朝日放送の報道に抗議 包丁取り出した市議を逮捕

朝日放送の報道に抗議 包丁取り出した市議を逮捕
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21日午後、大阪・福島区の朝日放送本社で、報道部門の責任者と話し合いをしていた大阪・富田林市の市議会議員が包丁を取り出したとして、銃刀法違反の疑いで逮捕されました。議員は自分の政務活動費に関する過去の報道内容をめぐり、抗議をしに訪れたということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
21日午後3時半前、大阪・福島区福島の朝日放送本社に富田林市の市議会議員左近憲一容疑者が訪れ、1階の正面玄関横にある打ち合わせスペースで報道部門の責任者と話し合いをしていたところ、突然包丁を取り出しました。

警察によりますと、包丁は刃渡り18センチほどで、まもなく警備員に取り押さえられ、銃刀法違反の疑いで逮捕されました。けが人はいませんでした。

朝日放送によりますと、左近議員は富田林市の職員3人と一緒に訪れ、朝日放送がおととし放送した、自身の政務活動費に関する報道内容をめぐり抗議したということです。

警察によりますと、調べに対して「文書を渡したあと、自分の腹を切るつもりだった」などと供述しているということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。

朝日放送は「報道に関わる話し合いの中で、こうした暴力的な行為がなされたことは誠に遺憾です」とコメントしています。

自民 大阪府連が除名処分に

左近議員の逮捕を受けて、自民党大阪府連は21日午後9時から党紀委員会を開き、左近議員を除名処分にしました。自民党大阪府連は「今回の事案に遺憾の意を表明するとともに、強い憤りを感じる。議員本人に対し猛省を促したい」というコメントを出しました。