2017-04-22 Sat [ ゲームについて::歴史のこと ]
ふとした疑問はtwitterから始まった。
このTwitterに加えると、APPLE II版の箱にはデカデカと"PROVING GROUNDS OF THE MAD OVERLORD"と書かれているので、間違いなくAPPLE版にサブタイトルはついていて、かつ日本語版でも全く同じレイアウトで書かれているし、ファミコン版にも英語で記述されている。
つまり問題は「いつ『狂王の試練場』という日本語タイトルがついたのか?」ということだ。
自分がそのとき思ったのは、故・矢野徹先生がログインで「狂王のなんちゃら」とか書いていたような記憶が……というものだったが、なんせ30年以上前の記憶だ。
全く自信がなかったので、こういうときは、facebookで、山下章さんとさあにんさんに聞くに限る。
なんせ山下さんはベニー松山さん(有名なウィザードリィ関係のライター。ウィザードリィの小説『隣り合わせの灰と青春』の作者でもある)に直接つながっているし、さあにんさんは言うまでもなく、元ファミマガ編集長。しかも二人ともゲーム雑誌の最初期からおられた方だ。これでわからなかったら嘘だろう。
ということで聞いたところ、山下章さん曰く「ベニー松山さんはつけていない。記憶では双葉社の小説が最初ではないか?」
また、さあにんさんによると「双葉社の小説が最初ではないか? ただ、88年にワードナーの逆襲が出た時に、これに合わせてサブタイトルが日本語化されていった記憶がある」ということで、双葉社の小説に「狂王の試練場」がついたのが最初ではないか、と、アタリをつけて検索を始めたのが最初。
小説の刊行は1992年1月になっているので、実際に書店に並んだのは1991年12月だったと思われるので、ちょっと新しい気がするぞと思いながら調べていたら、1988年にウィザードリィのTRPGが出ていて、これに「狂王の試練場」ってタイトルがついていたって情報が。
これはさあにんさんが言っていた「88年にワードナーの逆襲が出た時に、これに合わせてサブタイトルが日本語化された記憶がある」という記憶と合致するので、88年にサブタイトルが翻訳された、が決定版かな…と思われた。
ただ、ここから先に実はさらに面倒くさい話が始まる。
これが一般化したのはいつなのか? ということだ。
雑誌の古本は調べるのが超大変なので、まずゲームのサブタイトルで調べると、下のようになる。
1985年 -(1)日本語PC
1986年 -(2)日本語PC
1987年 -(1)ファミコン,MSX2
1987年 -(3)日本語PC→ない
1988年 -(4)日本語PC→『ワードナーの逆襲』
1989年 -(2)MSX2→ROMにある(?)
1989年 -(3)FC(『ウィザードリィII』)→ある。
1990年 -(3)MSX2→ある。
1990年 -(2)FC(『ウィザードリィIII』)→ある。
1993年 -(1)PCエンジン (PCE)(『1&2』収録)→ないっぽい
1994年 -(3)PCE(『3&4』収録)
1998年 -(1)PS1/サターン/Windows(1-2-3収録)→ある
ともかく、微妙で88~89あたりはついてたりついていなかったりっぽく、さらに付け加えるとパッケージにはないけれど、ROMには書いてあるなんて例もあり、どうやら和訳されたサブタイトルは「つけなければならない」というものではなく、公式の和訳されたサブタイトルは出来たけれど、つけるかつけないかはメーカー次第ね、が正解だったようにしか思えない。
この項目、もしかしたら続くかもしれない。
このTwitterに加えると、APPLE II版の箱にはデカデカと"PROVING GROUNDS OF THE MAD OVERLORD"と書かれているので、間違いなくAPPLE版にサブタイトルはついていて、かつ日本語版でも全く同じレイアウトで書かれているし、ファミコン版にも英語で記述されている。
つまり問題は「いつ『狂王の試練場』という日本語タイトルがついたのか?」ということだ。
自分がそのとき思ったのは、故・矢野徹先生がログインで「狂王のなんちゃら」とか書いていたような記憶が……というものだったが、なんせ30年以上前の記憶だ。
全く自信がなかったので、こういうときは、facebookで、山下章さんとさあにんさんに聞くに限る。
なんせ山下さんはベニー松山さん(有名なウィザードリィ関係のライター。ウィザードリィの小説『隣り合わせの灰と青春』の作者でもある)に直接つながっているし、さあにんさんは言うまでもなく、元ファミマガ編集長。しかも二人ともゲーム雑誌の最初期からおられた方だ。これでわからなかったら嘘だろう。
ということで聞いたところ、山下章さん曰く「ベニー松山さんはつけていない。記憶では双葉社の小説が最初ではないか?」
また、さあにんさんによると「双葉社の小説が最初ではないか? ただ、88年にワードナーの逆襲が出た時に、これに合わせてサブタイトルが日本語化されていった記憶がある」ということで、双葉社の小説に「狂王の試練場」がついたのが最初ではないか、と、アタリをつけて検索を始めたのが最初。
小説の刊行は1992年1月になっているので、実際に書店に並んだのは1991年12月だったと思われるので、ちょっと新しい気がするぞと思いながら調べていたら、1988年にウィザードリィのTRPGが出ていて、これに「狂王の試練場」ってタイトルがついていたって情報が。
これはさあにんさんが言っていた「88年にワードナーの逆襲が出た時に、これに合わせてサブタイトルが日本語化された記憶がある」という記憶と合致するので、88年にサブタイトルが翻訳された、が決定版かな…と思われた。
ただ、ここから先に実はさらに面倒くさい話が始まる。
これが一般化したのはいつなのか? ということだ。
雑誌の古本は調べるのが超大変なので、まずゲームのサブタイトルで調べると、下のようになる。
1985年 -(1)日本語PC
1986年 -(2)日本語PC
1987年 -(1)ファミコン,MSX2
1987年 -(3)日本語PC→ない
1988年 -(4)日本語PC→『ワードナーの逆襲』
1989年 -(2)MSX2→ROMにある(?)
1989年 -(3)FC(『ウィザードリィII』)→ある。
1990年 -(3)MSX2→ある。
1990年 -(2)FC(『ウィザードリィIII』)→ある。
1993年 -(1)PCエンジン (PCE)(『1&2』収録)→ないっぽい
1994年 -(3)PCE(『3&4』収録)
1998年 -(1)PS1/サターン/Windows(1-2-3収録)→ある
ともかく、微妙で88~89あたりはついてたりついていなかったりっぽく、さらに付け加えるとパッケージにはないけれど、ROMには書いてあるなんて例もあり、どうやら和訳されたサブタイトルは「つけなければならない」というものではなく、公式の和訳されたサブタイトルは出来たけれど、つけるかつけないかはメーカー次第ね、が正解だったようにしか思えない。
この項目、もしかしたら続くかもしれない。
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