はい、ウマキです。
今回はPS1のゲームアーカイブスのおすすめ作品について紹介します。私はPSが発売された頃は、学校帰りまるで猿の様にずっとゲームをしていました。
元々母も重度のゲーマーで、私自身でゲームを買ってこなくても、気付けば家にPSゲームが溢れていた状態だったので、ゲーマー学生にとっては、天国とも言える環境でした。
今や4世代先のPS4まで発売されており、昔のPSゲームはグラフィックが汚くプレイ事を躊躇してしまうかも知れませんが、今でも色褪せず楽しめる名作は沢山あります。
今回はその中でも、グラフィックスではなく、ゲームシステムやストーリーに比重を置いており、今でも十分にプレイ価値がある名作をランキング形式で30選紹介します!
もし、興味のある方は、PSゲームアーカイブスで配信されている為、是非ダウンロードして楽しんでみて下さい。選考基準は以下です。
- PS1ゲームアーカイブスで配信されている、2017年現在に配信されている、796作品を対象とする。
- ゲームジャンルについては、アクション・RPG・アドベンチャーなど、何でもありとする。
- ゲームアーカイブスのみでしか楽しめない作品を優先する。他機種にリメイク済の作品は幾つか選出するが、順位については考慮する。
では、いってみましょう!
※やや長めのエントリーなので、下記のリンクから、途中の順位に飛べます!
PSゲームアーカイブス名作30選
30位~21位
30位.エリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士2
ガストが送る、現在でも続く名作シリーズの第2作です。私以上に姉がはまっており、毎日様にプレイしていました。
アカデミーに何とか入学出来たエルフィール(エリー)を主人公とし、ザールブルグ等国を舞台とし、勉強に、錬金術に、探索にと奮闘します。登場キャラクターも多く、イベント数も豊富で、飽きる事無くゲームを楽しむ事が出来ます。
前作、『マリーのアトリエ』よりも細かい作り込みがなされており、私はマリーより本作の方がキャライラストも好きです。
アトリエシリーズ未経験の方は、是非プレイしてみましょう。錬金システムについての完成度は高く、現在でも十分に楽しめます!
29位.アークザラッドシリーズ
光と音のRPGという触れ込みで、大ヒットした作品です。正直アークザラッド1はあまりに短いストーリーとシナリオの薄さに驚くと思いますが、本作品は2からが本番です。
1作目とは比較にならないほど重厚なストーリーと、魅力あるキャラクターでプレイヤーをゲームの世界に誘います。グラフィックは現在の最新機種と比較した場合、比べ物にならないほど劣っていますが、それでもRPG好きを自負するのであれば、この物語は体験すべきだと思います。
本シリーズ未プレイの方は、1作目と2作目がリンクしている為、まず軽く1作目をクリアした後、腰を据えてアーク・ザ・ラッド2をプレイしましょう。
アーク・ザ・ラッド3についても、2ほどでは無いですがおすすめなので、2作目が気に入った方はチェックしてみましょう。
28位.ワイルドアームズ 2nd イグニッション
荒野と口笛のRPGです。私はオープニングBGMについて、今でも口ずさんでしまうほど気に入っています。
『英雄とは、何か?』をテーマとし、広大な世界を基に物語は進行します。前作が王道なストーリーだったのに対し、本作品は、英雄のあり方や、コンプレックスなどを描き、王道RPGに対するアンチテーゼを示唆しています。キャラの深堀も出来ており、何より、エンディングは非常に感動的で、今でも私は覚えています。
戦闘の爽快感は皆無で、ポリゴンは粗く、ゲーム性の部分では、現在プレイするとかなり厳しい点がありますが、エンカウントキャンセル機能があり、さくさく進めるシステムは評価しました。
ワイルドアームズシリーズで最も高い評価を受けている作品なので、その点からも是非!果てしない荒野の世界があなたを待っています。
27位.REBUS(レブス)
天野喜考がイラストを手掛ける、シミュレーションRPGの隠れた名作です。
自由騎士のトキサと神官戦士ラクリマの2人の主人公が物語を織り成します。物語はノベル形式で進みますが、両パートが絶妙に混じり合い、質の高いダークファンタジーになっています。
カルティアという独自のシステムがあり、テキストを組み合わせる事により、魔獣や武具を生み出しますが、やや作り込みが甘く、システム自体を楽しむ事は出来ませんでした。また戦闘については、非常にオーソドックスなSRPGです。
ファイナルファンタジータクティクスが好きで、類似作品を探している方は、是非チェックしてみて下さい。意外なほど奥深い物語に、きっと驚くはずです。
26位.サルゲッチュ
様々な歴史を行き来し、『ピポサル』というサルを捕まえる捕獲アクションの名作です。シリーズ化もされており、ナンバリングタイトルは3作目まで発表されています。
バランス調整もしっかりとしてあり、アクション好きも納得の、歯ごたえある捕獲を楽しむ事が出来ます。何より、サルをゲッチュした時の爽快感は中々で、今でも十分にカタルシスを感じれる点を評価しました。
カメラ操作にやや難がある点が惜しいところですが、プレイを続ければある程度慣れてくるでしょう。
25位.クラッシュバンディクーシリーズ
私が初代PSを購入した時に、一番初めに買ったソフトです。それこそ、擦り切れるほどプレイしました。2作品目、3作品目になると、クラッシュのアクションが増えますが、私はシンプルで高難易度の1作目が一番好きです。
昔の作品の為、CGはやや粗いですが、滑らかに動く為、操作性や快適なゲーム性は十分担保されていました。
通常クリアするだけであれば、そこまで難易度は高くありませんが、隠し要素として、ステージ上の全ての木箱を壊してクリアするとダイヤを獲得する事が出来ます。それら全てを収集すると真エンディングを見る事が出来るため、その難易度はPSアクションゲームの中でも、非常に高い部類に入ります。
アクションゲームが好きな方は、是非一度触れてみて下さい。
24位.チョコボの不思議なダンジョン
ローグライクゲームの良作です。私はPS1発売のローグライク作品であれば、まず『トルネコの大冒険2』をおすすめするのですが、そちらは、ゲームアーカイブスにて配信されていなかった為、本作品を選びました。
ローグライクのゲーム性と、ファイナルファンタジーシリーズのATB(アクティブ・ターン・バトル)を組み合わせており、通常のローグとは違った戦闘を楽しめます。しかし、ローグ本来面白さである、詰将棋の様に盤面を考えるシーンが無く、やや難易度が物足りない点はマイナスとしました。
また続編の『チョコボの不思議なダンジョン2』については、重大なバグ報告があります。 アーカイブス版でもそのバグが修正されていない為、もしダウンロードを考えている方は、必ず下のリンクでバグ情報を事前に確認した上で、プレイしましょう。
23位.クロノ・クロス
超名作RPG『クロノ・トリガー』の続編となる作品です。前作のクロノ・トリガーは王道ストーリーで万人受けしやすい作品でしたが、本作品は受け手の想像や考察を促す物語進行の為、発売当初、評価は賛否両論に別れました。
続編と言う事で、王道RPGを期待した方が多かった様ですが、冷静に一つのゲームとしてみると、高い完成度を誇り、キャラクターが総勢40人以上と、圧倒的ボリュームで、マルチエンディングを採用している為、長く楽しむ事が出来る作品です。
音楽も非常に良く、現在でもゲーム音楽の名曲として良く取り上げられるほど、素晴らしい仕上がりになっています。戦闘の導入部分が冗長な点が残念ではありますが、旧機器のローディングの関係上、そこは我慢する必要があるでしょう。
子どもの頃プレイして、ストーリーが理解できなかった方は、是非もう一度プレイし直してみて下さい。その奥深く切ない物語に、きっと心を打たれるはずです。
22位.探偵 神宮寺三郎シリーズ
名作推理アドベンチャーシリーズです。硬派な神宮寺のキャラクターが受け、現在でもコアなファンがいる、愛されているシリーズです。
現在PS1ストアでは、『未完のルポ』、『夢の終わりに』、『灯火が消えぬ間に』 、『アーリーコレクション』の4つが配信されています。
※アーリーコレクションについては、FC時代に制作された5作品を収録しています。
どの作品も面白いですが、個人的には『夢の終わりに』が好きです。ザッピングシステムを導入しており、4人のキャラクターの物語を並行してみる事が出来ます。
硬派で渋い物語が好きな方は是非ダウンロードしてみましょう!
21位.IQ
パズルゲームの傑作です。転がってくる大量のキューブに対して、プレイヤーは足元にマーキングを仕掛け、キューブがマス目上に乗った時に、マーキングを解除することで、キューブを捕獲する事が出来ます。
迫りくるキューブを効率よく消去し、やり過ごすだけのシンプルなゲームですが、その単純なゲーム性ゆえ、頭脳を総動員して挑む必要があります。
漆黒の世界に浮かぶフィールドから迫りくるキューブは、ある意味恐怖でもあります。特に高難易度ステージは、本当にコントローラーが汗でびっしょりになるほど、緊張感がありました。
パズルゲームの醍醐味である、クリアした時の達成感やカタルシスは非常に大きいです。面白いパズルゲームを探している方は、まずチェックしてみましょう。
20位~11位
20位.影牢 刻命館 真章
トラップを仕掛けて敵を嵌める、アクションゲームです。
19歳の主人公ミレニアは養母ヨカルの命によって、人間を館に引き込み、狩りをおこないます。残虐なトラップが数多く出現し、冷たく、陰鬱な雰囲気も相成り、ダークファンタジーの世界観を非常に上手く醸成しています。
物語については、閉塞感のある、救いの無いシナリオで、マルチエンディングの一つについては、吐き気すら催しますが、それでも何故か美しいと思えるのは、無垢なミレニアのキャラが立っているからでしょう。
本作品は続編も多数出されていますが、やはり完成度が一番高いのが本ゲームです。トラップアクションに酔いしれたい方は、是非チェックしてみて下さい。
19位.ロックマンX シリーズ
カプコンが送る、名作アクションシリーズです。PSではロックマンX4~X6までの3作品のナンバリングタイトルが発表されており、私は全てクリア済ですが、その中でもロックマンX4が一番お気に入りです。
驚くほど滑らかに動く2Dグラフィックは、現在でも色褪せておらず、骨太な難易度もそのままとなっています。私はロックマンより、ゼロを操作する方が好きで、ゼットセイバーで敵を薙ぎ倒す感覚は、今プレイしても爽快でした。
ロックマンXシリーズはロックマンX8まで発売されており、それからしばらく続編が発表されていないですが、出るのかな・・・。
18位.モンスターファーム2
モンスターファームシリーズの中でも、圧倒的な完成度を誇る作品です。大味だった前作に比べ、難易度がよりシビアに調整されていて、歯ごたえある育成とバトルを楽しむ事が出来ます。
モンスターの総数も非常に増えており、探索などのサブイベントも強化されています。プレイを考えている方は、攻略サイトなどを参照せず、自力で様々な育成方法を試してみましょう。本作品の面白さは、そのように試行錯誤しながら、モンスターを鍛えるところにあります。
手塩をかけて育てたモンスターが、大きな大会で優勝した時のカタルシスは非常に大きいです。また、バトルについても、KOを喫すればモンスターの寿命が縮んでしまう為、手に汗握りました。
昨今の育成ゲームには無いものが全て詰まった作品です。
17位.ブレスオブファイア4 うつろわざるもの
カプコンが送る王道RPGの名作です。ブレスオブファイアシリーズの中でも、非常に鬱なシナリオで有名な作品です。私もストーリー終盤、トラウマになるシーンが幾つかありました。物語としては、リュウとフォウルの2人が主人公となり、人間の善意と悪意、美しい部分と醜い部分の両面を真摯に描きます。
釣りや共同体などのシステムは本作品も健在で、描き込まれた2Dドット絵と3D背景は上手くマッチしており、違和感はありませんでした。旧作品との繋がりはない為、ブレスオブファイアシリーズが初見の方でも本作品から楽しむ事が出来ます。
長く続くシリーズとなり、固定ファンも多いです。私は異端かも知れませんが、シリーズ作品では、5が一番好きです。現在最新作として、スマホアプリでブレスオブファイア6が配信されていますが、出来ればナンバリングタイトルは、据え置き機でプレイしてみたかった・・・。
16位.デュープリズム
わがまま王女のミントと、記憶喪失のルウが織り成す、願いを叶える『遺産』を巡る物語です。PSアクションRPGの隠れた名作として、よく取り上げられています。
2人の視点からゲームを楽しむ事が出来、アクションもシンプルかつ爽快でさくさくプレイを進める事が出来ます。
ルウ編については、シリアスで真面目に話が進みますが、ミント編に関してはかなりギャグ要素も散りばめられており、私は笑いながらプレイしていました。
確かに地味な作品ではありますが、まるで小さく纏まった宝箱のような作品で、それぞれの要素の完成度や作り込みは素晴らしいです。
15位.俺の屍をこえてゆけ
本作品は順位については、非常に悩みました。 作品単体で見るのであれば、もっと高順位でもよかったのですが、既にPSPにてリメイク版が発売されている状況を鑑みて、本順位としました。
呪いにより、2年しか生きる事の出来ない一族を率いて、仇である朱点童子の討伐を目指します。神と交わることにより、子を残し、世代交代を繰り返す事によって、その血筋を強くしていきます。
通常のRPGであれば、単純にキャラクターを強化するだけですが、本作品は、血筋を強くしていくという点で他ゲームとは一線を画しています。幾多の身内の屍を乗り越えて、前に進む姿は、まさしくタイトルの通りでしょう。
ストーリーについても王道なものかと思いきや、流石桝田省治と言ったところでしょう。一筋縄ではいかない物語に仕上がっています。
突飛なシステムや、インパクトがあり過ぎるパッケージで敬遠してしまいがちな作品ですが、間違いなくPS史上に名を残す名作です。
14位.かまいたちの夜
サウンドノベルの代表的作品です。 100万本を超す大ヒット作となり、後のサウンドノベルにも大きな影響を与えた、ゲーム史に名を残す傑作です。
雪山のペンションを舞台とし、そこで起こる凄惨な殺人事件の推理をします。選択肢により、ストーリーが分岐し、様々な結末がプレイヤーを待っています。(私は初見プレイの時は、ストックで喉元を刺されました・・・。)
クリア後のやり込み要素も膨大で、嫌悪感や吐き気を催すシナリオや、コメディチックで爆笑出来るものまで、数々のストーリーが用意されています。
サウンドノベルの良い点は、例えどんなにゲーム技術が進化し、美麗なグラフィックのゲームが発売されようと、それらと比較しても魅力が全く無くならない点です。テキストとシルエットで構成されたシンプルなゲームだからこそ、小説の様に深くプレイヤーの心に突き刺さります。
ちなみに、リメイク版として、人物がシルエットではなく、何故か萌え系のイラストにて表現されている『かまいたちの夜 輪廻彩声』がPS Vitaから発売されていますが、私はまだ未プレイです・・・。
13位.ファイナルファンタジータクティクス
PS発売のシミュレーションRPGの中でも、最高の出来を誇る作品です。
本作品についても、順位がもう少し上でもよかったのですが、既にPSP版及びスマホアプリにてリメイクが行われている為、この順位としました。
シミュレーションの戦略性については、基本的には易しめで、他マップでレベル上げを行えば、特に詰まることなくクリアする事が出来ました。もし、もっと歯ごたえある難易度を楽しみたい方であれば、ある程度縛りを設けてプレイすると、より戦略性のある戦闘を楽しむ事が出来るでしょう。
シナリオは非常に陰鬱なものですが、信じられないほど練り込まれています。登場人物それぞれの葛藤や痛みは、見ていて辛いシーンもありますが、プレイヤーの心の奥を深く突き刺すほど、考えさせられる物語でした。
また、作中に登場するノベルゲームもそれだけで一つのゲームとして成り立つほどの、素晴らしい完成度を誇っています。
現在でも多くコアなファンがいるほど、愛されている至高のSRPGです。未プレイの方は必ずプレイする事を推奨します。
12位.サガフロンティア2
水彩画のようなグラフィックが美しい、サガシリーズの傑作です。歴史文献を捲っていく様に、ギュスターブ編とナイツ編の二人の視点から物語は進行します。
従来のサガシリーズとは異なり、シナリオの進行に合わせて動く為、一度行った街に再び行けなくなったり、任意のタイミングでダンジョンに入れないなど制約が非常に多いです。
旧来のフリーシナリオスタイルに慣れてしまっているプレイやにとっては、違和感を感じるシステムですが、そのシステムゆえに、絶妙な難易度を実現しており、戦闘はどれも手に汗握りました。
物語は、歴史を描いている為、子ども向けではなく、決して万人受けはしないと思いますが、まるで、歴史の年表を追って、その中に当事者として自身が入り込んだような感覚は、他RPGには決してないものでした。
浜渦氏の手掛ける音楽は、非常に美麗で耳触り良く、私は今でも作業用のBGMとして流している程です。
RPGの新たな可能性を追求した、ある意味でサガらしい作品です。他ゲームでは味わえない体験をしたい方は、是非ダウンロードしてみましょう。
11位.ベアルファレス
PSの隠れた名作アクションRPGです。 カルス・バスティードという地下遺跡の上に建てられた街を舞台にし、富や永遠の命、信念などそれぞれの思いを持つ冒険者たちを描きます。
まず、本作品はストーリーが本当に素晴らしいです。舞台となる街はカルス・バスティード一つだけなのですが、全くそれを感じさせないほど広大で奥深いストーリーです。
善とは何か、悪とは何かを問いかけるシナリオや、綿密に練られた世界観、信じられない飛躍を見せる物語など、プレイを始めるとゲームの止め時が分からなくなります。
また登場キャラクターは14人と非常に多いですが、それぞれに深い設定と生い立ちがあり、個々のシナリオ及びエンディングまで用意されています。
戦闘はクォータービュー形式のマップで行われ、トラップ等のギミックを仕掛けて敵を嵌める事も出来ますが、戦略性というよりは、アクション性の方が高い為、序盤以降はギミックを使用する機会はあまりありませんでした。
よくPS1の隠れた名作として挙げられるゲームです。旧機器のソフトだからと敬遠することは絶対に勿体ないと断言できるゲームです。RPG好きであれば、インストールし、是非この重厚な物語を楽しんで下さい。
10位~1位
10位.シルバー事件
硬派で痺れる、ミステリーアドベンチャーの佳作です。Transmitter編とPlacebo編の2編からなり、同じ事件を、特殊部隊の主人公の視点と、ジャーナリストのモリシマの視点から追っていきます。
独特のインターフェースで、プレイし始めは、物語が良く理解できませんでしたが、序盤が終わるあたりから徐々に話に引き込まれていきました。子どもでは絶対に理解できない難解なシナリオですが、ただ単純に考察をプレイヤーに委ねている訳ではなく、きちんと背景説明もされる点も評価しました。
また、躍動感や没入感は本ゲームならではで、その点では、既存のミステリー小説を大きく凌駕しています。 乾いて狂った世界観を淡々と、しかし個性溢れる表現で描いていました。
アドベンチャーやミステリー好きのゲーマーであれば、避けては通れない作品だと思います。是非ご賞味下さい。
9位.聖剣伝説 レジェンドオブマナ
聖剣伝説シリーズの個人的No.1の作品です。ランドメイクシステムにより、箱庭のように世界を構築し、自由に冒険を進める事が出来ます。フリーシナリオ制を採用している為、プレイヤーの判断で多種多様なイベントを進行させる事が出来る点も大きな魅力です。
寓話のような戒めを込めたエピソードや、童話のような心温まる話まで、様々な物語が用意されており、まるで、美しい絵本を読んでいる様な錯覚に陥ります。
きめ細かい2Dドットで描き込まれた世界には、製作者の愛が溢れており、遊び心も満載でした。 また、下村陽子の紡ぎ出す幻想的な音楽は、本当に素晴らしく、私は今でも『ホーム・タウン・ドミナ』などのBGMを偶に聴いています。
今のゲームには無い、どこか懐かしく、優しい感情をくれる稀有なゲームです。旧作とのつながりもほぼ無い為、シリーズ初見の方も是非プレイしてみましょう!
8位.ファイナルファンタジー 7
ファイナルファンタジーシリーズの中で、一番の傑作と言われているナンバリングタイトルです。 発売当初は、Disc4枚にも及ぶ長大なボリュームと、星の未来をかけた圧倒的スケールの物語に多くのユーザーが魅了されました。
私もその内の一人で、寝る間も惜しんでプレイをしていた事を覚えています。今見れば、ポリゴンは粗く、人物描写は不格好ですが、それでも不朽の名作と言える作品です。
現在、PS4向けにフルリメイク作品の制作が進んでいます。もし未プレイの方であれば、初見の感動をより大きなものにする為に、そちらの発売を待った方が良いかも知れません。
7位.メタルギア ソリッド
ステルスアクションの金字塔となった、傑作です。ゲーム単体で見るのであれば、もっと高順位でも良かったのですが、既に様々なハードに高画質でリメイクされている状況を鑑みて、この順位としました。
GENE(遺伝子)をテーマにした物語は、非常に深く、考察を呼ぶもので、米フォーチューン誌から20世紀最高のシナリオと評されるほど、物語の完成度は抜きん出て高いです。
当時はハードの限界まで挑んだグラフィックですが、今見るとやはりポリゴンが粗い点は、仕方ないところです。ステルスミッションについては、中々にスリルあるもので、また、ところどころにある、隠しネタについても十分楽しむ事が出来ました。
6位.クロックタワー2
クロックタワーシリーズの第2作目です。実況ゲームなどでも良く題材にされている為、大きなハサミを持ったシザーマンを、一度は見た事があるのではないでしょうか。
人間が根源に持つ恐怖を非常に上手くゲームに落とし込んでいます。バイオハザードシリーズなどと違い、主人公は迫りくるシザーマンを撃ち殺すことなど出来ず、ひたすら逃げなければなりません。
突如くる理不尽な死は、ゲームへの緊張感を極限まで上げ、私は昔プレイした時は、コントローラーがべたつくほど汗ばんでいた事を覚えています。
カーソルをクリックする事によりキャラクターを操作しますが、この思う様にキャラクターを動かせない感覚は、通常のゲームであればストレスになるのですが、本ゲームでは恐怖を増長させる事に成功していました。
マルチエンディングを採用しており、その種類は10以上ある為、やり込み要素も豊富です。ホラーゲーム好きであれば外せない一作なので、見落としている方は、是非一度プレイしてみましょう。
5位.ベイグラントストーリー
スクウェアが送る、PS末期に発売された、傑作RPGです。
PSで唯一ファミ通のクロスレビューで満点を獲得した作品で、当時様々な話題を呼びました。決して万人受けはしない、硬派なストーリー、やり込む程味が出る、合成システム、PSハードの限界に挑戦したグラフィック、歯ごたえあるゲームバランスなど、プレイヤーを様々な面から魅了する、優れたソフトです。
私は本作品については2回ほどクリアしていますが、本当にやり込む方であれば、武器育成やマップ踏破の為、20周以上はクリアしています。
物語は初めにプレイした時は全く理解出来ませんでしたが、時を於いて、再度プレイした時に、その奥深さに気付きました。
多くの人には進められませんが、はまる人であれば、今でも楽しめる力作です。スクウェアのPSのRPGのある種の到達点になっている作品なので、興味を持った方は、是非ご賞味下さい。
4位.悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲
順位が高すぎるかもしれませんが、長く続く悪魔城シリーズの中でも突出した完成度を誇る名作2DアクションRPGです。本作品を受け、次作品からのシステムは本作を踏襲したものになるなど、他悪魔城シリーズについても大きな影響を与えました。
従来のステージ型のアクションから、城内探索型のアクションRPGに変化し、ストーリーについても満足出来る仕上がりでした。また、声優の熱演も素晴らしく、主人公アルカード演じる置鮎龍太郎の声も、まさしくキャラクターにぴったりで、ゲームの雰囲気に完全にマッチしていました。
耽美なゴシックファンタジーをプレイしたい方は、2Dだからと敬遠せずに一度触れてみて下さい。名作と言われる所以が分かるはずです。
3位.ゼノギアス
大作と呼ぶに相応しい、スペースオペラのRPGです。シナリオや世界観が制作チームの狂気を感じるほど深く練り込まれており、人物の心理描写も巧みで、嫌が応にも物語に引き摺り込まれます。
登場キャラクターはそれぞれが何かの闇を抱えており、それに共感出来る方は、より一層没入感が高まるでしょう。また、数多く張られた伏線も見事であり、プレイヤーが主体的に考察することに一役買っています。
おそらくシナリオのボリュームと完成度のみで言えば、本作品は現在の最新機のソフトにも全く引けをとりません。制作を急いだせいで、Disc2から急に簡素な出来になってしまっている点が本当に惜しいですが、それさえなれば、後世に名を残してもおかしくないゲームだったでしょう。
戦闘システムなど、ゲーム要素的な面に関しては、あまり大きな魅力は無い為、その点を期待している方は肩透かしを喰らうと思うので、その点は注意しましょう。
2位.リンダキューブアゲイン
私がゲームデザイナーの中で一番尊敬する桝田省治氏が送る、傑作ハンティングRPGです。私は、彼の作品の中でも、本作品が一番印象に残っています。
主人公ケンと、恋人であるリンダは、惑星ネオ・ケニアが壊滅するまでの8年間に、可能な限り沢山の動物のつがいを収集し、箱舟と呼ばれる宇宙船に乗せ、共にこの星から脱出することを目指します。
シナリオはA・B・Cと別れており、A・Bはメインシナリオが存在し、Cはフリーシナリオとなります。シナリオA・Bはその猟奇的でサイコなストーリーから、今でも語り草になっている程です。また、シナリオCについては、A・Bを踏まえたネタが大量に出現し、更に箱舟の謎に迫る形になっています。
動物集めについても、非常に面白く、新しい動物や捕獲が難しい動物を捕まえた時は、思わずガッツポーズが出ました。
王道RPGに食傷気味の方は、是非プレイしてみて下さい。ストーリーは本当に清々しいほど、ぶっ飛んでいます。
1位.ポポロクロイス物語2
1位は非常に迷いましたが、思い入れの深い本作品を選出しました。私がPS1のRPGの中で一番泣いた作品です。
繊細な2Dドット絵は今見ても美しく、キャラクターは愛くるしく動きます。何より、ストーリーが非常に秀逸で、家族愛や、種族の壁、絆や美といったテーマを余すことなく描き切っています。それぞれのキャラクターも非常に立っており、私は思わずプレイ中、笑顔が零れました。
しかし、温かなストーリーのみかと思いきや、深刻なシーンも幾つもあり、胸が締め付けられる事が多々あります。笑顔と感動と、深い考察をくれる稀有な物語と言えるでしょう。
私はEDで涙が止まらなかったことを今でも覚えています。名作RPGの影に隠れてしまいがちな作品ですが、間違いなくJRPGの傑作と言える作品です。他ハードにも移植されていない為、興味ある方は是非インストールしてみましょう。
選外
以下の作品はランクインさせるか迷いましたが、今回は選外としました。
- ウェルト・オブ・イストリア
- ルナティックドーンシリーズ
- キングスフィールド
- アーマードコアシリーズ
- バイオハザードシリーズ
バイオについては非常に名作ですが、既に後継機にて、様々リメイクされている為、PSゲームアーカイブスでわざわざダウンロードする価値は薄いと思った為です。
また、ウェルト・オブ・イストリアや、ルナティックドーンシリーズは個人的に非常に好きな作品ですが、やや間口が狭すぎると思った為、今回は選外としました。
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まとめ
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。
今回はPSゲームアーカイブス配信限定にてランキングを作成しましたが、PS1作品を全て対象にするのであれば、もっと違ったランキングになったと思います。
こうして見返すと、本当にPSは名作ソフトが多いです。正直30位以外の作品でもおすすめはまだまだ沢山あります。
現在は非常に安価でプレイ出来る為、最新機のゲームにちょっと疲れた方は、一度息抜きにプレイしてみるのも楽しいかも知れません。きっと新しい発見があるはずです。
あなたの素晴らしいゲームとの出会いを願って
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ウマキ