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「 華政 」ファジョン< ネタバレ・あらすじ >⑤ 新たな王・仁祖 / 謀反の罪を着せられる貞明公主 / 民と王宮を捨て逃げる仁祖 / 反乱軍、王宮を占拠 / - へぇ~♪そうなんだ~♪
< ネタバレ あらすじ > 華政 ファジョン ⑥
貞明公主が王宮を出てから数年後〜。
貞明は、マンヨン(長男)マンヒョン(次男)に続き三男を出産しました。
昭顕世子(仁祖の長男)と鳳林大君(仁祖の次男)に学問を教えるジュウォンは急いで駆け付けます。
貞明の志を共にするものたちは「権力は己のためでなく、国の主は王ではなく民のものである」とそれぞれの職務を通して教育していました。
また丁卯胡乱(後金による第一次朝鮮侵攻)を阻止出来ず大妃や王妃など多く命を失い暗黒の時代が長く続いていた朝鮮だが世子嬪が王孫を出産した事でかすかな未来への希望が生まれました。
捕虜となった50万人の民が命懸けで脱走するが朝鮮は送り返していました。金のある両班が自分の家族を助けるために高額な身代金を払っているため貧しい民は家族を取り戻す事が出来ません。
しかし朝鮮が捕虜を送り返す時には必ず襲撃する者達が現れ捕虜を助けていました。
それは….
ホン・ヨン(別造庁の提調)が武器を調達し司憲府(官吏を監督する官庁)の監査をサンホン(清西派の領袖)が対処して潜り抜け貞明は捕虜の移動や新居に必要な金を得るため土地を売りさばいていました。
イヌは明から後金に乗り換えた父親ジュソンを監視し、ジュウォンも失敗しないよう徹底的に調査します。そして世子から国境一帯の軍事機密を提供され襲撃していたのです。
王命に背いてでも国の民の命を大事にする世子は朝廷の調査が入るから十分注意するよう言いました。
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後金が国号を清にし兄弟国から君主と臣下の関係になり皇帝と呼べと命令書が届きます。
仁祖に屈辱を味あわせたくないが何もしなければ戦が起こってしまうため世子が後金のヨンゴルテ将軍を迎えに行きます。
会談により、ヨンゴルテは清(後金)に対する朝鮮の態度を確かめるため盟約式に王様が出れば捕虜を無条件で返還すると言いました。
淑媛(ヨジョン)は案ずるフリして世子を探るため世子嬪に近付き、ジュソンは頼りになる王を準備するため鳳林大君(仁祖の次男)に近付きます。
仁祖は戦を回避するため世子の偽りなき言葉を受け止め盟約式にでることを決心するが、
世子と貞明が結託してるとヨジョンに唆され朝鮮が屈する事はないとヨンゴルテに言い放ち世子を信用しなくなります。
また世子に進言され左遷していたジャジョム(功西派の領袖)を王宮に呼び戻しました。
王様や重臣たちは丁卯胡乱の時と同じように難攻不落と言われる江華島に兵を集め防ごうとしていました。
前回と同じ戦いでは無謀だと思った貞明や側近たちは、清の大群が通る場所で守備が強固で待ち伏せるには最適である開城に行くべきだと結論付けていました。
力がない貞明では結局何も変わらないと思った鳳林大君は絶大な力を持つジュソンに協力を願い出ます。
ジュソンは王宮に莫大な資金を提供するため王様を訪ねるが、まだ間に合うのであれば清の人脈に呼び掛け和議を結ぶ手もあると進言します。
しかし…
鳳林大君を得たジュソンは清が侵攻するための時間を稼ぐため動いていました。
清が国境を超えても西北の守備を担当していたジャジョムは都に報告しなかったのです。
ジャギョン(倭国で貞明と共に育った者)が侵攻してきた狼煙を確認し貞明が報告を受けた頃にはすでに手遅れでした。
三度も都を捨てる事は出来ず嬪宮や貞明など王族を江華島へ逃がし王様は重臣たちと共に南漢山城へ行きます。
王様のもとへジュウォンや世子は駆け付けるが清は都まで侵攻し完全に孤立してしまいました。
多くの民が犠牲となり無意味な戦を終わらせるためジュソンはホンタイジ(清の皇帝)の伝言”世子を人質に出せ”を伝えます。
従うはずがない世子を殺すのがジュソンの目的だったが仁祖は替玉を用意し交渉に行かせイヌが連れてきた勤王兵(王を救援する兵)と共に総攻撃を仕掛けます。
しかし雨が降ってきた事で火薬が使えず敗北し仁祖は降伏し君臣の関係を結ぶ事を受け入れました。
昭顕世子と鳳林大君など清に人質に取られ仁祖は三跪九叩頭の礼(巨下が皇帝に捧げる儀式)を命じられ屈辱を受けます。
朝鮮に帰るまでの8年もの間、
世子は捕虜となった朝鮮の民を帰還させるため皇帝と交渉を続けてきました。
朝鮮では世子が皇帝と良い関係を気付き次の王を狙っているとジャジョム達によって王は惑わされ続けていました。
仁祖は心臓病を患い荘烈チャンニョルが王妃を継ぎ側室ヨジョンには崇善君(仁祖の五男)が誕生していました。
世子は売国人であるジャジョムやジュソンを一掃するため同志である貞明たちと共に動き出します。
世子と貞明はヨンゴルテ(清の将軍)に会いに行き、大陸との交易を独占しているジュソンは使節と役人を買収し純度の低い銀を作り清との取引で違法行為をしていると伝えます。
貞明は清と取引したい者に銀を貸し出し今までジュソンのせいで交易ができなかった都の商人にとって良い機会となります。
ジュソンを捕らえ朝鮮のために尽くす世子だがジャジョムに惑わされた心臓を患う仁祖は、清と結託し王の座を狙う政敵だと決め付け世子を王宮から追放しました。
世子が重臣たちに罪を着せられていると貞明は民に知らせるが、ジャジョムとヨジョンは希望を断たせるため医官を買収して世子を毒殺しました。
世子に忠誠を誓う貞明や重臣、鳳林大君や民は嘆き悲しみます。
仁祖はまさか世子が殺されるとは思ってはおらずジャジョムとヨジョンが手を組み毒殺したのだろうと気付きます。
しかし唆されたとはいえ王命したのは王様であり責任がある事で世子は病死と結論付けるべきだとジャジョムに言われます。
続きは明日。