オレぐらいの年代で地方出身者だと、ある言葉に憧れというか、一つの憧憬みたいなものを抱いてる。
何の言葉かって?
東京タワーだ!
この言葉を聞くと、東京への憧れを抱いてた頃を思い出す。
まだ幼稚園とか小学生の頃、東京~博多間を新幹線がやっと開通したころだ。
親戚のオジサン、オバサン、じいちゃん、ばあちゃんなんかが東京へ観光に行くと、かならず東京タワーのお土産なんかを買ってきてた。東京タワーの文鎮とかペナントとかな。ペナントってのは、こういう奴だ。あの頃の東京観光では、東京タワーは外せない名所だった。
日本の首都・東京、花の都・東京・・・
東京で生まれ育った人には理解出来ないかもだけど、東京タワーってのは、地方に住む人間から見て・・・
東京の象徴!
憧れの街の象徴だったな。
今じゃスカイツリーなんてのが出来て、東京タワーの影も薄くなってるけど、オレにしてみれば、
何それ?
って感じだ。見る気も起きない・・・。な~んの思い入れもないからな。
学生時代に東京に住んで、一番最初に行ったのは東京タワーだw
同じ学校から東京に出てきた同級生と連れ立って、東京タワーに登った事を覚えてるぞ。
で、今回の話は、映画の話。
「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」の話だ。
今回、初めて観たんだけどね、ラブホでww
近頃のラブホって、大画面で好きな映画をリクエストできるし、一緒に行った子が、
この映画、観た~い!
なんて言うから観たんだけどね。
リリー・フランキーの自伝的小説が原作。この原作は第3回本屋大賞を受賞してるベストセラーなんだけど、まだ読んでない。まわりの感想は、「泣いた~」とか「涙が止まらなかった~」なんて感想ばかりで絶賛してたんだけど、なんとなく読む機会がなかったのだ。
で、映画の方だけど、こちらも第31回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞してるって事だ。
そりゃ、期待するだろ。
どんだけ泣かせてくれるんだ?
って・・・。
オレの感想は、
2時間半、返せ!
いやぁ、駄作だね。
この盛り上がりの無い2時間半、苦痛だった。
盛り上がりだけじゃなくて、泣かせ所も中途半端。
ジワッとくる場面もあるんだけど、涙が出るほどじゃない。
なんとも中途半端な映画だ。
続き~
有名作だし、観た人も多いだろうけど、とりあえずストーリーをいつものwikiさんから引用。
1960年代。3歳のボクは、真夜中に帰ってきた酔っ払いのオトンにいきなり焼き鳥の串を食べさせられる。オトンに手を焼いたオカンはボクを筑豊の実家に連れ帰り、妹の“ブーブーおばさん”の小料理屋を手伝いながら、女手一つでボクを育て始めるのだった。
少年が成長して東京に出て、やがて母親を東京に引き取り、母親が亡くなるまでを描いてる映画だ。
う~ん、この息子・・・
ダメ息子!
オレも他人の事を言えるほど立派じゃないけどなw
息子を演じてるのはオダギリジョーだけど、まず、このオダギリジョーが好きになれない。
清潔感が無い!
嫌いなタイプだw
母親役の樹木希林が良い演技してるだけに、もったいないなぁ。
そうそう、母親の若い頃の役を、樹木希林の実の娘、内田也哉子が演じてて、さすがに親子、変な違和感はないんだけど・・・
美しくない!
いや、美人を出せ!、って言ってるんじゃないぞ。いろんな役が有るわけだし、樹木希林の若い頃の役をホントの娘が演じるのは、良い案だと思うんだけど・・・
オレには、この内田也哉子が、林真理子に見えてしかたなかったww
泣かせ所のシーンも有るんだけど、なにしろ林真理子・・・
泣けるか!
まぁ、せっかくブログに書くんだから、とりあえずウルッと来たシーンを思い出してみようか。
ガンを宣告されて入院するために病院に向かうオダギリジョーと樹木希林。
横断歩道のところで、息子のオダギリジョーが樹木希林の手を引く場面があるんだけど、これはチョットだけ迫るものが有ったな。
あ~、オレも母親の手を引く日が来るのか・・・
なんてな。
あと、高校入学のために母親から離れて一人暮らしするために、一人で電車に乗るシーン。母親に見送られて電車に乗った後で、母親の作ってくれた弁当を開けてオニギリを食べるんだけど、その弁当箱の下には封筒が挟まれてて、封筒の中には数枚の一万円札と手紙・・・。
手紙には、自分の事は何一つ言わないで、ただ、頑張れ!と息子を気遣う文面。
母子家庭で苦しい家計の中から用立てた一万円札と手紙・・・。
これは、泣かせ所だ。
子役の演技も上手い。
大人になって、オダギリジョーが台無しにしてるなw (これは、あくまでオレ個人の主観だからな)
このシーン、似たような経験があってね・・・。
オレが初めて東京で一人暮らしをした時だけど。
可愛い一人息子が東京で暮らすわけだし、まぁ、両親も心配しただろうけど、上京して一週間もしないうちに、母親が手紙を送ってきた。今だったら、携帯なんかでチャッチャと用は済むし便利な時代だけど、便利さのおかげで、なんて言うか、大事なモノが無くなってる気がするぞ。
で、その送られてきた手紙だけど、
泣いたぞ!(涙)
どんな文面かは書かないけど、まぁ、泣けたなぁ。
脱線した。
この映画、マザコン男の映画だな。
ダメ男が一生懸命、母親の事を思って生きる姿だ。もっと他の俳優が演ってれば、違った印象になるんだろうけど、やっぱりオダギリジョーは好きじゃない。
そうそう、オレも友達によく言われてたんだけどね
アキラって、マザコン~!
なんてな。
頭に来るのが、同年代の女に言われた時な。
アキラ君って、マザコン~!
キャッキャッ!
なんて言われると、首を絞めてやろうかと思うぞ。
マザコンで何が悪い!?
好きな小説、「風が強く吹いている」の中で、こういう一節が有るんだけどね、
マザコンで何が悪い?
母親の事を想わない息子なんて、ロクなもんじゃないだろ。
激しく同感だわ!
あ~、また脱線。
結局、オレの評価では、この映画は駄作。
でね、日本アカデミー賞を巡る出来レース騒動ってのが有ったらしい。
またまたwikiさんから引用。
その年、多くの賞レースで賞を総なめにしていた『それでもボクはやってない』に全く票が入らず、日本アカデミー賞主催の日本テレビが出資した本作が賞をほぼ独占するという理解しがたい結果だった。この結果に、国内映画関係者、映画ファンから審査員による不正な票操作が行われたのではないかという意見が挙がった。最優秀主演女優賞を受賞した樹木希林は、受賞時のインタビューで「これは組織票だ、この結果はおかしい」と審査結果を痛烈に批判し、作品賞や監督賞を始め、ほとんどの受賞は不当だと話して会場は騒然となる。後日、樹木希林は雑誌インタビューでは「あの結果は私も納得していない」と語った。
まぁ、こういう事はありがちだな。
売れてる本や映画が良い作品とは限らない、って事。
評判に左右されない審美眼ってのも大事だろ。
いつものバイト君の誤字・脱字チェックだ。
バイト君:辛口な評価だなぁ・・・
嫌いなもんは嫌いなんだから、仕方ないだろ~が。
清潔感の無い男を映画に出すな!
バイト君:役作りでしょw
実際には清潔感あるかもしれないし・・・
どっちにしても、くだらん映画を観たわ
バイト君:ワガママ過ぎますってば・・・
お前が、これ観たい!って言うたんだろ~が!
バイト君:・・・・・・
次回の予定~
インキンには、ベビーパウダーが良いぞって話。
それと、殺されそうになった話。