はじめに
ブログタイトル「仕事の本質・お金の本質」と謳いながら、その大部分を「仕事」についてしか書いていなかったため、そろそろ数回に分け「お金」について触れていきたいと思う。記事タイトルを「10年で5,000万円貯めるには⁉️」としたのは、自分ができないことをあまり大それたことを言うつもりもなく、逆を言うと自身が10年で5,000万円を貯めた経験を記事にしたいと思っている。
そしてこの記事は、もちろん多くの方にお読みいただきたいと思っているが、特に新社会人、そしてこれから社会人になる学生に読んでほしいと思い、この層に向けた表現となっていることをお許しいただきたい。というのも、私が述べる方法というのが、後にも触れるが「早く」「継続して」行うことによって、この金額は大きくなるからだ。
かつ、今の若年層は、今の高齢者層とは異なり終身雇用や年功序列で安定して増えていく収入が確保されているわけではない。なおかつ、高齢化の影響により少ない収入ながらも高齢者層を養っていかなければならないのだ。このまま何も考えずにいると、ただ高齢者を養うが為に生きてしまうということが、大げさではなく起こりうるということを認識してほしい。そうならない為にも、早く頭を使い、行動することで、自分の身を守る必要があるのだ。この辺りは、別記事「「言語障害」と「欲望障害」」「世代間格差を断ち切れ❗️」「日本のサラリーマンなんてやってられない💢」などでも触れているのだ参考にしてほしい。
また、この記事は巷に溢れかえる情報商材の勧誘でも、メルマガ登録を促すものではないので、その点はご安心いただきたい。※広告・アフィリエイトは貼っていますが、それはご了承ください…(-_-)
10年で5,000万円という金額は大きいだろうか?
もしかすると「たったこれだけか…」とお思いの方もいらっしゃるかもしれないが、多くの方がなかなか実現できない数字であるとも思う。10年で5,000万円となると、1年あたり500万円を貯めなければならないので、そもそも収入が500万円に満たない人は、非現実的に思えるかもしれない…。実際に、厚生労働省の発表する世帯あたりの平均貯蓄金額を見てみると、貯蓄額が3,000万円を超える世帯は全体の9.1%のため、5,000万円となるとそれ以下の割合であろう…
世代で見ると、当然でもあるが、歳を重ねるごとに60歳代まで徐々に貯蓄額は大きくなっていく。表題のように20代から始めて、30代で5,000万円貯めるとなるとなかなか至難のように思えてくることだろう…
私はどうかというと…
ちなみに私はどうかというと…決して裕福な家庭に育ったわけでも、親から土地を相続したわけでも、弁護士や公認会計士のような富裕職種でもなく、いわゆるサラリーマン家庭に育ち、私自身も一般的なサラリーマンをしている。けして、ファイナンシャルプランナーでも、投資信託会社に勤めているわけでもなく、お金の専門家ではない。だが、35歳で4,000万円のマンションを買い、今度は7,000万円の戸建注文住宅を建てようとしている。おそらくだが、50歳の頃には1億円以上の資産・預金を持つことになると踏んでいる。どうしてそういうことができるのか…?
私がお金について、考え始めたのは少し遅く、会社に入社し3年ほど経った時だ。3年も経つと、同期入社の3分の1ほどは転職したり、結婚し専業主婦になったりしていた…。だが、私は結局転職せず、今の会社にずっと残っている。きっかけは、2冊の本だ。
一冊は、非常に有名だが「金持ち父さん貧乏父さん」という本…
書籍名:金持ち父さん貧乏父さん
著者名:ロバート キヨサキ
もう一冊が、一時期は本屋で平積みもされていた「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門」という本だ。
書籍名:お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門
著者名:橘 玲
いずれも、資産の増やし方について書かれており、もっと言うと一生懸命働くだけでは資産は増えないことについても書かれている。「金持ち父さん貧乏父さん」よりも「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門
」の方が、日本の実態に即して書かれているので、是非一読をオススメしたい。
当時の私は、多分に漏れず、一生懸命働くことこそが、お金を増やすと信じ、かつもっと貯蓄金額を大きくするには、転職をすることで、キャリアアップを図ることだと思い込んでいた。これは、多くの20代が同じように考えるのではないだろうか…。だが、この2冊に触れたことによって、一生懸命働くだけではお金は増えないことがわかり、特に「橘 玲」さんの本を何冊も読むことによって、お金の創り方に気づき、そして学んだ。後にも触れるが、20代でこのことに気づけたのが非常に大きい。
お金を増やす心構え
で、何をしたかについては、実例を追い追い触れていくとして、本記事については、お金について大切にしたい心構えについて、触れたいと思う。まず20代の皆さんにお伝えしたいのは、「お金は手段であって、目的にはなり得ない」ということだ。お金は何か目的があり、それを果たす手段として使うということを認識してほしい。これを誤ると「金の亡者」となり、けして幸せとは言えないと思うからだ。(記事「幸せとは?」参照)
- 美味しいものを食べ、幸せな気分になりたいから、お金を使う。
- かっこいい服を着て、注目されたいから、お金を使う。
- 世界中を旅し、見識や視野を広げたいから、お金を使う。
- 庭付きの家に住み、子どもを伸び伸び育てたいから、お金を使う。
なんでもいいが、お金そのもの自体は手段にすぎず、使って初めて目的を果たせるということだ。単にお金を貯めただけでは、何も得られないことを認識した方がいい。
一方で、お金は非常に便利だ。お金は価値の対価であって、何にでも使えるのがいい。例えば、50万円の時計を持っていたとしても、何か別の目的(例えば、50万円分の旅行)に変換し難い。旅行会社の社員がよほどその時計が欲しくて、物物交換をしてくれるなんて奇跡は、よほどの確率しかないだろう。だが、これを50万円という価値対価に変換することによって、50万円を欲しい人や会社が提供する価値(例えば、旅行)は、なんでも購入することができるのだ。
話が少し逸れたが、特に20代の方に対しては、この点を誤解しないで欲しい。巷にはお金を目的にした情報商材や、フリーエージェントなどと名乗りお金だけを漁る輩が多数見受けられる為、あえて記載したい。
で、重要なお金を増やす心構えだが、以下4つの要素を適えることだ。
- 頭を使って、
- 早く、
- 継続して、
- 行動する。
この4つを適えることで、お金は創れると断言したい。そしてこれは仕事にも通ずる。「え、こんなこと?」と残念に思った方は、実際にやってみるといい…。意外と多くの方が、残念ながら、できずにいるのだ。もっと過激に言うと、多くの方が気付かずにすらいて、お金が貯まらないと嘆き、会社や政治を非難するだけで生きているのだ…。順々に解説する。
頭を使って、
まず、頭を使うとは何を指しているのか。これは端的に、お金の創り方を知ることだと思う。私もそうだったが、多くの方が、一生懸命働けばお金は増えると考えているが、決してそうではない。特に終身雇用も年功序列も崩壊した、今の若年層にとっては、ことさらそれが言えるといっていい。
日本が、経済成長率が10%の時代(今の中国のようなバブル時代)には、国や企業が、社員が一定水準の生活(結婚し、子を持ち、家を買い、老後を過ごせる)を確保する報酬水準を制度化し、まさに「社員は家族」のように報酬を与えていた時代はそれでもよかった。だが、経済成長率がほぼ横ばいの今、企業は成果=利益に見合った報酬水準を成果報酬的に制度化し、またそもそもの雇用自体も必要な時に必要な人材を雇用する有期契約的に変わりつつある。若年層にとっては、既に変わっていると言ってもいい。
反面社会に於いては、未だに多くの日本人は、日本は経済大国だと信じ、学校でも会社でも若年層に対して、同じ感覚で教育・指導しているのが実態だろう。だが、日本はのとっくの昔にその時代の終焉を迎えている。中国やインドはまさに、高い経済成長率を確保しているからこそ、報酬は年々上がり、資産は年々上がり、金回りもよくなるという好循環を回している。日本は経済成長率は横ばい、高齢化はますます進み、労働者人口は減る一方、少子化対策もほぼほぼ皆無のため、経済成長率がバブル期のように高まることは、少なくとも我々が生きている間には起こり得ないだろう…。
という中で、ただ無作為に働いていてもお金は創れないのだ。頭を使わなければ、到底お金は貯まらないのだ。その知恵については、追い追いお伝えしたいと思う。
早く、
この記事自体を20代に向けて書いているように、早くお金を創り出すことをオススメしたい。けして、30代、40代、それ以上の方には無理だというわけではないのだが、
- 早く着手することによって、継続期間が長くなる。
- 早くお金を創ることによって、受益期間が長くなる。
- 仮に失敗したとしても、リカバリが効く。
というのが大きい理由だ。特に受益期間が長くなるというのは、人生には限りがあり、作ったお金で、目的を叶えたいと思っても、もう遅いと思うことが多いからだ。その時々で叶えたい目的は異なるため、年数が経てば経つほど、目的となる欲求自体が無くなっていたり、無意味になっていたりすることが考えられる。例えばだが、「庭付きの家に住み、子どもを伸び伸び育てたい」と思っていても、子どもが二十歳になった時に、庭付きの家を建てても、その当時の目的は叶えられないと思うのだ。
継続して、
3つ目の要素「継続して」についても、2つめの「早く」に近しいものがある。お金を創るにあたって、継続的ではなく短期的に行おうとすると、それはだんだんとギャンブルに近づいていく。当然ながら、競馬・競輪・競艇・宝くじのように利率でいうと何倍・何十倍・何百倍・何千倍・何万倍…ともなるお金の創り方は、還元率と確率が低い。還元率とは、受益が発生する額のことを指す。例えばだが、宝くじは購入された資金を用い賞金を出しているのだが、その還元率は75%と言われている。胴元である国が、残りの25%を利益収入としているのだ。確率とは、その名の通り、受益を得る確率である。宝くじを例にとると、その確率の低さは歴然であろう…。何が言いたいかというと、長いスパンでお金を創っていかなければ、いいように騙され無駄金を叩く(=浪費)ことになってしまうのだ。そうではなく、一定率でも確実にお金を創った方が結果的には大きなお金になるのだ。
詳しくは別の記事で述べるが…例えば100万円を元手に年5%づつ増やしていったら10年後にはいくらになるだろうか?競馬をやる方であれば、配当率1.05の圧倒的な本命馬に10レース連続で賭けると思えばいい。「ガチガチすぎて、お金にならねぇよ!」とお思いだろうか…?
実際は…
- 一年後 1,050,000円
- 二年後 1,102,500円
- 三年後 1,157,625円
- 四年後 1,215,506円
- 五年後 1,276,281円
- 六年後 1,340,095円
- 七年後 1,407,100円
- 八年後 1,477,455円
- 九年後 1,551,328円
- 十年後 1,628,894円
となる…。ガチガチの本命馬でも継続することで、資金を60%以上増やしたことになる。これを大きいと思えるだろうか?それとも小さいと思うだろうか?
行動する。
行動に関しては「ただやれ」としか言えない。が、驚くほどに行動しない人が多いのだ。これはお金の創り方に限ったことではない。仕事でもなんでもそうだが、「わかってはいるけど、行動しない」人がものすごく多い。
- いつかやる。
- いずれやる。
- そのうちやる。
- …etc
など、言い訳を付け、行動をしないのだ。あえて助言を言うならば、人が行動するには3つの段階があり、判断→決断→断行というプロセスを経る。それぞれ違いがあり、どこで行動が止まるのかによっても対策が異なるとも言える。詳しくは別記事「3断」に記載しているので、こちらも参照いただきたい。
- 判断
情報をもとに、あらゆる選択肢から判断する。的確な判断には、取り得るべき選択肢が洗い出されるまでの正しい情報収集が求められる。 - 決断
判断したら、やり切ると決断する。正しい判断ができても決意できない人がいる。せっかく決断する為に、正しい情報収集をし判断したのにもかかわらずだ。それは単なる臆病だ。 - 断行
決断したら、断行する。判断や決断のない行動は、迷い、立ち戻る。それは断行ではなくたんなる頑固だ…。また決断したにもかかわらず、後戻りする人がいるが、結果ではなく机上のプロセスが好きな研究者タイプに多い。
以上が、お金を創り貯める上で、大切にしたい心構えだ。私は仕事で人事業務をしているが、社員を見ていると、頭を使っている人が3割、行動している人が3割といったところだろうか。簡単なようでなかなか難しいのである。結果、頭を使ってかつ行動している人は、30%×30%=9%くらいだろうか…偶然だが、上記の貯蓄金額3,000万円以上の割合に近しくなるのが面白い…。
次回は、収入の増やし方について、述べていきたいと思います。
続く…
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