米空母 海上自衛隊護衛艦との共同訓練を開始と発表

米空母 海上自衛隊護衛艦との共同訓練を開始と発表
朝鮮半島周辺に向かっているアメリカ軍の空母カール・ビンソンは23日、海上自衛隊の護衛艦との共同訓練を、フィリピン沖の太平洋で開始したと発表しました。
これはアメリカ軍の空母カール・ビンソンがフェイスブックで発表したもので、それによりますと、カール・ビンソンを中心とする艦隊は、海上自衛隊の護衛艦「あしがら」と「さみだれ」の2隻との共同訓練を、23日にフィリピン沖の太平洋で開始しました。

発表では今回の共同訓練について、「所定の訓練」だとしたうえで、海上での共同対処能力や防衛能力を向上させるためのものだとしています。

艦隊を指揮する第1空母打撃群のキルビー司令官はコメントを掲載し、「こうした共同訓練のうえに、アメリカ軍と海上自衛隊の関係はかつてなく良好なものとなっている」として、訓練の意義を強調しました。

北朝鮮では25日が朝鮮人民軍の創設85年の記念日にあたることから、アメリカ軍はさらなる軍事挑発への警戒を強めており、朝鮮半島周辺に向かっているカール・ビンソンと、海上自衛隊の護衛艦との共同訓練を通じて日米の連携態勢を見せることで、北朝鮮の行動を抑止する狙いもあると見られます。