「最近なんだか風邪っぽい」、「風邪を引いたにしてはなかなか咳が治らない」「気づけばよく咳をしている」などなど、私たちの身体は時に風邪に似たサインを出すことがあります。
でもそれ、本当は風邪の症状の先にある気管支炎かも・・?
今回は風邪の症状と間違えやすい急性気管支炎についてご紹介!
急性気管支炎になる原因から予防など、詳しくまとめてみました!
急性気管支炎とは?
今回ご紹介するのは急性気管支炎ですが、そもそも気管支炎には「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」との2種類の気管支炎が存在します。
慢性気管支炎はその名の通り慢性的に気管支炎が繰り返される病気のことで、痰(たん)などを伴う咳が少なくとも1年のうちに3カ月以上、これが何年も治らない状態が続くと慢性気管支炎と診断されます。
(診断基準としては2年以上、痰を伴う咳が取れない場合、慢性気管支炎と診断されるようです)
対して今回ご紹介する急性気管支炎は、風邪などをきっかけに私たちの空気の通り道である気道に炎症が起こることで、それが気管から気管支までに広がり、咳や痰が出ることをいいます。
風邪がいやに長引き、いつまでも咳だけが消えない、などといった場合、炎症が残っている可能性があります。
また、咳が続くことで喉の炎症がいつまでも治らず、喉に熱がいつまでももった状態のため、微熱が続くというケースも。
急性気管支炎になる原因はある?なりやすい人は?
急性気管支炎になる原因としては、以下のようなことがあげられます。
ウイルスや細菌、病原体による感染
インフルエンザやアデノウイルスなどからの感染が9割を占めると言われているほど、ウイルス感染による急性気管支炎が多いようです。
細菌や病原体による感染
ウイルスだけでなく、マイコプラズマや肺炎球菌なども急性気管支炎を招く原因となります。
急性気管支炎は主にウイルスなどが原因とされますが、基本的に感染症にかかりやすい人は要注意。
また、急性気管支炎や風邪などを引きやすい人には、以下の特徴があげられます。
免疫力が低い
私たちの身体は、ウイルスやあらゆる病原体が体内に侵入しないようにと、免疫力が備わっているもの。
しかし、免疫力がなんらかの原因で低いと、身体をウイルスなどから守ることが出来ずに、風邪を引きやすくなったりと様々な疾病を招きます。
生活空間が乾燥状態にある
仕事場や自宅など、自分自身が一番過ごしている時間の長い空間が乾燥していると、口内や喉も乾燥していくため、体内にウイルスなどが侵入しやすくなります。
食生活が偏りがち
食生活はバランスよく摂ることがとても大切です。
その理由として、上記の「免疫力」も食生活に大きく関係してくるのです。
食は私たちの身体のエネルギーとなり、同時に免疫力を高めることへと繋がります。
免疫力のつく食品・食材を日ごろから取り入れることで、自身の免疫力を高めることが可能です。
急性気管支炎の主な症状について
喉や気管支が炎症することによって起こる急性気管支炎ですが、炎症が起こることで以下のような症状があらわれます。
①発熱
②痰が出る咳
③胸が苦しい
④咳が多い
などなど、風邪に似た症状が出ることが特徴で、この症状にプラスして、水分さえ取りずらくなってしまったり、ふつうに呼吸することが息苦しく、肩で息をしてしまうなどの症状も現れ始めたら要注意。
症状が悪化傾向にある証拠ですので、迷わずお近くの医療機関にかかりましょう。
急性気管支炎の予防策は?
急性気管支炎の予防策ですが、これは風邪やインフルエンザなどのウイルスを体内に入れないことが何よりも大切です。
以下のことを心がけてみましょう。
寝室を乾燥状態にしない
寝ている時はただでさえ口内や喉が乾燥しがちになります。
これは寝る体勢にもよるのですが、特に仰向けで寝ると口呼吸しがちになってしまい、喉が乾燥していくのです。
風邪やウイルスなどは、喉や口内が乾燥していればいるほど侵入しやすいため、乾燥を防ぎ、喉に潤いを与えることが大切です。
冬場などの室内が乾燥する時期は特に、加湿器などを設置するなどして、口内や喉の保湿に気を配るようにしましょう。
ヨーグルトで免疫力アップ
ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌などには、私たちの身体の全身の免疫細胞を活性化させる力があるんです。
免疫細胞が活性化するということは、免疫力を高くすることに繋がりますから、必然的にウイルスや病原体から体内を守ってくれることに繋がります。
ただし免疫力は何かをしたからといって即日に高まるわけではないので、日々の食生活にヨーグルトを取り入れて、継続して摂取していくようにしましょう。
また、身体を温めることも免疫力アップに繋がります。
ショウガや唐辛子などを使ったお料理なども積極的に取り入れましょう。
こまめなうがい・手洗い・アルコール消毒を心がける
風邪予防やウイルス対策として、こまめなうがい、手洗いを心がけましょう。
より効果的なものとして、アルコールスプレーなどを1つ自宅の玄関などに用意しておくと良いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
急性気管支炎のほとんどは風邪やウイルス、細菌感染などから起こるということがわかりました。
これらは日々の生活習慣次第で未然に防ぐことも出来ますので、手洗いなどの衛生面に気を配り、身体を冷やさないように温かい食べ物や体温を上げてくれる食材を取り入れることが大切です。
また、免疫力をぐんぐんあげて、日々、自分自身の身体を守っていきましょう。