1. もはや専門店の味と比べても遜色ない「コンビニつけ麺」
セブン−イレブン、ファミリーマート、ローソンのコンビニチェーン3社とも240円〜278円という低価格で、しっかりした太麺と濃厚タレ、チャーシューまで揃った本格つけ麺を提供しています。しかもレンジでチンするだけの簡単調理。
低価格、簡単調理、味も美味しいとなれば、もはやラーメン屋に行く意義をまったく感じません。
そこで今回はセブン「濃厚ガラスープのうま味が広がる具付きつけ麺」、ファミマ「炙り焼き豚の極太つけ麺」、ローソン「豚骨と魚介の濃厚な味わいつけ麺」の3商品を徹底比較してみたいと思います。
2. まずはセブン−イレブンのつけ麺(240円)から
準備は本当に簡単。麺をレンジで5〜6分チンする間、冷凍されているスープを温めて解凍し、その後お湯で溶くだけ。
10分もあれば目の前につけ麺があらわれます。お湯を沸かす必要がないため、オフィスでも気軽に食べられますよ。この調理方法は各社とも同じ。
3. まあ食べてみましょう。
見てわかるようにかなりの太麺。チャーシューは1枚ペラっと乗っており、メンマもそこそこ入っています。スープはとても濃厚な様子で、魚介の香りが漂ってきます。
4. さて、感想は?
「これは美味しい。もう普通にお店のつけ麺と変わらない」
「麺は本格的。スープはもう少し辛さがあってもいいかも」
「240円という値段を考えるとすごい完成度。つけ麺屋さんが心配です」
試食した同僚は皆、想像以上に麺にコシがあることに驚いていました。角がある太麺をガシガシとした歯ごたえで食べられるため、男性にはぴったりはまりそう。麺の満足度が高かったです。
スープに関しては魚介の風味は良いという意見と、もう少しスパイスが効いててもいいのではないか、追加で一味などが付いてたら完璧という声がありました。
このつけ麺を基準に、次に進みましょう。
5. 続いてファミリーマートのつけ麺(248円)
セブンと同様に数分で準備が整った。こちらは商品名が「炙り焼き豚の極太つけ麺」とあるだけに、ごろごろとしたチャーシューが際立っていました。
「麺はセブンに比べるとやや細く、つるつると食べられる」
「スープは魚介のインパクトはそこまでなくて、全体的にまろやか」
「チャーシューがすごい。炙りの香ばしさがしっかり出ている」
といった感想。麺とスープともにバランスが取れていて、幅広い好みに対応できそうです。圧巻はチャーシューで、カリっとした焦げとお肉の弾力、そして甘み。商品名でアピールするだけあります。
総評としてはセブンに比べると麺とスープはおとなしいが、女性にも好かれそう。ガツンと食べたい人にはやや物足りないか。しかしその分チャーシューが力を発揮しており、ファミマもまた素晴らしい。
6. 最後にローソンのつけ麺(278円)
ほほう、ローソンのつけ麺はチャーシューの形といい、麺のつるつる感といい、セブンよりもファミマに近いようだ。それ以外は外見的な特徴は見られない。そうすると他社より30円ほど高いのはいったいなぜ…?
7. はっ!「仕上げ用魚粉」だと!?
この魚粉をスープに入れたところ、当然のように魚介の旨味と香りが一気に増した。
「スープはこれが一番。普通に専門店の味になっている」
「麺はファミマにかなり似ている。チャーシューは及ばないが近い」
「つけ麺はスープが命。そこにこだわったローソンは印象が良い」
といった感想。なるほど、別添の魚粉でスープにインパクトを与えている。麺に関してはそこまでの特徴はないものの、標準レベルには達している。ただ、つけ麺はスープの出来が全体の評価を左右する。そういう意味で強い印象を残した。
8. 1位はセブン−イレブンのつけ麺!
ここまで男性陣3人で食べ比べたところ、結論として本当にわずかな差ながら、1位はセブン−イレブンのつけ麺となった。勝因は麺の太さとコシ。お腹を空かせた男性にはやはり強烈なインパクトを残した。スープも良かった。
2位はスープのローソンか、チャーシューのファミマか。ここは好みが分かれる。麺はどちらもほぼ同じだ。どちらを食べたいかは気分によって変わる!
あとセブン−イレブンの麺が美味しいとは思ったが、たぶん一番近いところにあるチェーンで買うと思う。
9. 最後に、ある事実に気づいた。
ファミリーマートとローソンのつけ麺はどちらも日清食品冷凍株式会社が手がけている。そしてセブン−イレブンは冷凍うどんなどで有名な株式会社キンレイだ。
つまりファミマ&ローソンの日清食品冷凍 vs セブンのキンレイの代理戦争ということか。前者の麺がよく似ていたことにも説明がつく。
今回はセブンの麺に軍配が上がった形だが、試食を重ねているうちに出た意見としては、「セブンの麺、ローソンのスープ、ファミマのチャーシューを組み合わせたら最強じゃない?」ということである。
それぞれストロングポイントが異なる3社による夢の競演だ。時間とお金が許せばいつの日か、そんな最強のつけ麺を味わってみたい。