モノやサービスを有料で貸し借りして使うシェアリングエコノミーが中国で急成長している。日本ではカーシェアリングがよく知らているが、中国では自転車シェアリングが大人気。日本でいう民泊のほか、家庭料理の提供や宅配の手伝いを募る事業も登場した。ビジネスチャンスとして、新興企業が相次ぎ参入しており、今後しばらくは、年40%増の規模で市場が膨らむとの予想がある。ただシェアリングエコノミーは、「共有の経済」であり、提供者と利用者の高いモラルが前提になる。規律を守れるかに成長の課題がある。
シェアリングエコノミーは、家や車など使っていない遊休資産の貸し借りを通じてお金が生み出されていく仕組み。貸主は資産を有効活用でき、借り主は必要なときに、必要なものだけを利用できるメリットがある。海外からの旅行者に空き家を使わせる「民泊」は典型的な例だ。
もともとは米国で発展したビジネスモデルで、スマートフォンに代表される情報端末機器の普及によって成長してきた。貸し借りの予約をスマホで簡単にできるようになり、利用者が増えた。
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