中川前政務官が自民党に離党届を提出し受理
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女性問題で経済産業政務官を辞任した、自民党の中川俊直衆議院議員は「これ以上、党に迷惑をかけるわけにはいかない」として、21日午後、党本部に離党届を提出し、受理されました。
自民党の中川俊直衆議院議員は、今月18日、経済産業省の政務官を辞任し、20日発売の週刊誌で、みずからの女性問題が報じられました。衆参両院の委員会が取りやめになるなど国会審議に影響が出ていて、自民党は中川氏に対し、21日中に離党届を提出するよう促していました。
こうしたことを受けて、中川氏は「今回の問題で、これ以上、党に迷惑をかけるわけにはいかない」として、21日午後、みずからの事務所を通じて、党本部に離党届を提出しました。
そして、自民党は、持ち回りの党紀委員会を開いて、中川氏の離党届の取り扱いを協議し、21日午後、正式に受理しました。
二階幹事長は国会内で記者団に対し、「誠に残念ということに尽きる。人間だから気が緩むときはあるが、われわれは選挙で選ばれた公人だから、しっかりした対応が求められる。党内、気を引き締めてやっていきたい」と述べました。
また二階氏は、記者団が「野党側は中川氏の議員辞職を求めているが」と質問したのに対し、「与党として適切な判断をしたと考えている」と述べました。
中川氏は衆議院広島4区選出の46歳。父親の中川秀直元官房長官の秘書などをへて、5年前の衆議院選挙で初当選し、現在2期目です。
こうしたことを受けて、中川氏は「今回の問題で、これ以上、党に迷惑をかけるわけにはいかない」として、21日午後、みずからの事務所を通じて、党本部に離党届を提出しました。
そして、自民党は、持ち回りの党紀委員会を開いて、中川氏の離党届の取り扱いを協議し、21日午後、正式に受理しました。
二階幹事長は国会内で記者団に対し、「誠に残念ということに尽きる。人間だから気が緩むときはあるが、われわれは選挙で選ばれた公人だから、しっかりした対応が求められる。党内、気を引き締めてやっていきたい」と述べました。
また二階氏は、記者団が「野党側は中川氏の議員辞職を求めているが」と質問したのに対し、「与党として適切な判断をしたと考えている」と述べました。
中川氏は衆議院広島4区選出の46歳。父親の中川秀直元官房長官の秘書などをへて、5年前の衆議院選挙で初当選し、現在2期目です。
民進 江田代表代行 議員辞職勧告決議案も視野に
民進党の江田代表代行は記者会見で、「疑惑を招いた議員は、記者会見を開いて説明責任を果たすのが筋ではないか。疑惑を受ければ、国会活動や地元での活動ができなくなる。国会議員としての職責が尽くせないのであれば、みずからの判断で議員辞職すべきで、議員辞職勧告決議案ということも視野に入ってくる」と述べました。
共産 志位委員長 自民党は自浄能力発揮を
共産党の志位委員長は、記者会見で、「中川氏は、政務官の資格がないのはもとより、国会議員としても資質、資格が問われる事態だ。自民党は、離党で事を済ませるのではなく、自浄能力を発揮して、きちんと対処すべきだ」と述べました。
菅官房長官 国会議員としてご自身で判断
菅官房長官は、午後の記者会見で、「国会議員として、ご自身で判断されたんだろうと思う」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「若手議員の問題が続いているのは、かつて派閥が担っていた教育の機会が失われたからではないか」と質問したのに対し、「派閥があったほうがいいと言っているのか」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「若手議員の問題が続いているのは、かつて派閥が担っていた教育の機会が失われたからではないか」と質問したのに対し、「派閥があったほうがいいと言っているのか」と述べました。
自民党の若手議員 相次ぐ不祥事
中川氏は、自民党が300近い議席を獲得して政権に復帰した5年前の衆議院選挙で初当選しました。
党内で中川氏と同期の議員はおよそ100人と、党の衆議院議員全体の3分の1を占めていますが、その中で、女性問題や失言、それに金銭トラブルなどで問題になる議員が相次いでいます。
長野2区選出の務台俊介議員は去年9月、内閣府政務官として台風の被災地を訪れ、長靴を持っていなかったため、内閣府の職員に背負われて水たまりを渡り、批判されました。そして、先月みずからのパーティーで「長靴業界はだいぶもうかったのではないか」と発言し、菅官房長官からも厳重注意を受けて、政務官を辞任しました。
5年前の選挙で京都3区で当選した宮崎謙介氏は、去年2月に女性問題を週刊誌で報じられ、議員辞職に追い込まれました。
さらに、滋賀4区選出の武藤貴也議員は、おととし8月に、金銭トラブルを報じられ、離党しました。
こうした状況を踏まえ、自民党の二階幹事長は19日、講演で「自民党は、1期目から3期目の若手議員が党所属の衆議院議員の半数以上を占めており、しっかり頑張ってもらわないと政治はひっくり返ってしまう」と述べるなど、危機感をにじませています。
党内で中川氏と同期の議員はおよそ100人と、党の衆議院議員全体の3分の1を占めていますが、その中で、女性問題や失言、それに金銭トラブルなどで問題になる議員が相次いでいます。
長野2区選出の務台俊介議員は去年9月、内閣府政務官として台風の被災地を訪れ、長靴を持っていなかったため、内閣府の職員に背負われて水たまりを渡り、批判されました。そして、先月みずからのパーティーで「長靴業界はだいぶもうかったのではないか」と発言し、菅官房長官からも厳重注意を受けて、政務官を辞任しました。
5年前の選挙で京都3区で当選した宮崎謙介氏は、去年2月に女性問題を週刊誌で報じられ、議員辞職に追い込まれました。
さらに、滋賀4区選出の武藤貴也議員は、おととし8月に、金銭トラブルを報じられ、離党しました。
こうした状況を踏まえ、自民党の二階幹事長は19日、講演で「自民党は、1期目から3期目の若手議員が党所属の衆議院議員の半数以上を占めており、しっかり頑張ってもらわないと政治はひっくり返ってしまう」と述べるなど、危機感をにじませています。