挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
死神皇帝のバイト妃 作者:カホ

第1部 ~令嬢から妃に転職しました~

9/9

異国の街でこんにちわ

リリーニャの話の前に、まずは2話ほど主人公の現状報告を。
自分の知らないところでそんな断罪が繰り広げられているのをよそに、ドラグーン帝国を旅していたアクアマリンとフローラは、一週間後にデルドアの街に到着した。

「わぁ……!」

身分証がなかったからお金を払い、デルドアの大通りでアクアマリンは目を輝かせる。ドラグーンに来てから、アクアマリンは目を輝かせてばかりいる。

セラルーシの街は全体的に質素な感じで、木造建築が多く連なる素朴な街並みが特徴である。建物も一階が多く、せいぜい二階建てまでくらいしかなかったので、街を歩いていて変な圧は感じられなかった。

しかしデルドアの街の家々は木造ではなく、頑丈で可愛いパステルカラーのレンガで作られていて、全体的にとても柔らかく華やかな印象を感じる。三階の建物も珍しくなく、建物が高いからちょっと厳かな雰囲気も感じてしまう。

「すごい圧巻……。でも微妙に居心地悪いかも…?」
「ピョッピョッ」

相変わらずアクアマリンの肩に乗った状態で、フローラもうんうんと頷いている。

ちなみにフローラはなんの魔物(精霊?)かわからないので、とりあえずランクB魔物のクリスタルバードだということにしておいた。本当はランクAのエンジェルバードの方がしっくりくるが、噂が一人歩きすると国にバレるので。

「さて……街に到着したはいいけど、どこから行ったらいいかしら?」
「ピョ……」
「フローラが落ち込む必要ないわよ!ほら、元気出して」

アドバイスができなくて落ち込んでるのか、フローラがショボーンとなる。アクアマリンは慌てて励ます。

仕事と定住を目的にデルドアの街にやって来たんだが、さすがに定住は無理だろうからまずは仕事をなんとかしなきゃいけないだろう。

しかし、ドラグーン帝国で仕事を探したい場合はどうすればいいのだろうか?セラルーシだと、求人広告を貼り出しているところに直接赴けばいいが、デルドアの店先にはそんなのは一切貼られていない。

では街の人はどうやって仕事を探しているのだろう?

その前に、さっきから街の人たちからの視線がすごいんですけど。ほぼ全員から注目を受けてないかしら?しかもみんな微妙に顔が赤くない?うーん…今日は結構蒸し暑いような気もするから、そのせいかな?

あるいはセラルーシの庶民服はドラグーンでは珍しいのかしら?顔に何かついているのかしら?それともフローラが目立つから?

「……とりあえず、ご飯を食べよう」

大通りの人々から注視される中、アクアマリンは近くにあった定食屋にスタコラと入って行った。


****

「やぁー!食べた食べた!」
「ピョッピョ~」

定食屋でたらふく昼ご飯を食べ、アクアマリンとフローラは再び大通りに出る。この世界の通貨は全世界共通なので、セラルーシでもらったアクアマリンのお小遣いも問題なく使えたのだ。

ちなみに定食屋でも客や従業員に注目されたが、それはきっとフローラが目立つのだ、とアクアマリンは思っている。本当はアクアマリンが美少女だからだが、本人は全くわかっていない。

「うーん……仕事を探すのも大事だけど、まずは宿を探さないと寝るところがないわね」

このまま直行で仕事探しに行こうか、とも思ったが、寝る場所を確保しておかなければ安心して就職活動もできないだろう。

そう思い直し、アクアマリンはお手頃値段の宿屋を求めて大通りを進み始めた。

大通りはさすが街の中心だけあって賑やかで、ありとあらゆるお店がズラッとたくさん並んでいる。もちろん宿屋もたくさんあったんだが、大通りに店を構えるほどだから、いかんせん高い。

「むむむ……一泊二食付きで2000マネか…。ここも高いわ」

一泊二食付きの値段は平均で1300マネと言われている。2000は高すぎる。

こういう時は現地に人に聞くのが一番!アクアマリンは通りすがったおじいさんに声をかけ、どこかに安く泊まれる宿がないかを聞いた。

「あの、すみません。一泊二食付きで1000マネほどで泊まれる宿屋ってありますか?」
「ほひっ!は、はいぃ!えー……中通り…は無理か。小通り、あるいは路地通りに行けば簡単に見つかりますぞ。し、しかしじゃな!路地通りの宿屋は……男女のためのものとかも混ざっておるから、気をつけてくださひ!」
「……ど、どうもありがとうございます…小通りで探して来ます」

最後の最後で噛んだおじいさんに丁寧にお礼を告げ、アクアマリンはフローラを連れてさっさと離れる。

大変、大事なことを教えてもらいました(敬語)。まともな店とやばい店が入り混じっている路地通りは避け、健全な小通りで探した方が身のためだろう。

正直、ヤバい宿屋要注意の話よりも、アクアマリンは、最初から顔を赤く染めながらモジモジ質問に答えてきた、あのおじいさんの方に引いていたが。

「小通りね……。大中小で並んでるのなら大通りの裏に行けばたどり着くかしら?」
「ピョ」
「その様子だとあってるのね」

フローラが頷いてくれたことで自信を持ち、アクアマリンは大通りから一本、また一本と細い路地を通り抜けて奥へと入っていく。だんだんと大通りにあった華やかさな雰囲気が落ち着いた感じに変わってきている。

デルドアの街では、通りの名前が書かれた看板が等間隔で配置されており、今自分がどこの通りにいるのかすぐにわかるようになっている。大変ありがたい。

「……?」

ちょうど、中通りから小通りに向かっている道中、裏路地を歩いていたアクアマリンの耳に、なんだか変な音が飛び込んで来た。

「……ねえ、フローラ。今、変な音聞こえなかった?こう……何か蹴っ飛ばしてるような」
「ピョッ」

ドカッ!バキィ!

「あ、また聞こえた」

今度はさっきよりもはっきり聞こえた。明らかに何かを蹴りつけてるような音だ。

嫌な予感がしたので、アクアマリンは足音を殺し、音の聞こえてくる路地に向かって歩いていく。その場所に近づくに連れ、音もどんどん大きくなり、頻度も高くなっている。

この辺になれば、アクアマリンにも理解できた。これは、人を殴っている音だと。

音が聞こえている路地の手前に身を潜め、ひょいと路地を覗き込んでみると、そこには羽交い締めにされた紺色の髪の青年と、その青年に暴力をふるっている人相の悪い男が何人かいた。

これは……あれだ。俗に言う、チンピラってやつですね。

紺色の髪の青年を助けたくても非力な自分ではどうしようもないとわかっていてアクアマリンがオロオロしていると、なんの前触れもなく音が止んだ。

「ああー、スッとした」
「これに懲りたら俺たちに楯突くのはもうやめるんだな」
「てめえがドエムなんだっていうならいつでもぶん殴ってやるがよ!」

ゲラゲラと下品に笑っている男たちは、死にかけている青年を捨て置いて移動する。あれ……?もしかしなくてもこっち来てる…?

「んあ?うおっ!なんだこの女!すんげえ美人じゃねえか!」

見つかってしまった。

「おい、嬢ちゃん。こんなところで一人何してるんだ?」
「お兄さんたちといいことしないか?」
「いえ、結構です。本当に結構ですから!」
「んなこと言うなって。いいから来いよっ!」

アクアマリンは必死に抵抗しようとするが、大の男4人が相手では焼け石に水。ズルズルと連行されて行ってしまう。フローラは助けようとしてくれていたが、街の中で事件を起こすと追い出されてしまうので、傍観するしかない状況に陥っている。

「嫌です!離してください!」
「かぁわいいぃ!嫌がってる美女とヤるのが一番燃えるよな!」
「やめて!誰か助けて!」

無駄だとわかっていても、アクアマリンは必死に助けを求めた。アクアマリンは攻撃魔法を一切持っていないから反撃もできない。どうしたら……!

ドガッ!

「…え……?」

ふいに、アクアマリンの左にいた男が綺麗に吹っ飛んで行った。続いてアクアマリンの両手を拘束していた男も横っ面を殴られて壁に激突する。

その衝撃で男の手が離れ、アクアマリンはバランスを崩して尻餅をついた。その時に足をひねってしまう。

拳が飛んで来た方向を見ると、さっき男たちにタコ殴られていた紺色の髪の青年が立っていた。男たちにフルボッコにされていたから、顔は腫れていたり、血がにじんでいたり、みるにも痛々しい顔になっている。

それなのに青年は足を踏ん張って気丈に立っていた。その体でどこからそんな力が湧いてくるのだろうか?

「てんめぇ、やりやがったな!」
「さっきのところでおとなしくくたばってりゃよかったものを…!」
「今度こそ叩きのめしてやる!」

殴られた側も黙ってはいないようで、4人まとめて青年に殴りかかろうとする。

「ピョーー!」

そのタイミングで、青年と男たちの間にフローラが割り込み、羽ばたきで作り出したかまいたちを地面にはなって威嚇する。

「うわあああ!!魔物だ!!」
「に、逃げろーー!殺される!!」

するとフローラを魔物だと思い込んだ男たちが、さっきまでの威勢はどこへやら、脱兎の如く逃げて行った。失礼な。フローラはちゃんと従魔の首飾りをつけてるのに。

男たちが路地から消えるのを見届け、青年は焦点の定まっていない瞳をアクアマリンに向ける。そして次の瞬間には地面に崩れ落ちた。

「え…!あの、大丈夫ですか?!」

アクアマリンは急いで男性に近づいて声をかける。返事はない。こんなボコボコにされた状態が大丈夫なわけないか。空気読め!と自分にツッコみ、アクアマリンはフローラに周囲に探索をお願いし、他に人がいないことを確認する。

光属性持ちであることは、できれば知られたくないので。

「光よ集え」

光属性の魔法の合言葉を唱え、他者を癒すイメージを想像する。するとふわふわとした暖かい光が青年を包み込み、それが溶けるように消えると、そこには傷が全て完治した青年が倒れている。

治して気づいたんだが、この青年は結構なイケメンのようです……って何を言ってるんだ、こんな時に。

「……うっ」

しばらくすると、青年がうめきながら目をゆっくり開く。

「……君は、さっきの…。これは、一体……?」
「私が治しました。よかったです、気がついて」

なんか、青年の顔にはてなマークが飛び交ったような気がするが、とりあえず青年の傷が綺麗に治ったことに、アクアマリンは安堵するのだった。
この人、ヒーローではありません。いい加減ヒーローを出したい……。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
― 感想を書く ―

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項をご確認ください。

名前:

▼良い点
▼気になる点
▼一言
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。

この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!

針子の乙女

生まれ変わった家は、縫物をする家系。前世では手芸部だった主人公には天職?かと思いきや、特殊能力にだけ価値観を持つ、最低最悪な生家で飼い殺しの日々だった(過去形)//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全44部)
  • 365 user
  • 最終掲載日:2017/01/26 09:28
悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される

婚約破棄を言い渡され、国外追放されるはずだったティアラローズ。 「ここって、私がプレイしていた乙女ゲームだ!」そう思い出したのは、物語エンディングの前日だった―//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全53部)
  • 305 user
  • 最終掲載日:2017/02/26 14:02
乙女ゲーム六周目、オートモードが切れました。

気が付けばそこは、乙女ゲームの世界でした。ハッピーでもバッドでもエンディングは破滅までまっしぐら、家柄容姿は最高なのに性格最悪の悪役令嬢『マリアベル・テンペスト//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全73部)
  • 289 user
  • 最終掲載日:2017/04/12 11:20
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻した。私、カタリナ・クラエス公爵令嬢八歳。 高熱にうなされ、王子様の婚約者に決まり、ここが前世でやっていた乙女ゲームの世//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全46部)
  • 305 user
  • 最終掲載日:2016/08/17 19:18
公爵令嬢の嗜み

公爵令嬢に転生したものの、記憶を取り戻した時には既にエンディングを迎えてしまっていた…。私は婚約を破棄され、設定通りであれば教会に幽閉コース。私の明るい未来はど//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全213部)
  • 469 user
  • 最終掲載日:2017/03/05 21:12
転生王女は今日も旗を叩き折る。

 前世の記憶を持ったまま生まれ変わった先は、乙女ゲームの世界の王女様。 え、ヒロインのライバル役?冗談じゃない。あんな残念過ぎる人達に恋するつもりは、毛頭無い!//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全96部)
  • 308 user
  • 最終掲載日:2017/04/12 00:00
ドロップ!! ~香りの令嬢物語~

生死の境をさまよった3歳の時、コーデリアは自分が前世でプレイしたゲームに出てくる高飛車な令嬢に転生している事に気付いてしまう。王子に恋する令嬢になれば暗い未来が//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全61部)
  • 352 user
  • 最終掲載日:2017/04/11 06:00
王族とは関わりたくない!

婚約者である第一王子に支離滅裂な罪状で国外追放を命じられ、婚約を解消された公爵令嬢のエレイン・オスローゼ。 この世の理である精霊と意思の疎通を交わすことが//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全21部)
  • 352 user
  • 最終掲載日:2016/11/23 22:50
勿論、慰謝料請求いたします!

 私はお金儲けが大好きで損することが大嫌いな商魂逞しい伯爵令嬢ユリアス。  婚約者は頭の悪い人間だと知ってはいたがここまでとは知らなかった。  婚約破棄するなら//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全22部)
  • 409 user
  • 最終掲載日:2017/04/18 23:39
もう、いいでしょう。

 周囲から虐げられてきた皇女が、幼馴染であり、婚約者でもある騎士に『惚れた女に子供が出来たから、お前から婚約破棄を申し出てくれ!』と暴言を吐かれて、国を捨てる覚//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全11部)
  • 523 user
  • 最終掲載日:2017/03/24 23:00
婚約破棄された令嬢は穏やかな日々の夢を見る

第二王子の婚約者だったはずの侯爵令嬢デボラは、舞踏会で身に覚えのない罪状を並べ立てられ一方的に婚約の破棄を宣言される。 第二王子の隣りには可憐な男爵令嬢。わめく//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全18部)
  • 277 user
  • 最終掲載日:2017/04/02 19:07
聖女の魔力は万能です

二十代のOL、小鳥遊 聖は【聖女召喚の儀】により異世界に召喚された。 だがしかし、彼女は【聖女】とは認識されなかった。 召喚された部屋に現れた第一王子は、聖と一//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全32部)
  • 488 user
  • 最終掲載日:2017/03/12 21:44
竜の子を産んだら離縁されたので森で隠居することにしました

タイトルまんまに進む予定。 宝島社さまより書籍化 11/4発売

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全70部)
  • 315 user
  • 最終掲載日:2017/01/25 23:28
婚約破棄の次は偽装婚約。さて、その次は……。

伯爵の娘であるアナベルは、父伯爵が亡くなった途端、従兄から不貞を理由に婚約を破棄される。それはまったくの濡れ衣だが、アナベルも従兄が嫌いだったので、婚約破棄はこ//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全84部)
  • 346 user
  • 最終掲載日:2017/04/05 00:30
指輪の選んだ婚約者

見た目と中身の一致しない美貌の騎士様と、刺繍に没頭していたい淡々としたお嬢様の、のんびりほのぼのした契約的婚約ライフのお話。 ※本編完結。 ※一迅社文庫アイリス//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全52部)
  • 284 user
  • 最終掲載日:2016/12/09 18:47
悪役令嬢の取り巻きやめようと思います

気付いたら、悪役令嬢の、取り巻きBでした! あれ?これって娘が前にやってたゲームの中の世界じゃない?! 突然、前世の記憶を取り戻した伯爵令嬢コゼットは自分の太ま//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全167部)
  • 308 user
  • 最終掲載日:2017/04/10 07:00
魔導師は平凡を望む

ある日、唐突に異世界トリップを体験した香坂御月。彼女はオタク故に順応も早かった。仕方が無いので魔導師として生活中。 本来の世界の知識と言語の自動翻訳という恩恵を//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全315部)
  • 305 user
  • 最終掲載日:2017/04/19 07:00
悪役令嬢は静かに微笑む

伯爵令嬢エミリア・セドラーシュは幼い頃からの婚約者から婚約破棄を言い渡される。彼の隣には可愛らしい少女。エミリアは知っている。この世界が乙女ゲームに類似した世界//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全6部)
  • 369 user
  • 最終掲載日:2017/03/12 00:00
私はおとなしく消え去ることにします

私は転生した。転生したのは国の防衛を担う武の公爵家だった。先視の才を持つ私は断片的な未来を見る。そして知った。私には戦う力がない。それを持つのは弟だと。そのこと//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全62部)
  • 340 user
  • 最終掲載日:2017/04/08 03:00
復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる

大学へ向かう途中、突然地面が光り中学の同級生と共に異世界へ召喚されてしまった瑠璃。 国に繁栄をもたらす巫女姫を召喚したつもりが、巻き込まれたそうな。 幸い衣食住//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全72部)
  • 346 user
  • 最終掲載日:2017/04/04 18:01
とんでもスキルで異世界放浪メシ

※タイトルが変更になります。 「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 異世界召喚に巻き込まれた俺、向//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全353部)
  • 336 user
  • 最終掲載日:2017/04/22 00:49
大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います

テレーゼ・リトハルトは、名前ばかり立派な貧乏侯爵家の長女。実家を立て直し、領地を整備し、弟妹達のためにお金を稼ぐ毎日を送る彼女のもとに、アクラウド公国大公の使い//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全38部)
  • 341 user
  • 最終掲載日:2016/12/05 19:00
婚約者は、私の妹に恋をする

ああ、またか。私の可愛い妹を見つめる、私の婚約者。その冷たい目に灯る僅かな熱量を確かに見たとき、私は既視感に襲われた。かつての人生でも、私の婚約者は私の妹に恋を//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全33部)
  • 305 user
  • 最終掲載日:2017/03/10 18:28
謙虚、堅実をモットーに生きております!

小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。 私に割り//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 連載(全284部)
  • 366 user
  • 最終掲載日:2017/04/17 11:00
私、能力は平均値でって言ったよね!

アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。  自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全184部)
  • 372 user
  • 最終掲載日:2017/04/21 00:00
誰かこの状況を説明してください

貧乏貴族のヴィオラに突然名門貴族のフィサリス公爵家から縁談が舞い込んだ。平凡令嬢と美形公爵。何もかもが釣り合わないと首をかしげていたのだが、そこには公爵様自身の//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全175部)
  • 335 user
  • 最終掲載日:2017/04/14 22:06
わたしはふたつめの人生をあるく!

 フィーはデーマンという田舎国家の第一王女だった。  このたび、大国オーストルの国王で容姿端麗、政治手腕完璧、ただひとつ女性に対して冷たいのをのぞけば完璧な氷の//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全166部)
  • 332 user
  • 最終掲載日:2016/07/01 07:15
かわいいコックさん

『花(オトコ)より団子(食い気)』で生きてきたアラサー女が気付いたら子供になって見知らぬ場所に!?己の記憶を振り返ったら衝撃(笑撃?)の出来事が。そしてやっぱり//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全89部)
  • 300 user
  • 最終掲載日:2016/04/19 00:00
モテる幼馴染みをもった私の苦労

小学校でいじめにあった。多分。 相手は自分こそがいじめられたと、まわりを味方につけて私を孤立させた。 やたら大人びた私は相手にせず戦線離脱。バカに構う暇があるな//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 連載(全41部)
  • 280 user
  • 最終掲載日:2017/03/30 23:07
令嬢はまったりをご所望。

【アルファポリスに移行します。暫く二章まで残します】 悪役令嬢の役を終えたあと、ローニャは国の隅の街で喫茶店の生活をスタート。まったりを求めたが、言い寄る客ばか//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全55部)
  • 314 user
  • 最終掲載日:2017/02/23 10:26
皇太子の愛妾は城を出る

一目惚れだった。 目と目が合った瞬間に運命を感じた。彼の表情からも私と同じだとわかった。 でも彼はこの国の皇太子。 私に与えられたのは愛妾という立場だけ。 王宮//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全92部)
  • 281 user
  • 最終掲載日:2017/04/22 10:42
↑ページトップへ