今年3月、イギリスのある家から家庭内暴力(DV)の通報があり警察が駆けつける事件があった。加害者の男性は逮捕され暴行罪が科された。被害者の女性は幸いにも命を落とさずにすんだという。
だがその後、この家の様子を写した1枚の画像が人々を震撼とさせている。それは殴られた被害者の姿や血みどろの痕跡などではなく、その家の階段に異様な形で突き立てられていたおびただしい数のナイフだった。
現場に向かった警察が撮影し、その同僚がツイッターでシェアした恐ろしい眺めは、ありふれた家庭の中に潜んでいる深刻な家庭内暴力の闇と狂気を如実に表していた。
階段に刺さった21本のナイフ
先日イギリスの警察が、家庭内暴力の被害者が直面している恐ろしい現実を画像でシェアして、ソーシャルメディアに大きな反応をもたらした。
それは家庭内暴力の通報で警察が立ち入った住宅の写真だったが、その階段には1段ごとにナイフが刺さっており、その数は計21本にものぼった。
しかも階段には弾丸らしきものまで転がっており、家庭内暴力の深刻さを伝えるには十分すぎる光景になっていた。
事態は悪化する可能性もあった
A few weeks back a colleague of mine went to a domestic assault & found this when he entered. Male arrested & charged. Life saved pic.twitter.com/HjHNFplrsO
— Insp Jack Rowlands (@earlyyearscop) 2017年3月21日
数週間前、同僚が家庭内暴力があった家に入ったときの写真。男性は逮捕され暴行罪が科された。被害者は救出された
この写真をツイッターに投稿したジャック・ローランド警部は、これはメトロポリタン警察がロンドンのハウンズロー区のある家から通報を受けた際に同僚が撮影したものだと説明。この事件で42歳の男性が逮捕された。
その後ローランド警部は、警察が行動しなければ、事態はさらに悪化する恐れがあったとし、以下のコメントを投稿した。
.@BLF090 @policecommander @InspGadgetBlogs @MPS_n_P @ConstableChaos @MikePannett @DC_ARVSgt @obbsie Lots of comments & shock about this picture. An image that raises the awareness of #domesticviolence & how much more is needed to be done
— Insp Jack Rowlands (@earlyyearscop) 2017年3月22日
ショックを受けた等のコメントが多数届いている。イメージが家庭内暴力となされるべき行動への意識を高めるんだ
ホラー映画のような現実
ツイッターユーザーはその光景にホラー映画を思い浮かべ、多くのコメントを寄せた。
1.
@earlyyearscop @DC_ARVSgt @BLF090 @policecommander Took true courage. Scary unreal scene - Alfred Hitchcock film. Hope female appreciative.
— Eileen Chamberlain (@EileenChamberl3) 2017年3月21日
本当に勇気がいる行動だ。現実とは思えない恐ろしいシーン…ヒッチコック映画のようだ。
2.
@earlyyearscop that is so sinister.....
— Gemma J (@Scraggsy) 2017年3月21日
ぞっとする....
@Scraggsy Which is why the job you do is so important to getting these people off our streets
— Insp Jack Rowlands (@earlyyearscop) 2017年3月21日
(ローランド警部) だからこそ、そういう人々を取り締まる仕事が重要なんだ
3.
.@earlyyearscop @BLF090 @policecommander @InspGadgetBlogs @MPS_n_P @ConstableChaos @DC_ARVSgt @obbsie And the scenes that live w u forever.
— Mike Pannett, author (@MikePannett) 2017年3月21日
そしてその光景は永遠に目に焼き付いて離れないんだよな
4.
@earlyyearscop @BLF090 @policecommander @InspGadgetBlogs OMG, it's like something from a horror movie!
— Ipswich East Police (@IpsEastPolice) 2017年3月21日
ひどいな…これホラー映画みたいじゃないか!
見過ごされる家庭内暴力への意識の重要性
イングランドおよびウェールズでは、週に2人の女性が現在または過去のパートナーに殺害されている。アメリカもほぼ同じ状況だ。
いくつかの調査によると、アメリカで警察が報告した家庭内暴力の事件は全体の1パーセントに満たないという。そして2007年の家庭内暴力による死亡事件は2,340件。これは同年内に起きた殺人事件件数の14パーセントを占める。
家庭内暴力は深刻な問題であるにも関わらず、秘密裏に行われていることがしばしばある。だからこそ、この問題への意識や思いやりが重要なのだ。
via:distractify、twitter・translated D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
DIOの世界!
2. 匿名処理班
なんかすごい洗脳してきそうなカルト臭を感じる…
何というかこういう儀式的な配置のものは脅しに有効そうだよなぁ。
ただナイフが無造作に置かれているより何倍も恐怖を覚えるし
3. 匿名処理班
こうやって事件の詳細が報道される度に気になってるんだが、是は注意喚起とかになるのかなぁ
模倣者が出ない事を祈る
4. 匿名処理班
恐ろしい・・・加害者の異常性が垣間見える
徹底的な精神治療しないとまた同じことを繰り返すだろう
DVは児童虐待同様自宅という閉じられた環境で起こる
被害者が助けを呼ぼうにも呼べない状態にある場合も多いだけに
周りが少しの変化にも如何に気づいてあげられるか重要だと思う
5. 匿名処理班
無数(20本)
6. 匿名処理班
何かの儀式か?
7. 匿名処理班
映画化待ったなし!
8. 匿名処理班
パフォーマンスでしょ
9. 匿名処理班
徳川慶喜が子供の頃、寝相が悪いってんで、枕の両側にカミソリを立てられたというのを思い出した。(慶喜は監視役がウトウトしたら、カミソリをどけて寝たとか)
10. 匿名処理班
あさってな感想で申し訳ないんだけど
このナイフ総額幾らするんだろうってのが気になった
11. 匿名処理班
一体全体どういう経緯でこうなったのか