個人的には新しい物好きですし、個性的な一杯が大好物な一匹の雄(おす)ですが、たまに、伝統や歴史など新しいお店には無い魅力を放つお店にも行きたくなるとです。
今回は、毎回手厳しい感想や僕にはとても思いつけないような記事を書くガレージさんの記事を以前読んで、知ることができたお店に行ってきました。
椎名町にあると言われていた、数々の功績を遺した漫画家さんが住んでいたと言われるトキワ荘の近所にあり、藤子不二雄先生の作品に登場したラーメンが大好きな小池さんが美味しそうに食べていた一杯のモデルになったお店。
それが「松葉」さんでございます! 失礼ながら、いくら名作の舞台やそのモデルの一杯になったお店と言えど、現代まで営業しているはずがないと思っていたので、いまだにお店が続いているとは素晴らしいことです。
ちなみにこちらは松葉さんの近所であるトキワ荘通りの休憩所です。
漫画家を目指す方の聖地とも呼ばれるぱぅわースポットですので、滾る絵心を抑えきれないあなたは少し、筆を休めて休憩所でご自愛願いたい所存。
僕は漫画を人の何倍も読んでいるとは思いますが、絵心が無いのでこのような聖地には足を運ばず、近所の漫画喫茶に入り浸るという雑魚キャラっぷりを発揮してます。
こちらは松葉さんの入り口に貼ってある漫画のページですが、当時の物価や美味しそうに食べるトキワ荘の先生の姿がなんとも言えませんね。
この時代には現代のオッサンの僕ですら影も形も存在してませんね(;^_^A
では、いざお店の中へお邪魔します(^◇^)b 僕はミーハーな上に漫画家さんに対する尊敬の念は高いので、ちょっぴり他のラーメンやさんよりもドキドキしてしまいます。
店内は少し前の食堂にいるようで居心地は良いですね。
夕方の6時前で、夜営業が始まったばかりでお店は空いていましたが、カウンター席に座ってメニューを眺め、ここは普通のラーメンを選択するのがベストにも思えますが、まさか松葉さんにも「つけ麺」があったことに対する驚きから、思わずチャーシューつけ麺をお願いしてしまいました。
店主さんは女性のおかみさんみたいですね。
ラーメンが来るまでカウンターの横にあるお客さんの自由に書けるようなメモがあったのでパラリとめくると、普通に藤田和日郎先生の書いた月光条例の主人公である月光とうしおととらのとらさんがラーメン食べてるイラストがあって驚きました(゚Д゚;)
僕の中ではトキワ荘の偉大な先生よりも藤田先生の方が好きですし、からくりサーカスという作品の影響でジャグリングも覚えることが出来たのでめちゃくちゃ尊敬している先生の直筆と思われるページがあるとはラーメン食べる前に胸がいっぱいに…!
そんなんで、やってきたつけ麺がこちら。
艶やかな細麺タイプですね(^ω^)b 細麺が好きな僕としては嬉しい限り。
そしてつけ汁がこちら。
かなり濃いめのつけダレに浮かぶ厚めのチャーシューと茹で玉子の存在感が素敵。
で、ラーメンのお味は…。想像していたよりもつけ麺のレベルがとても高くて美味しい一杯! 正直、昔から続けているお店ってつけ麺自体がメニューに無いことの方が多いですし、あったとしてもメインのラーメンよりも大分劣っている可能性もある一品ですが、松葉さんのつけ麺は、チャーシューの下に結構なお野菜が潜んでいて、濃いめのスープの旨みを野菜が受け止めていて食感も味もとても良いです( ^)o(^ )b
チャーシューは結構硬めで厚みがあるので一枚でもかなりの満足感がありますね。
ただ、僕の父親世代ではこのチャーシューを悪く言う人は少ないと思えるほど、ノスタルジーなタイプで脂身はほとんどない繊維質でいてしっかりと味が染み込んでいる素材よりも手間暇を惜しまぬ職人の技術を味わえます。
麺との絡みも良いですし、何よりも想像を超えた旨みの豊かさに驚かされました。
もっとしょっぱくて、塩辛いようなイメージを持ちつつ注文したので、嬉しい誤算でしたね。
これは近いうちにラーメンも必ず食べたいと思いますし、ラーメン以外にも定食類も豊富なので、普通に何度かお邪魔させていただこうと思ってます♪
個人的に、乗り換えをせずに食べに行ける魅力もありますし、色々なメニューをたべてみたいです。
特に最近食べたお店の中でも、ごちそうさまと言った時に返してくれる笑顔がとっても素敵だった印象が強く残っているので、お気に入りのお店になってしまいました♪
とても美味しかったです。ごちそうさまでした☆彡