北京=延与光貞
2017年4月22日20時23分
人権派著名人の弁護を手がけてきた北京の夏霖弁護士(46)に対し、北京市高級人民法院(高裁に相当)は21日、詐欺罪で懲役10年、罰金10万元(約160万円)などとする判決を言い渡した。一審判決の懲役12年、罰金12万元から減刑したものの、弁護側の無罪主張は採用されなかった。
夏氏は、民族怨恨(えんこん)扇動などの罪で有罪判決を受けた浦志強(プーチーチアン)弁護士や芸術家の艾未未(アイウェイウェイ)氏ら、体制に批判的な人の案件を担当。香港の「雨傘運動」を支持して拘束されたNGO代表の弁護をしていた2014年に拘束された。
検察側は、夏氏の資金のやりとりについて、投資などの名目で1千万元(約1億6千万円)余りをだまし取り、とばくの返済に使ったと主張。弁護側は「通常の金の貸し借りであり、これまでの弁護活動に対する報復だ」と訴えていた。(北京=延与光貞)
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朝日新聞国際報道部