はじめまして。店舗流通ネット名古屋支店で営業職として勤めております、MC Questionと申します。
生まれが岐阜で大学からは名古屋に出てきたので、私はこの2県のことしか知りません。名古屋駅、岐阜駅間は快速電車で20分という近さもあり、仕事や遊び、買い物に行く際もすぐに名古屋に行ってしまいます。ですから、岐阜県民は「どこ出身?」と聞かれると「名古屋」と答えてしまう傾向があります。
東海エリアというと主に愛知、岐阜、三重の3県で構成されています。このエリアを担当する営業職として、より東海地域に詳しくなる必要があります。では、名古屋、岐阜という町はどんな町なのでしょうか。都道府県庁所在市及び政令指定都市の家計調査のデータを参考に、飲食店のマーケット情報を調べました。
総合外食費用ランキングTOPは関東が独占!?
家計調査の外食率を比較したデータを見たところ、東京、神奈川、埼玉など、関東を代表するような都市が名前を連ねております。しかし、名古屋は第3位にランクインし、岐阜はなんと7位にランクイン!大健闘ですね。
名古屋城など多くの観光名所を有する地域なので、インバウンド消費などの需要も一定数あると思います。ですが、あくまで今回は家計調査のデータなので、地域性に深く関連した情報といえます。名古屋在住の人間として、そこまで外食に使っている意識はなかったのでびっくりしました。
地域の需要をつかむ事で、出店計画のいち資料になり得ます。地域を問わず、日本ではどこでも幅広いジャンルの食事を楽しむことができるようになりました。では、この東海エリアに関してはどのような需要が多くあるのでしょう。
東海エリアの出店には和食と喫茶店がおすすめ
ここで、名古屋、岐阜が上位にランクインした業態別ランキングを見てみましょう。
名古屋 | 岐阜 | |
---|---|---|
和食 | 1位 | 2位 |
中華食 | 1位 | 3位 |
喫茶代 | 2位 | 1位 |
寿司 | 6位 | 3位 |
※参考:都道府県庁所在市及び政令指定都市の家計調査より、上位を占める業態を一部抜粋。
上記ランキングを見ると、喫茶代に関しては全国的にも有名になりつつあるモーニングサービス文化を象徴し、堂々の1位、2位にランクインしています。東海エリアには、東証一部に株式上場した「コメダ珈琲」をはじめとした喫茶店が数多く出店しています。喫茶店やカフェの需要は見込めつつも、出店の際は他店舗との差別化を図る必要があるでしょう。
その他、寿司、和食、中華食に関しては地域性に限らず、日頃から馴染みのある文化が浸透しています。岐阜県は海に面していない地域なので、新鮮な海産物を扱う寿司店には関心が高いのかもしれません。
東海エリアのマーケット情報まとめ
■東海エリアでは喫茶店を象徴とするような、古くから浸透している和食・中華は一定の需要がある
■あまり浸透されていない業態の可能性を秘めている
真逆の発想で、まだ東海エリアに確立されていない業態の開発も今後需要が高まる予感がします。このような地域の特性やデータを活用し、出店戦略を立てる際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:統計局ホームページ/家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(平成26年(2014年)〜28年(2016年)平均)