太ってきたしまった・・・・・。

腹部に脂肪が付き「確かな弾力」がある。
プヨンプヨだ。
それもこれも、
私が頸椎ヘシ曲げて、
2年近く寝たきりだったせいだろう。(たぶん)

運動不足と不摂生。
そういえば昔、会社の飲み会で
女性の同僚からこんな事を言われました。
「デブは無理」

実際、そんな風に思う女性は多いのでしょうか?
酒が入った彼女は
「デブは不潔で汚い!」
そんなようなデブ批判を次々と言い出したのです。
「デブは人より面積をとるから、みんなの迷惑!」
「デブは沢山汗をかくから臭い」
「デブは性格の悪いヤツが多い」
・・・・・もちろん酒の席の事ですから、
こういう痛烈な批判も笑い話になります。

いや、笑い話にしなければいけないのです。
しかし当時、わたしが所属していた営業部のメンバーは、
私も含めて、ポッチャリしている男性が多かった。

だから・・・内心とても笑えない・・・。
「自分達がデブ」だから、
いくら酒が入っていても、
そんな「デブ批判」を聞いて心からは笑えないのです。
犬や猫は太っていてもカワイイのに・・・・
なぜ人が太るとソレ程までに非難されてしまうのでしょうか?

営業部のメンバーが太った理由
それは毎日毎日、
残業続きで、夜の10時か11時頃まで仕事が続き・・・・

やっと仕事が終わると、
「メシ食いにいこうぜー」と
みんなで居酒屋やスナックに出かけるからなのです。

毎晩遅くに酒を飲み、高カロリーの食事をとり、
さらに帰りがけに〆のラーメンを食べて帰る。

そんな暴飲暴食の生活を続けていたので、
営業部のメンバーはみるみるうちに膨らんでいったのです。

中には、体重が100キロを超えるメンバーもおりました。
デブなのは自分が一番よくわかっている!
みんな内心は気にしているのです。

だから、女性の同僚が「デブは無理!」
そんな批判を続けたせいで、
場の空気がドンドン悪くなってしまいました。

みんなのイライラが伝わってくる
しかし!
そんな悪い空気を打ち消すように
「いや、でも私は太ってる人好きだよ!」
そんな事を言う女神が現れました。

「おおっ!!!」と興奮する男性陣。
この「デブ好き発言」をした女の子は、
男性従業員から人気のある「カワイイ子」だったので、
彼女がそう言うだけで、男性陣は満足なようでした。

「カワイイ」は全てを覆す。
そんな様子を見て「デブ嫌いの同僚」は怒り狂います。
「デブはただの甘えじゃん!
痩せろよデブども!」

しかし今度は男性陣から反撃がありました。
「じゃあお前はブス治せよ!」

一瞬、場が静まり返りました。
しかし他の先輩社員が、すぐ間に割って入ります。
「いや・・それはヒドイだろ・・」

「だって・・ブスは治せないだろ?」
思いがけない、さらなる追い打ちに
みんな「あっははは」と大爆笑。

どうやら彼女の言った
「デブは性格が悪い」
という理論はこれで証明されてしまったようです。
場の空気がドンドン淀んでいく・・・・。
その後のトコトン険悪になった空気を
「渾身のボケ」で和ませるのは下々の役目です。
空気が悪くなると、
先輩がいつも通り
「まぁ飲めよ!」と私に声をかけてきます。

私のコップに注がれるのは「ドレッシング」です。

私は「ありがとうございます!!!!」
そう言って全力で飲み干します。

キタネーとみんな笑ってくれます。
下級戦士のツライ所です。
えんもたけなわ。
その帰りがけに先輩や同僚数名と
また「デブ」の話になりました。
「でもデブ好きな子もいるのがわかって、安心しました!」
私がそんなような事を言うと、

「バーカ、あれは違うんだよ!」と先輩達。
「あれは俺達が女の子の前では貧乳も好き!
って言うのと同じなんだよ」

(えっ???)

(人間って難しい・・・・)
私は・・・・ダイエットのため
すぐにスポーツジムに入会しました。
そして全くジムに通わず、
なんちゃらキャンペーンの違約金6万円を支払い、
数ヶ月でジムを退会する事になりました。
もちろんデブのまま。

しかし今思えば、
ジムに入会する必要は全くありませんでした。
なぜなら・・・その後、
彼女から婚約破棄を言い渡され、
憔悴して食事もとれなくなり、
ガリガリに痩せ細ってしまったからです。

死ぬかと思いました。
婚約破棄ダイエット大成功☆
くそおしまい
