やるのが難しい健康法や、いろいろ手間のかかるダイエット法は、続けるのが難しいですが、お風呂の中で正座するだけなら、簡単にできますよね。
でも、それで、どんな効果があるの?と疑問に思いますよね。それは、次を読んでいただければ、納得できると思います。
正座入浴法のやり方
お風呂は、38℃から40℃くらいのぬるめの方が、効果があります。
お風呂に入る前に、水分をタップリ取っておきましょう。
10分ほど、いつもの姿勢で入浴して、筋肉をほぐします。
次に、膝頭を揃えて湯船の底につけて、立て膝で座ります。両足のカカト同士はくっつけておきます。体がLの字になる感じです。
そのまま、膝を曲げていって、カカトの上に腰を下ろします。背筋はピンと伸ばしておきます。
この正座の姿勢を、1分半(90秒)から2分(120秒)ほど続けます。その間、腹式呼吸をするのが望ましいですね。
正座をしている間、1分あたり1キロカロリーのエネルギーを消費すると言われます。
このとき、余裕があれば、上半身を前後左右にゆらゆら揺らすと、ふくらはぎをマッサージできるし、太腿の筋肉もストレッチできて、さらに効果が上がります。
さらに慣れてきたら、脚を交差させて、片方の脚のふくらはぎの上に、もう片方の脚のすねを乗せて、30秒正座し、今度は脚を組み替えて、また30秒正座するようにすると、加圧効果が増します。
その後、膝を伸ばし、いつもの姿勢に戻って、リラックスします。
この正座を、3回~5回繰り返します。(慣れないうちは一回だけでも大丈夫です)
正座入浴法の効果
ふくらはぎの血行を良くする
ふくらはぎは、「第二の心臓」と呼ばれています。心臓から遠い足の先まで、血液を循環させるために、ふくらはぎの筋肉が収縮して、血管のポンプの役割を果たしているからです。ふくらはぎの筋肉が硬くなったり、力が衰えたりすると、下半身がむくんだり、さらには、代謝が悪くなって、体調を崩したりします。
お風呂で正座をすることで、ふくらはぎを加圧すると、一時的にお尻で圧迫されて、血の巡りが悪くなりますが、加圧をやめたとたんに、抑えられていた反動で、一気に血液が流れて、血行が良くなるのです。簡単な加圧トレーニングですね。
脚のむくみも取れて、美脚効果も期待できます。
また、代謝が良くなるので、脂肪が燃えやすくなって、全身のダイエットにもつながります。
汗をかきやすくなる
ふくらはぎの血行が良くなると、全身の血行も良くなって、汗をかきやすくなります。
汗とともに、全身の老廃物が排出され、デトックス効果で、体調が良くなり、体が引き締まります。
骨盤のゆがみを取る
骨盤は、体の中心にあって、全身のバランスを支えています。骨盤が歪むと、その上にある、腰・背骨・首・アゴなど、あちこちが歪んできます。
その結果、腰痛・肩こり・猫背などが起き、また、内臓にも影響を与えて、胃腸の不調・便秘・冷えなども引き起こします。
そして、お尻や脚が太くなったり、お腹がポッコリでたりして、スタイルも崩れます。
お風呂で正座をすると、骨盤がバランス良く安定して、骨盤のゆがみから来る悪影響を、取り除くことができます。
安眠できる
全身の血行が良くなり、骨盤のゆがみも解消されると、副交感神経が活発になって、夜ぐっすり寝られるようになります。
もちろん、良質な睡眠は、美容にも健康にも役立ちます。
注意すること
急に血行が良くなったりするので、血圧が高い人や、心臓に問題がある人は、やめておきましょう。
入浴の前後には、水分を充分に補給しましょう。
体が硬かったり、脚が悪かったりして、正座するのが難しい人は、無理をしないで、手を浴槽の両側について体を支えて、膝を、できるところまで曲げて、そのまま10秒くらいじっとしているところから始めましょう。
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