニティを始めて100人集める
- コミュニティを徐々に拡大して200人にブログ始動を行う
どうでしょうか。最初は友達に教えるという小さなアウトプットから始めて、徐々に自分の幅を広げていったことが分かるかと思います。
もちろん最初からいきなり有料のコミュニティなんか作れません。
友達に教えたり、1000円という低価格で相談に乗ることで「自分は出来る」という自信をつけていき一段ずつ階段を登っていきました。
これと同じように最初は本当に小さなステップからアウトプットを始めましょう。インプットだけしているよりも確実に前に進みます。そして、楽しいです。
ざっと思いつくものを列挙しておきます。中から「コレならできそう」というものを選んですぐにはじめてみてください。
- 本を読んで知識を蓄えた→ブログに知識をまとめる
- 好きな分野がある→Twitterで情報をキュレーションする
- ボードゲームを沢山遊んで詳しくなった→友達を集めた参加費1000円のボードゲーム会を開く
- スキーを仕事にしたい→スキーを上達したい人を1人連れて、マンツーマンレッスンをしてあげる
- 好きなアイドルがいる→ファンを集めた食事会を開催する
- ファッションが大好き→自分が着てた服をメルカリに出品してみる
- 文章が書きたい→noteに書いて100円で売ってみる
- カウンセリングがしたい→50円で相談に乗ってみる
アウトプットしたいけれど、まだ人を集められる場合はまずは以下の2つから始めましょう。
- 興味のある分野の知識をブログでアウトプットする
- TwitterやFacebookで特定分野の情報をキュレーションする
この2つを積み重ねていけば、「◯◯に詳しいんだ!今度教えてくれない?」と発信を見た友達や知人が声をかけてくれるようになります。
そうなったら、個別で教えたり勉強会を開くことからアウトプットを始めてみましょう。
そこが最初のゴールです。
補足:みんな評価されるのが怖い
「みんな本当に評価されるのが怖いんだな〜」と最近良く思います。
僕のLINE@にはまだブログすら開設していない人から、「ブログでどうやったら成功できますか?」という質問が毎日のように届くんですよね。
いや、始めてから聞けよ。
↓実際に来たメッセージたち
見ての通りみんなビビっています。そんな中逆に恐れずにアウトプットしていけば、あなたの評価は間違いなく「すごい人」になります。
アウトプットできずに一生モジモジして受け身で人生を終えるか、ビビらずにアウトプットして仕掛ける側の人になるか、どっちがいいですか?
まとめ:アウトプットを始めて、見える景色を変えていこう
ここまでの内容をまとめておきます。
- 行動にはインプットとアウトプットの2種類がある
- インプット行動を繰り返しても前に進まない
- 必要なインプットは、アウトプットして初めて分かる
- まずは小さなアウトプットを始めて徐々に大きくしていく
インプット行動から始めるのはもうやめましょう。そんな行動力はゴミです。さっさと燃やしてしまえ。
まずはアウトプット。そして必要なことが見えたらインプット。さらにまたアウトプット。
そうやって両輪を回して前に進めば、見える景色の変化がどんどん加速していく。そうなればもうこっちのもんだ。