あなたは、言動に一貫性がなくて、言うことやることがそのときそのときによってまるで違う人を好きになれますか?
私はなれません。一貫性がなくて、信用できないからです
立場が変わったときに、態度をコロッと変えるような人にはなりたくないです
逆に、言動に一貫性がある、芯があってぶれない人を好きになりますし、自分もそういう人間になりたいとあこがれます
人は、言動に一貫性がない人、意見や態度がころころ変わる人を嫌います
そして、自分の言動においても一貫性を保とうとする心理があります
これを、一貫性の法則と言います
一貫性の法則を意識して生活すると、周囲の人たちからの信頼を勝ち取ることができます
自分の考えをしっかり持ってなくて、他人からの影響を受けやすいと、陰口に乗っかったりして、周囲の信頼を損ないやすいです
明確な意志を持って自分をコントロールし、言動に一貫性がある人はかっこいいです。
今回は、その一貫性の法則を利用した交渉術を紹介します
人間心理の一貫性を理解すれば、恋愛でも仕事でも、相手に要求を受け入れさせることができます
イエスセットという交渉テクニックがあります
これは、相手がイエスと答えそうな質問を連続することで、相手の言葉に一貫性を持たせるテクニックです
相手は、一貫性を保ちたいという意識が働くため、イエスが続けば続くほど、イエスと口に出しやすくなるのです
前のイエスが後のイエスを強めるわけです
文字であらわすと・・・
イエスイエスイエスイエスイエス!
というふうに、一貫性の法則が働いて、イエスは続ければ続けるほど、肯定感が強まります
そのため、最初に、「イエス」を引き出しやすい質問から始め、それを繰り返すことで、質問から要望に変えたときにも、相手から「イエス」を引き出しやすくなるので交渉が上手くいくのです
それに、イエスを連続して言わせることで、肯定的感情が高まるので、好意を持ってもらいやすくなります
要求を呑んでもらえて、好感を持ってもらえるこのイエスセットを使いこなせると、好きな人にぐっと近づくための強力な武器となります
デートの誘いをする場合の、理想的なイエスセットの会話を書いてみます
例は、男性が女性を映画デートに誘う場合です
♂「あのドラマ見てる?」
♀「うん」
♂「じゃあ、あの主役の俳優好き?」
♀「うん、好き」
♂「じゃあ、前にあの俳優が出てた恋愛映画見た?」
♀「うん、見た」
♂「俺も見た。あれおもしろかったよね」
♀「うん、おもしろかった」
♂「今度あの俳優、アクション映画に出るみたいだね。いっしょに見に行かない?」
♀「うん、行こう!」
という感じですね
実際のところ、相手にイエスと答え続けさせるように質問を続けるのはなかなか難しいので、まずは会話が上手くならないと駄目ですね
ですが、テンポよく相手にイエスを続けさせれば、好きな異性に対する要望が叶いやすくなるので、苦労してでも習得する価値のあるテクニックだと思います
映画デートを例に出しましたが、映画デートなら隣の席に座るので、ごく自然にパーソナルスペースに入れて恋人の距離になれますし、アクション映画やホラー映画を見れば、そのドキドキ感を恋だと思い込む吊り橋効果も期待できます
イエスセットと同じく、一貫性の法則を利用したフット・イン・ザ・ドアという交渉テクニックがあります
これは、小さい願い事から始めて、最終的には一番叶えたい大きな願い事を了承してもらうというテクニックです
願い事をされる側は、最初の軽い願い事を了承したから、続いての願い事も一貫して叶えてあげたくなるわけです
フット・イン・ザ・ドア。ドアに足を挟んで閉められなくしてから、じわじわと開いていくイメージでしょうか。
小さい要求で、受け入れやすい下地をつくってから、少しずつ要求を上げて、最終的に一番叶えたい大きな要求を受け入れさせるというやり方です
最後に一つ。誘いをかける時間帯について
時間帯やタイミングも考える必要がありますね
デートの誘いや商談を成立させるには、夕暮れ時が一番良いといいます
なぜかというと、夕暮れ時が最も、体内時計のリズムが崩れ、人の判断力が鈍くなる時間帯だからです
空が朱色に染まったら、イエスセットを使って、気になっている人をデートに誘ってみてはいかがでしょうか