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「昭和の三筆」堪能を 22日から神戸町で日比野五鳳さん作品展

日比野五鳳さんの作品を絶賛する氏田さん=神戸町神戸の町日比野五鳳記念美術館で

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 神戸町出身の書家日比野五鳳(ごほう)さん(一九〇一〜八五年)の作品を集めた「春季展」が二十二日、同町神戸の町日比野五鳳記念美術館で始まる。五月二十二日まで。 

 五鳳さんは、昭和の三筆とも称される書の巨匠で、今回は万葉集などの中から子どもが遊ぶ姿や遠足の様子、スズメの親鳥がひな鳥にえさを与える情景など、「子ども」にまつわる作品三十四点を展示。同じタイトルでも表現の異なる作品があるほか、五鳳さんの長男で書家の光鳳(こうほう)さんの作品も三点並ぶ。

 二十日には光鳳さんに師事した氏田育夫(やすお)さん(65)=大阪市=らが会場の飾り付けをした。氏田さんは、学生時代に五鳳さんと初めて会った時を振り返り、「射抜くような鋭いまなざしを作品に向けていて、気迫が伝わってきた。ほんまもんの先生やなと思ったのはあれが初めてでした」としみじみと語った。

 氏田さんは、町役場庁舎にある五鳳さんの書を彫った壁書について、五鳳さんの指示で文字によって彫った深さが異なることを指摘。「字について完璧を求めていた。秀才とか天才とかを超えた人だ」とたたえた。

 毎週火曜が休館。入場料は一般二百十円、小・中・高校生は百円。開館時間は午前九時〜午後四時。

 (吉本章紀)

 

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