こにわさんとお笑い談義になった時、「ダウンタウンのコントなら必ずこれを観といてくれ!」と言ったものがある。
「ミックス」というネタだ。
ダウンタウン(松本人志)のコントのベストは、選びづらい。どの視点で選ぶかにもよるし、松ちゃん流に言うと「選び方がおもろない」と言われたら、立つ瀬がない。
でも、どうしても愛してやまないのが、『HITOSI MATSUMOTO VISUALBUM』に所収された「ミックス」である。
『VISUALBUM』は当時の尖がり切った松本人志の先鋭的なセンスが凝縮したものだと言える。だから映像作品としても凄すぎて、笑うどころか驚愕すらしてしまう。
その中で、「ミックス」だけは、なぜか泣けてしまう。
DQNな夫婦と一人娘、貧乏長屋の隣の気のいい夫婦、そのシチュエーションで、ことあるごとに口汚く大喧嘩するDQN夫婦、おろおろする娘、仲裁に入る隣の夫婦。
そのどれもが、どこか愛情と人情味に溢れているのだ。
当時独身だった松ちゃんがどうしてこのような風景を描けたのか、幼い頃の原風景なのか、それは解らないが、彼のお笑い哲学の中心のようなものが、ここに見て取れるのは僕だけだろうか。
ある意味『どですかでん』を思い出させるのかも知れない。
黒澤先生の中で、僕が一番好きな作品だ。
このコントを観る度に餃子が食いたくなってしまう。
そして実際餃子を食って、人間についてしみじみ考えてしまう。
松ちゃんのお笑いは決して難しくない。むしろプリミティブだ。
ただ「人間」というものへの洞察力が優れ過ぎているだけなのだ。
「ミックス」というネタだ。
ダウンタウン(松本人志)のコントのベストは、選びづらい。どの視点で選ぶかにもよるし、松ちゃん流に言うと「選び方がおもろない」と言われたら、立つ瀬がない。
でも、どうしても愛してやまないのが、『HITOSI MATSUMOTO VISUALBUM』に所収された「ミックス」である。
『VISUALBUM』は当時の尖がり切った松本人志の先鋭的なセンスが凝縮したものだと言える。だから映像作品としても凄すぎて、笑うどころか驚愕すらしてしまう。
その中で、「ミックス」だけは、なぜか泣けてしまう。
DQNな夫婦と一人娘、貧乏長屋の隣の気のいい夫婦、そのシチュエーションで、ことあるごとに口汚く大喧嘩するDQN夫婦、おろおろする娘、仲裁に入る隣の夫婦。
そのどれもが、どこか愛情と人情味に溢れているのだ。
当時独身だった松ちゃんがどうしてこのような風景を描けたのか、幼い頃の原風景なのか、それは解らないが、彼のお笑い哲学の中心のようなものが、ここに見て取れるのは僕だけだろうか。
ある意味『どですかでん』を思い出させるのかも知れない。
黒澤先生の中で、僕が一番好きな作品だ。
このコントを観る度に餃子が食いたくなってしまう。
そして実際餃子を食って、人間についてしみじみ考えてしまう。
松ちゃんのお笑いは決して難しくない。むしろプリミティブだ。
ただ「人間」というものへの洞察力が優れ過ぎているだけなのだ。