2017.4.22のニュース
アフガン兵140人死亡 タリバンが基地襲撃
dly1704220022【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタン北部バルフ州マザリシャリフにあるアフガン軍基地で21日、軍服姿の武装集団がロケット砲や銃で軍人らを襲撃し、アフガン国防省は22日、100人以上が死傷したと発表した。ロイター通信は、当局者の話として、少なくとも140人の兵士が死亡したと伝えた。
イスラム原理主義勢力タリバンが、幹部を殺害されたことに対する報復だとする犯行声明を出した。アフガン軍基地でのテロ被害としては過去最悪とみられる。ガニ大統領は22日、基地を訪れ、テロを非難した。
国防省によれば、タリバンの戦闘員は10人で、軍車両に乗って基地に乗り付け、入り口で「自分たちは兵士だ。病気の仲間を基地内の病院に運びたい」と偽り、内部侵入を図った。3カ所目の検問で、武器を置くよう求められたが従わず、攻撃を始めた。
10人のうち2人は自爆し、残る8人は治安部隊に殺された。当時、基地内では、兵士らがモスク(イスラム教礼拝所)で礼拝中だった。現地で、アフガン軍への助言や訓練に当たっている外国駐留軍に被害はなかった。