名作家具は数あれど、それを手掛けた巨匠の話って、それほど知らなくないですか?
「へぇ〜!」な、エピソード満載の『名作家具のヒミツ』を読んでいると、そんな凄い人たちに、なぜか親近感が湧いちゃいます。
35年間もお蔵入り⁈ ル・コルビュジエの『LC2』
『おしゃ家ソムリエおしゃ子!』の表紙で、おしゃ子も座る『LC2』
実質的にはシャルロット・ペリアンがデザインしたと言われてます(ル・コルビュジエは、家具作りのセンスがなかったのでは⁈と、本の中でジョースズキさん(著者)は疑っている様子(笑)
発売当時は一部の金持ちしか購入せず、採算が見込めないことから、お蔵入りになったんだとか。それから35年の時を経て、カッシーナから復刻。「売れなかった時期」があったなんて意外ですよね。
出典:https://jp.pinterest.com/pin/859483910105551585/
また、ル・コルビュジエが、『アジャスタブルテーブル』のデザイナー『アイリーン・グレイ』を、デザイン界の表舞台から抹消・・のくだりにもビックリ。続きは是非、本で・・!
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『バウハウス様式』なんて無い⁈
スチールパイプと黒皮の椅子=バウハウス様式と思いきや「そもそも『バウハウス様式』なんて存在しない」らしいんです。イメージって怖い。
「バウハウスの精神として間違っている」ということを、ジョースズキさんは言いたいのだと思います。
※バウハウスはドイツにあったデザイン学校(この学校を卒業した有名デザイナーは多数。下記『S32』のデザイナー、マルセルブロイヤーもそのひとり。)
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PHランプよりアングルポイズ派
「光の質」にこだわったポール・ヘニングセンのロングセラー品『PHランプ』。
ショップで見掛ける以外、実際に使ったことはないですが、黄金比に目を付けたこだわりのシェードと、それによって生まれる光の効果・美しさが、愛される理由なんでしょうね。
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スプリング式アームランプの元祖『アングルポイズ』
自動車工場の作業場で使うことを目的に作られた、イギリス生まれのアングルポイズランプ。やっぱりわたしは、この手のモノに弱い(持ってないですが(笑))
『Original 1227』の3倍の大きさ『Giant 1227』なんて最高にクール(当時作られたのは、たったの3台)。現行品もありますが、そのお値段、56万円。くー!買えるわけがない。
YチェアよりAチェア
北欧家具の中でも、ひときわ有名なYチェア。バリエーションが豊富なのも魅力ですが、ガシガシ使えるAチェアの方がラフで好き。
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↓発売当初は売れていたものの、その後一度、生産中止になったんだとか。これだけ売れているというのに、驚きです。新品も美しいですが、錆びっ錆びなのが、わたしの中ではある意味、美しい。
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インテリア好きの方にオススメの1冊
名作と化した家具たちと、デザイナーの背景を知れるって面白い!作り手の人物像や歴史が分かると、その家具をもっと愛せそうな気がします。
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