レール幅基準値超過の報告遅れ
JR函館線で20日、レールの幅が運転中止の基準値を1ミリ超えていたにもかかわらず報告が遅れ、整備が行われるまでに54本の列車が現場を通過していたことが分かりました。
JRは、安全上の問題はなかったとしながらも、再発防止に努めるとしています。
発表によりますと、20日、道南の森町にあるJR函館線の信号場でグループ会社がレール交換を行った際、レールの幅が運転中止となる基準値より1ミリ広いことが分かりました。
社内のルールではすみやかな報告が必要ですが、グループ会社は21日になって報告を行い、この間に貨物列車も含めて54本の列車が現場を通過したということです。
JRでは、基準値はレールの整備を実施するための値で、安全上の問題はただちに起きないとしていますが、報告を受けてこの区間の運転を一時見合わせ、整備を行いました。
運転見合わせで列車3本に遅れが出ました。
JR北海道函館支社は、「社内ルールを順守させるための教育を継続して実施し、再発防止に努めて参ります」としています。