子宮頸がんワクチンの副反応と、自己免疫とは、深く関係しているらしい……と先に述べた。
→ 副反応は心因性?(子宮頸がんワクチン)
→ 自己免疫とステロイド治療(子宮頸がんワクチン)
ではなぜ、子宮頸がんワクチンによって自己免疫が起こるのか? 他のワクチンでは起こらないのに、なぜ子宮頸がんワクチンに限ってこの問題が起こるのか?
この疑問に答えるための情報が、下記で得られた。
HPVワクチンは、インフルエンザや麻しんなど従来のワクチンとは働く仕組みが全く異なる。
従来のワクチンは、ワクチン接種により免疫記憶が与えられ、菌やウィルスが体内に入って増殖が起こったときに免疫系が立ち上がり、ウィルスの全身への増殖拡大を抑え、「発症」を予防する。
HPV感染症は、局所の感染で一時増殖を経ずに持続感染となるため、ワクチンで誘導された抗体は常に生殖器粘膜に存在して「感染」を防ぐ必要がある。
つまり、多くのワクチンは菌やウィルスが侵入するときだけ働いて「発症予防」を目指すが、HPVワクチンは24時間血中をめぐる抗体が皮膚に滲み出すようにして「感染予防」を目指す。
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アジュバントはワクチンの免疫反応の効果を高めるために添加される「補助剤」だが、HPVワクチンに関しては通常のアジュバントよりも特別強い作用を持つ。そうでないと効果がないからだ。
ワクチン投与後の失神、意識消失は、迷走神経の神経節が刺激の強さに異常反応をしたためと考えられる。水酸化アルミニウムは、マウスの脳内運動ニューロンを死滅させることが報告されている。ヒトの脳はマウスより脆弱。ワクチン接種によって脳機能を破壊する可能性がある。ワクチンによって作られた抗体は自然感染の10倍以上効果を持続する強力なもの。
( → 子宮頸がんワクチンは、「大鉈で蚤を捕まえるようなもの」 | 前田せつ子 )
要するに、子宮頸がんワクチンは、普通のワクチンとはまったく違う。
普通のワクチンは、免疫力を強化するものであって、あくまで異物が入ったときだけ自己の免疫力を高めるものだ。
子宮頸がんワクチンは、免疫力を一時的に強化するというよりは、免疫力を常時発動させる。常時薬剤を飲み続けているようなもので、常時効果がある。仮に自己免疫が起これば、その自己免疫は常時働くので、常に自己を破壊し続ける。時間がたてば立つほど、自己はどんどん破壊されていく。
しかも、この機能が特別に強い。「自然感染の10倍以上効果を持続する強力なもの」というほど強い。さらに、アジュバントに含まれる水酸化アルミニウムは、「マウスの脳内運動ニューロンを死滅させる」効果がある。
※ 最後の [ 付記1 ] を参照。
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以上のことを見ると、子宮頸がんワクチン(アジュバント入り)は、「自己免疫によって脳を常時破壊し続ける」という機能をもっているとしても、不思議ではない。というか、そのものズバリという感じだ。
ただし、これが発現するのは、特定の個人(特定の遺伝子の持主)に限定されるようだ。このことをもって、「普通の薬害とは異なる」と見なしてもいい。
では、どこが異なるのか?
普通の薬害は、その薬物が直接的に身体に作用する。
子宮頸がんワクチンは、そのワクチンが直接的に身体に作用することはなく、そのワクチンが各人の免疫系に作用する。このとき、免疫系が暴走するかどうかによって、発症するかどうかが異なる。……たいていの人は、発症しない。しかしながら、一部の人においては、免疫系が暴走する。ここでは、ワクチンが直接的に悪さをしているのではなく、免疫系が悪さをするようにワクチンがきっかけを作っただけだ。そして、実際に発症するかどうかは、あくまで各人の免疫系しだい(遺伝子型しだい)なのである。
このことは、HLA型で異なる、という前出項目で述べたことと合致する。
→ 子宮頸がんワクチンと HLA型
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ともあれ、以上のように理解することで、子宮頸がんワクチンによる副反応の正体は、かなり解明されてきたと言える。これは決して「心因性の病気」なんかではないのだ。
「副反応についてのエビデンスがない」なんて騒いでいる人(リンク)もいるが、これは、自分がエビデンスを知らないだけだろう。たしかに、西岡という医師の言っていることはおかしいところがあるが、それは責める相手を間違えている。正しいことは、西岡という医師の言っていることではなくて、本サイトで言っていることの方だ。
なお、どちらかというと、「子宮頸がんワクチンが有効である(発症を減らした)ことのエビデンスがない」ということの方が広く唱えられている。ググればわかる。
→ エビデンス 子宮頸がんワクチン - Google 検索
ゆえに、「エビデンスのないものは信頼できない」というのであれば、子宮頸がんワクチンの接種そのものを否定するべきだろう。
そもそも、子宮頸がんワクチンの有効性は、あちこちで疑問が指摘されている。
サーバリックスはこのうち16型と18型を、ガーダシルは16型、18型に加えて低リスクの6型と11型を予防する。この2種類のウィルスが全世界の70%の原因になっているということで開発されたワクチンだが、日本の研究者の調査によると日本での子宮頸がん発生に占める割合は50%。
高リスク型に感染しても持続感染を起こすのは感染者の10〜20%。持続感染が続くとその10%程度が子宮頸部の上皮細胞に侵入し、核を変性させて異形成を起こす。異形成を起こした細胞がすべてがんになるわけではない。軽度の場合、ほとんどが自然治癒する。
( → 子宮頸がんワクチンは、「大鉈で蚤を捕まえるようなもの」 | 前田せつ子 )
子宮頸がんワクチンを打って確実に感染を防げるのならともかく、そもそも対象となるウイルスは全体の50%で、残りの50%には無効。ゆえに、ワクチンを打っても、検査は必須だ。そして、どうせ検査が必須であるのなら、ワクチンを打ってもほとんど意味はないことになる。(どっちみち、検査後に治療すればいいからだ。)
子宮頸がんワクチンは、打っても打たなくても、どっちでも同じような結果となる。(検査を前提とすれば。)
とすれば、必要なのは「検査をすること」であって、「ワクチンを打つこと」ではないのだ。こっちの方を重視するべきだろう。
[ 付記1 ]
本文で書いたこととも重複するが、子宮頸がんワクチンは、普通のワクチンとは違い、非常に強力なものである。
これは、もはや「ワクチン」というものではなくて、ワクチンを越えたものだ。ワクチンの範疇から、はみ出している。「超ワクチン」とか「過剰ワクチン」とか、そういう名称で呼ぶ方がいい。
普通のワクチンは、あくまで体内の自然な免疫力を引き出すものだ。
子宮頸がんワクチンは、アジュバントを使って、免疫力を自然状態の 10倍ぐらいにまで高める。これはもう、「改造人間」になるのに近い。
比喩的に言えば、「風邪にかかったあとで免疫力を引き出す」というのにかわって、「風邪にかからないように常時免疫力を異常に発揮状態にする」とか、「体温を常に 38度 の状態に置く」とか、そういうふうに、人間を改造人間にするようなものだ。
人間の改造。これが、子宮頸がんワクチンの本質だろう。とすれば、そこから いびつな副作用のようなものが生じたとしても、不思議ではないのだ。
なお、このように人間を改造すると、人間には負担がかかるはずだ。子宮頸がんワクチンを打った人は、長期的には短命になる可能性もある。子宮頸がんにはかからないとしても、他の病気にかかりやすくなる可能性はある。(内臓疾患とか。)
子宮頸がんワクチンを打った人が長期的に長命になるという・エビデンスは得られていない。それどころか、子宮頸がんワクチンを打った人が子宮頸がんにかかりにくいというエビデンスも得られていない。
ただし、子宮頸がん予防ワクチンの「真の目的」は、「子宮頸がんの発症を減らすこと」であって、「HPV感染率が減ること」は、「仮の目的」にすぎません。HPV感染が減れば、子宮頸がんの発症が減るということは、理論上確実であり、「仮の目的」と「真の目的」をイコールでつないでもよさそうなのですが、「エビデンス(根拠)に基づく医療(EBM)」の考え方では、きちんとしたエビデンスで示すことが求められます。
そういう目でみると、子宮頸がん予防ワクチンは、「仮の目的」を達成することは示されていますが、「真の目的」である、「子宮頸がんの発症を減らすこと」が達成できるかどうかは、まだわかっていないということになります。
( → ヨミドクター(読売新聞) )
このような状況で、子宮頸がんワクチンを強制することは、無謀であるというしかない。強行するのであれば、人体実験を強行している、というのと同様のことになる。その結果、最悪の場合、多額の費用をかけて、人命を縮め、少女の人生を破壊する、ということだけをやっていることになる。
あまりにも非科学的・非合理的。
[ 付記2 ]
子宮頸がんワクチンは、男性には無関係だと思っている人も多いだろうが、男性にも接種している国もある。
英国では子宮頸がん予防ワクチンを男性にも接種することが検討されている...
オーストラリアでは男児へ広く接種が行われるようになっています。→ 出典(英文)
( → 子宮頸がん予防ワクチンQ&A )
というわけで、男性にとって「他人事だ」と思うのは、楽観的すぎるわけだ。あなたもそのうち接種を強制されるかもしれない。あなたの命を守るためではなく、女性の命を守るため……という名分で。
[ 付記3 ]
日本で検診の受診率が低いのは、男性医師が多いことも原因だ。女性が男性に陰部を見せるのはためらうのが普通だからだ。
子宮頸がんの検診には、特別に高度な知識は必要とせず、むしろ、手先の器用さの方がずっと重要だ。(患部に痛みを与えないため。)
この意味では、「子宮頸がんの専門の検診医」を養成する方がずっといいだろう。女性専門で検診医をたくさん養成することを提案したい。
( ※ これは「男女差別」には当たるまい。性器を見る商売ならば、性を限定するのは、決して差別ではない。女風呂や女便所に入れるのが女性に限るのと同様だ。)
( ※ 「検診の受診率を高めるためには?」という話題は、27日の項目で述べる予定。)
体に悪そうなワクチンだ。子宮頸がんワクチンの副反応についての記事をみますが、いろいろと参考になりました。
>1:HPVワクチンを受けていない女子を子宮頸がんから守る
ワクチンを創ったから、理屈をつけて使用させようとしているようだ。
皮膚に滲み出した抗体で、相方を守るのかな?
そうじゃなくて、女子に感染させる感染者である男子からウイルスを撲滅させてしまえ、という趣旨。
比喩的に言うと、男子が梅毒にかからなくするために、売春婦における梅毒の感染をなくしてしまえ、というようなもの。
個人レベルの予防でなく、社会全体でウイルスの撲滅をめざすときには、両方の性でワクチンを接種するのが有効です。
ま、その方針自体は悪くはないんだが、それとは別に、副作用の難点がある。そこが問題。副作用がなければ、男子への接種も妥当なんだが。
前項から引用すると、
> 全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus=以下SLE)は、いわゆる「膠原病」の代表的な病気の一つです。
> 男女比は1:9または1:10と圧倒的に女性に多い病気です
とあるので、自己免疫疾患は、女性の方が起こりやすいようだ。だったら、女性のかわりに男性がワクチンを受ければいい。
そんなことをしても男性にメリットがない……という問題がありそうだが、HPVウイルスは、男性にも、陰茎がんなどを引き起こす。
→ http://j.mp/1POu1gQ
男性に接種を強制するなら、その代償として、デリヘルサービス1回無償利用チケットをプレゼント……とすると、うまく行きそうな気がするが、もちろん実現するはずはないね。(冗談)
デリヘルなんかを使うと、むしろ、ウイルスをもらって、感染者が爆発的に増えそうだ。
などという言葉は、家族を頚癌で亡くした人にはとてもいえない言葉だとおもいますがね。
何か言うのだったら、
「症状が悪化する前に検査するべきでしたね」
と言うことぐらいですが、ここで、
「ワクチンを打つべきでしたですね」
と言っても意味がないでしょう。
それともあなたは、遺族に対して、
「ワクチンを打つべきでしたですね」
と言うつもり? もしそうなら、人でなしだね。
要するに、遺族に何を語るかは、医療とは何の関係もない話。話のレベルがまったく異なる。
あなたはトンチンカンすぎる。
ま、私が何か言葉をかけるとしたら、こうかな。
「お嬢さんは少なくとも人生の花の時期である青春期を幸福に過ごしました。結婚もできました。生まれてきたことに後悔はしていないでしょう。子宮頸がんワクチンで青春を奪われたという、残酷な目にあった少女に比べて、何と幸福な人生を送ったことか。この世に生まれたことの最大の幸福な時期を送れたんです。決して後悔はしていないでしょう。幸福な人生を送れました。ご家族の皆さんにも感謝していたはずです。お嬢さんの写真に花を飾って上げてください」
一方、子宮頸がんワクチンで青春を奪われたという、残酷な目にあった少女に対しては、何一つ言うことができません。この少女はすべてを奪われた。青春のあとで命を奪われるよりもさらにひどい目にあった。それも、自分には何の責任も無いのに。これほど残酷なことはない、と言える。
( ※ 子宮頸がんにかかったのは、100%他人のせいだとは言えません。処女ならば、子宮頸がんにはかからない。一方、処女でも、子宮頸がんワクチンの被害に遭う。)
命よりも大切なものがある、という話は:
→ http://openblog.meblog.biz/article/25461655.html
→ http://openblog.meblog.biz/article/23604216.html
夜間寝ているときにちょっとした刺激でも起きる不随意運動、日中も刺激の反射で起こる。異常なほどの倦怠感や頭痛、全身の痛みや脱力、目眩…。確かに心因性…精神の影響もあるのかもしれない。しかし、故意に行っているのではなく脳神経の伝達異常から来ていると思っている。
娘の異常は明らかにワクチン接種後に起こっている。ワクチン接種がトリガーとなったとしか思えない。因果関係を解明するのは難しいかもしれない。因果関係の解明もしてほしいが、やはり一番望むのは何故このような症状が出てしまうのか?娘を見ていて脳に異常が起こっているとしか思えない。適切な治療とは?
粘膜に作用するワクチン…子宮頸部にだけではなく全身の粘膜にも作用すると考えた方がいいと娘たちを見て思います。産婦人科学会と産婦人科医学会は45歳まで接種効果があるといっています。何故成長期で体調変化の大きい娘たちの世代に打たなければならなかったのか?疑問だらけのHPVワクチンが本当に今も接種できる状態でいいのか?今多くの方々に考えていただきたいと思います。
本項で説明しています。
> 適切な治療とは?
前項でいくらか説明しています。
私自身も同じように思っています。
有り難うございます。