これがちょっとおもしろかったのでメモ代わり。
米空母「実は北朝鮮に向かっていなかった」判明までの経緯 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
西太平洋へ向かったはずの空母カール・ビンソンがインド洋で演習してました、という話の時系列。
このなかで
読売新聞が日本政府関係者の話として、朝鮮半島近海へ向けて航行中のカール・ビンソンに対し、「中国とロシアがそれぞれ情報収集艦を派遣して動向を追尾している」と報道。
とある。 たしかに
米空母を中露が追尾、北への軍事行動をけん制か : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
には
朝鮮半島近海へ向かって航行中の米原子力空母「カールビンソン」に対し、中国とロシアがそれぞれ海軍の情報収集艦を派遣して動向を追尾していることが15日、わかった。北朝鮮への軍事行動も辞さない構えを見せている米国の出方を探る狙いがあるとみられ、自衛隊は周辺海・空域の警戒監視を強化している。複数の日本政府関係者が明らかにした。
という記述がある。
これ、「空母が北朝鮮へ向かっていない」ということが判明する前日の記事なんだけど、
- 空母は北朝鮮へ向かっていない
- にも関わらず、なぜか中国とロシアの情報収集艦が追尾して動向を探っている
なので、この情報は「中露の情報収集艦が存在していない空母打撃群を追尾している」ということになる。
中露の情報収集艦がそこまでバカなわけはないので、そもそもこの「空母を追尾する中露の情報収集艦」が存在していないということになる。
つまり存在していない空母を追尾する存在していない情報収集艦の話なのだ。
エア空母とエア情報収集艦。これだけ聞くと高度な電子情報戦みたいで、いろいろと想像が膨らむ。
「いやいや、演習でインド洋にいる空母を追尾してたんだろう」という反論もあるかもしれないが、記事にはちゃんと
とあるので、そういう話ではない。 しかもソースは「複数の政府関係者」としている。
その政府関係者たちのソース、いったいどこだったんだろうか。