どうも!こばやしです。
今回は思い出話をひとつ。
私は中学生までは大阪に住んでいました。
その頃ですが、よく西成あいりん地区へ遊びに行っていたのです。
そんなお話。
目次
中学生が"あいりん地区”へ行く理由
西成あいりん地区という場所を知っているでしょうか?
正直、あまりイメージの良い場所ではありませんよね。
きっと、浮浪者・スラム・ドヤ街みたいなイメージだと思います。
まあ、概ね合っているんですけどね…
そんな所に何故、中学生が遊びに行くことがあるのか。
当時私は西成区には住んでいたわけではありません。
自転車でわざわざ通っていたんですね。
それも、ゲームセンターでメダルゲームをするためでした。
ゲームセンターへよく行く方ならわかると思いますが、メダルゲームってお金をたくさん使う遊びなんです。
1,000円でメダル50枚というレートで交換するのが一般的でしょうか。
もちろん、沢山お金を払えばもっと良いレートでメダルに交換できるのですが、中学生にそんなお金もありません。
それが、西成あいりん地区の商店街にあるゲームセンターでは、100円でメダル50枚という破格のレートだったんです。
ちなみに10年以上前の話ですから、今もそのゲームセンターが存在するかはわかりません。
私は友人たちとよく、そのゲームセンターで遊んでいました。
古いゲームセンターだったので、当然遊べるゲームも古いわけです。
それでも、競馬やブラックジャック。スロットといったゲーム機があり、中学生ながらも充分に楽しめました。
まあ、決して褒められた遊びではありませんが…
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実際に見た"あいりん地区”
そんな理由ではありましたが、私は自分の目であいりん地区を観ていました。
今でこそ、ネットであそこが注目されることが多いですが、当時の私はそこがどういう場所なのかをよくわかってなかったんです。
まずカルチャーショックを受けたのが、路上で露店が出ていることです。
路上といっても、道路。それも車道ですよ。
古着たない服とかが機械なんかを、薄汚い中年男性が路上で売っている。
売っていた商品はもしかすると、盗品だったのかな?
今思っても、異常な光景でした。
他に印象的だったのは、三角公園。
あいりん地区内にある公園なのですが、炊き出しとかが行われる場所のようでした。
浮浪者なのか、日雇い労働者なのか、いつもたくさんの人がいた場所です。
そんな三角公園のはずれに、人だかりが出来ているときがたまにありました。
もう、見るからに丁半バクチをしているようにしか見えないんですよね(笑)
こんな感じのことを、木で自作したようなテーブルの上でやってるんですよ。
子どもながらに、これはバレたらヤバいんだろうなーって思ってました。
もちろん、ジロジロ見るようなことはしません。
直感的に、見ちゃダメだなってこともわかるんです。
自転車ですれ違い様に、チラチラと様子をうかがう感じでしたね。
そういえば、ヤクザの事務所っぽい家もありましたね。
常に入り口に黒服の男が立っているんです。
高級車がガレージに停まっていて、異様な雰囲気を漂わせていました。
実際のところは、どうだったのでしょう。
路上で人が寝ていることが当たり前。
怪しい屋台が立ち並び、何を売っているのかもよくわからないという、カオスな街。
それが中学生から見た、あいりん地区でした。
危険なだけではない意外な一面も
そんなあいりん地区ですが、何も危険ばかりというわけではありませんでした。
先述のゲームセンターがある商店街ですが、そこだけ見れば、ヤバい雰囲気も大人しいもの。
みんなでうどん屋さんに入った思い出があります。
確か立ち食いだったかな?
素うどんで100円くらい。トッピングを付けても300円しないくらいで食べることができた気がします。
それに、中学生がウロウロしていても、カツアゲされたり危険な目に遭うことはありませんでした。
基本的には年配の人が多い街です。
こちらから干渉しない限り、何かされるということもありませんでした。
ただし、親には非常に心配をかけましたね。
あいりん地区へ行っていることがバレたときには、本気で怒られました。
そりゃ怒るよなぁ、って今なら思いますね。
そんな私たちも、暗くなる前には絶対に家に帰っていました。
ゲームセンター自体が18時を過ぎれば、退出させられるのですが、冬なんかはもう暗くなっていますから。
夜のあいりん地区って、子どもからすれば本気で怖いんですよ。
昼間であれば、皆さんが想像しているよりは平和な街だと思います。
汚いけどね!
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あいりん地区の今後は?
そんなあいりん地区ですが、周辺の再開発が噂されているようです。
あの星野リゾートが西成あいりん地区近くに、大型ホテルを建設する予定なんですって!
新今宮という駅に星野リゾートはホテルを建設するつもりのようなのですが、線路を挟んだ先は、あいりん地区になるのです。
こういった開発の背景には、あいりん地区をさらに安全で治安のよい街にしたいという意思もあるのでしょうかね。
関空からアクセスの利便性から、外国人観光客の集客は非常に期待できそうです。
過去には暴動も起きたことがあるあいりん地区ですが、今では覚せい剤の密売人や違法屋台も一掃されたと聞いています。
住人の高齢化も進む一方ですから、西成あいりん地区が再開発されて過去の遺物となる日も近いかもしれませんね。
おわり!