[PR]

 朝鮮半島近海へ向けて航行している米海軍の原子力空母カールビンソンと海上自衛隊の護衛艦2隻が23日午後、西太平洋の海域で共同訓練を始める。防衛省関係者が明らかにした。弾道ミサイルの発射を繰り返し、核実験の準備を進めるなど軍事的な挑発を続ける北朝鮮を、日米が一致して強く牽制(けんせい)する狙いがある。

 防衛省関係者によると、カールビンソンと海自護衛艦「あしがら」と「さみだれ」は23日午前、西太平洋上で合流。数日間、北上しながら通信訓練などを実施する。

 カールビンソンは当初、4月末に作戦活動を終えて米国に帰港する予定だった。今月8日にシンガポールから豪州に向けて出港した後、米太平洋軍のハリス司令官が行き先を変更し、朝鮮半島近海に展開するよう指示。その後、カールビンソンは豪州との共同演習に参加した。一方、海自の護衛艦2隻は21日、海自佐世保基地(長崎県)を出港していた。

 海自の護衛艦2隻は3月7日、米韓合同軍事演習に参加するカールビンソンとバシー海峡(台湾―フィリピン間)の周辺で合流。同月10日までの間、沖縄本島と宮古島の間を抜けて九州西方の海域まで航行する訓練をした。同月27~29日にも、海自の護衛艦5隻がカールビンソンと東シナ海で共同訓練をしている。

こんなニュースも