3億8千万円強奪で韓国人2人確保 韓国裏社会では26億円の価値!?
九州一の繁華街で起きた現金強奪事件が世間を驚かせた。20日午後0時25分ごろ、福岡市中央区天神の「みずほ銀行福岡支店」から3億8400万円を引き出した東京都足立区の貴金属店勤務の会社員男性(29)が、男らに襲撃されて現金を奪われた事件は同日夜、急展開した。
強奪後、白いワゴン車で逃亡を図った3人の男たちとみられる韓国籍の男2人が同日夜、福岡空港国際ターミナルで県警に身柄を取り押さえられた。約3億円を韓国に空路で持ち出そうとしたところ、空港の手荷物検査で発見され、事情を聴かれた。
事件現場近くで働く会社員男性は「現場に集まったやじ馬の中には『100万円くらい落ちてないかな』と地面に目を凝らす人もいた」と語る。
被害男性は都内の貴金属店に勤務しており、出張中で「金塊を買い付ける予定だった」と話している。18日に福岡市に来た男性はあらかじめ銀行に金の引き出しを伝えていたという。
元警視庁刑事の犯罪学者・北芝健氏は「事前に情報漏れがあった。被害者の動きもメーンバンクも完全に知られていた」と指摘する。
一方「この時期は警察の警戒も緩んでいた」と地元事情通は話す。というのも今月13日、福岡県警は佐賀銀行干隈支店(福岡市城南区)で昨年10月に現金5430万円が盗まれた事件の実行犯グループの逮捕を発表したばかり。
「県警は佐賀銀事件に厳しい情報統制を敷いて捜査を進めた。事件の全体像をつかんで初めて情報発表した。やっと肩の荷が下りた警察の緊張が緩んでいた時期ともいえる」(同)
拘束された韓国人が闇社会に通じる人物の可能性もある。「日本のお金は韓国の裏社会では(為替相場とは別に)7倍の価値を持つといわれる。現金は約26億円の価値があった」(北芝氏)
犯人グループはどのように情報を入手したのか。謎はまだまだ多い。