Y!mobile(ワイモバイル)はSIMカードのみ契約が出来る!
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皆さんはY!mobile(ワイモバイル)という携帯電話会社をご存じですか?ドコモなどと同じく自社で回線網を所有し、自社ブランドでサービスを展開するMNO(移動体通信事業者)ですが、MVNO各社のようにY!mobile(ワイモバイル)はSIMカードのみの販売も行うという独自のサービスを行っています。
そのため、MVNOの格安SIMの契約を考えている場合は、ぜひとも選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
Y!mobile(ワイモバイル)とは一体何か?
Y!mobile(ワイモバイル)とは、2014年6月にそれまでPHS事業を行っていた「ウィルコム」と、ADSLサービス事業を行っていた「イー・アクセス」の2社が合併して出来た「ワイモバイル株式会社」と同社が提供する通信サービスのブランド名です。
Y!mobile(ワイモバイル)では、イー・アクセスが子会社のイー・モバイルが提供していた回線を利用した携帯電話サービスと、ウィルコムが提供していたPHSサービスを提供しています。なお、2015年4月1日付で、Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンクBB、ソフトバンクテレコムと共にソフトバンクモバイルに吸収合併されることが決まっていますが、Y!mobile(ワイモバイル)というブランドとサービスはそのまま継続されることになっています。
Y!mobile(ワイモバイル)はMVNOではない
最近巷で話題の「格安SIM」を提供しているのはMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれているものです。MVNOは自社で回線を持っていないため、ドコモやauなどから回線を借りてサービスを提供しています。2015年3月現在、ほとんどのMVNOはドコモから回線を借りており、mineoのみがauから回線を借りています。それに対してY!mobile(ワイモバイル)は自社で回線を持っています。
「ケータイ会社のSIMカード」の「SIMのみプラン」が1つのウリ
Y!mobile(ワイモバイル)はドコモやau、ソフトバンクなど並ぶ携帯電話キャリアの1つですが、これらのいわゆる「3キャリア」にはない独自のサービスを展開しています。それが「端末購入を伴わない、SIMカードのみの提供」です。2015年3月現在、3キャリアでは「端末はいらないので回線のみ契約したいです」という希望は原則として通りません。それがY!mobile(ワイモバイル)では可能だ、ということです。ショップの店頭で契約事務手数料の3,000円を支払えば、その場ですぐに開通手続きが行われてSIMカードが発行されます。
それまでは携帯電話やスマートフォンに入れるSIMカードのみが欲しいと思った場合、IIJmioや日本通信といったMVNOと契約するしかありませんでした。しかしMVNOは3キャリアに比べて通信コストが安い反面、全国に広がる店舗網を持たないためサポート体制が若干劣るという欠点があります。SIMカード自体は家電量販店等で簡単に入手することが出来ますが、多くの場合開通手続きは郵便やネットを経由して行う必要があり、端末側へのAPNの設定なども自ら行わなくてはなりません。通信コストが安いに越したことはないものの、こういった作業が面倒だ、あるいは1人でやる自信がない、ということで、MVNOの契約に二の足を踏む人も多かったと思います。
この点、Y!mobile(ワイモバイル)は「Y!mobile(ワイモバイル)ショップ」が全国に約1,000店舗あるため、店舗でSIMカードのみの契約を行えばその場ですぐに回線が開通しますし、端末側への各種設定も店舗スタッフによるサポートを受けることが出来るため、携帯電話やスマートフォンに詳しくない人でも安心です。全国どこでも対面サービスを受けられる体制が整っている、という点はMVNOにはない、Y!mobile(ワイモバイル)の大きな特徴と言えるでしょう。
公式サイト:Y!mobile
Y!mobile(ワイモバイル)の「SIMのみプラン」の詳細とは
まず最初に注意しておかなくてはいけないのは、Y!mobile(ワイモバイル)で「SIMカードのみ」を契約する場合、別途「SIMロックが解除されている端末」を自分で用意しなくてはいけない、ということです。
SIMカードのみの契約ということでMVNOと同じ感覚で使おうとする方がいるようですが、前述のようにMVNOはドコモやauといったキャリアから回線を借りているため、元の回線を提供しているキャリアで販売された端末であればSIMロックを解除せずにそのまま利用出来ます。
しかしY!mobile(ワイモバイル)はMVNOではないので、ドコモやソフトバンクの端末から見れば「他社の回線」ということになります。そのためY!mobile(ワイモバイル)のSIMを認識させるにはSIMロック解除が必要なわけです。自分が昔使っていたスマートフォンや、新品未使用状態や中古で購入したいわゆる「白ロム端末」を使用する場合はこの点に注意が必要です。「ASUS ZenPhone 5」のように、最初からSIMロックが掛けられていない「SIMフリー端末」であればそのまま使用出来るはずです。Y!mobile(ワイモバイル)のサイト上で接続実績のある他社端末について公開されていますので、契約を検討されている方はこちらも併せて確認して下さい(「ASUS ZenFone 5」はY!mobile(ワイモバイル)による接続確認済み端末です)。
「他社が販売する携帯電話をワイモバイルで利用する」(ワイモバイル公式)
Y!mobile(ワイモバイル)の「SIMのみプラン」は頻繁に通話をする人には圧倒的にオススメ
Y!mobile(ワイモバイル)のスマートフォン向け料金プランは非常にシンプルな構成で、端末を購入した場合でもSIMカードのみを契約した場合でも同じ料金プランが適用されます。また、Y!mobile(ワイモバイル)ではデータ通信専用のSIMカードは提供されず、全て音声通話対応SIMとなっています。料金プランは以下の表の通りです。
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料金 | 2,980円 | 3,980円 | 4,980円 |
データ通信容量 | 月1GBまで | 月3GBまで | 月7GBまで |
MVNO各社の料金プランと比較した場合、Y!mobile(ワイモバイル)の料金は高いという印象を持たれることが多いと思います。比較のために、Y!mobile(ワイモバイル)と同じくデータ通信容量が月1GB、3GB、5GBという音声対応SIMの料金プランを持つ、FREETEL(フリーテル)の料金プランを見てみましょう。
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料金 | 1,698円 | 2,500円 | 3,740円 |
データ通信容量 | 月1GBまで | 月3GBまで | 月7GBまで |
ご覧頂いてわかるように、全ての料金プランでFREETEL(フリーテル)はY!mobile(ワイモバイル)の半額以下です。
フリーテル以外のMVNOでも、例えばIIJmio(みおふぉん) の「みおふぉんファミリーシェアプラン」は音声通話対応、月10GBで3,260円、楽天モバイルの「10GBプラン」も音声通話対応、月10GBで2,960円などがありますので、単純に料金だけを見比べると「Y!mobile(ワイモバイル)は高い」ということになってしまいます。しかしY!mobile(ワイモバイル)は「1回あたり10分まで」「月300回まで」の音声通話が無料、です。通話相手はIP電話も含む固定電話や携帯電話、PHSなど、どの電話でも無料になります。言い換えれば1日10分未満の通話を毎日10回程度掛けることが出来る、ということです。
比較のために挙げたフリーテルやIIJmio、楽天モバイルなどは月々の料金に通話料は含まれておらず、それぞれ30秒ごとに20円の料金は従量課金されます。Y!mobile(ワイモバイル)で無料になる「10分の通話を月300回」を「20円/30秒」で計算すると12万円になりますので、頻繁に通話をする人にとってこれは大きなメリットであると言えるでしょう。
また、「スーパーだれとでも定額」という月額1,000円のオプションをつけると、時間も回数も無制限で通話がし放題になります。
Y!mobile(ワイモバイル)の死角は「通信速度」と「契約解除料」
Y!mobile(ワイモバイル)がMVNOのSIMと比べてデメリットとして挙げられがちなのが「データ通信速度」です。Y!mobile(ワイモバイル)のSIMにせよMVNOのSIMにせよ、多くの方がスマートフォンやタブレットに挿してインターネットの閲覧、動画の視聴やゲームのプレイなどを行うと思います。その際に重要になってくるのがデータ通信速度です。データ通信速度が早ければストレスなくインターネットを利用することが出来ますが、遅いとサイトを表示するのに時間が掛かる、動画がスムーズに再生されないなどの問題が起きるわけです。
最近のMVNOのSIMカードのデータ通信速度は「下り最大150Mbps」(ベストエフォート)が主流となっています。上記で比較したフリーテル、IIJmio、楽天モバイルの全てがこの通信速度です。しかしY!mobile(ワイモバイル)は「下り最大110Mbps」(ベストエフォート)となっており、他社に比べると多少見劣りします。しかし実際の使用環境では、回線をシェアしているMVNOは回線の混雑状況等によって速度が左右されますので、実はY!mobile(ワイモバイル)の方が実測値では速度が上と言われています。
もう1つチェックすべき点がY!mobile(ワイモバイル)には「最低利用期間」が設定されていることです。契約から2年が経過する前に解約をすると契約解除料として9,500円の料金が発生してしまいます。MVNOの音声通話SIMにも最低利用期間や契約解除料が設定されているものは少なくないですが、その多くが12か月となっており、Y!mobile(ワイモバイル)の2年間というのは他社に比べて長くなっています。上記で比較したMVNOでも、フリーテルの場合は最低利用期間はなく、IIJmioは「(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円」(=12か月以上利用した上での解約なら料金は解除料は発生しない)、楽天モバイルは「最低利用期間12か月、違約金9,500円」となっており、最低利用期間はY!mobile(ワイモバイル)よりも短く設定されています。毎月の通信コストを少しでも安く抑えたいと考えた時、利用する会社をフレキシブルに変えられた方がユーザーにとっては便利なわけで、Y!mobile(ワイモバイル)の「2年」という最低利用期間は若干ネックになると思います。
ワイモバイルは、ショップでの対面によるサポートや通話無料が◎
Y!mobile(ワイモバイル)は3キャリアの料金プランと比較すると割安感がありますが、MVNO各社と比較すると多少の割高感は否めません。その分ショップでの対面によるサポートが受けられる点、「1回10分月300回」までの通話が無料になる点は他社にはない大きな特徴になりますので、この点にどれだけの価値を見出せるかどうかで評価は変わってくるでしょう。
そんなY!mobile(ワイモバイル)では現在、スマホプラン(S/M/L)の申し込みで最大20,000円キャッシュバックするキャンペーンを実施しています。格安SIMではキャッシュバックやスマホ代金を割引きするキャンペーンが頻繁に実施されていますので、見逃さないようにしたいですね。人気のSIMフリースマホとセットで契約してみてはいかがでしょうか。
出典:Y!mobile
- キャンペーン期間
- 終了日未定
- キャンペーン対象
- スマホプランS:10,000円キャッシュバック
- スマホプランM・L:20,000円キャッシュバック
公式サイト(※最大2万円キャッシュバック中!):Y!mobile
当サイトでは「SIMチェンジプラン診断」を行っていますので、こちらの診断結果も併せて参考にしてみて下さい。